Event クラフトビールとフランス料理って合うの?横浜元町でペアリングイベントに潜入!

2019/06/23

ビール女子の皆さんはビールを飲む時、何を一緒にいただくことが多いですか?私のように「唐揚げやフライドポテトなど、お決まりのメニューで一杯」という方も多いのではないでしょうか?

料理に疎い私は「フランス料理といえば、ワインでしょ?」と決めてかかっていたのですが、あるイベントに参加して「フランス料理とクラフトビールって、とっても合うんだ!」と目からウロコの体験をしたのです。舌だけでなく、五感で感じたペアリングイベント「CRAFT BEER PAIRING 横浜ビール×霧笛楼」の感動をお伝えします!

横濱元町で、クラフトビールとフランス料理の共演

参加したイベント「CRAFT BEER PAIRING 横浜ビール×霧笛楼」は、今年20周年を迎えた「横浜ビール」のクラフトビールと、1981年創業の「仏蘭西料亭 横浜元町 霧笛楼(むてきろう)」のフランス料理が共演するペアリングイベントです。

霧笛楼 横浜元町 フランス料理
霧笛楼は、大佛次郎の小説「霧笛」の舞台となった元町百段坂のふもとに立地することから命名されたとのこと。元町商店街の大通りから路地を入るとすぐに、静かに佇む立派な洋館が見えてきます。

異国情緒あふれる古き良き横浜の世界観を再現したという店内に足を一歩踏み入れると、落ち着いた雰囲気の中にこれまでの歴史を感じ、背筋がピンっと伸びるような感覚に…!

ドキドキのフランス料理とのペアリング

霧笛楼 横浜ビール フランス料理
会場の雰囲気に緊張しつつも、いよいよフランス料理とクラフトビールのペアリングを体験します。今回はコース料理(オードブル、お魚料理、お肉料理、デザート)に対し、その料理に合わせたクラフトビールが順番に提供されるとのこと。

横浜ビール 霧笛楼
横浜ビール醸造長の深田優さん(写真左)からはビールの解説、霧笛楼総料理長の今平茂さん(写真右)からは料理の解説がありますので、初心者でも安心です。


No. 1  『ジェラールビール』
横浜ビール 霧笛楼オリジナルビール ジェラールビール
きれいな琥珀色の「ジェラールビール」は、霧笛楼オリジナルボトルのビールです。ビアスタイルは「ジャーマンスタイル アルト」。「アルト」とはドイツ語で「古い(old)」という意味。上面発酵のビールである「アルト」が、下面発酵のビールよりも古くからつくられていることに由来しています。

焼きたてのビスケットのようなローストした麦の香ばしさ、みずみずしくほのかに甘い香りが特徴です。苦みは控えめなので、ビールが苦手な方にもおすすめとのこと。

合わせる料理は『アミューズグール リエットの一口カナッペ』

霧笛楼 横浜元町 アミューズグール
リエットは、フランス料理の基本的な料理の一つなんだそうです。豚の脂、豚肉、ベーコンなどを煮込み、よく練った後、冷蔵庫で固めます。それをオリーブオイルで焼いたパンの上にのせた冷製オードブルです。

 きのこ

カナッペをかじり、ジェラールをひとくち飲むと、カリっとしたバゲットの香ばしさとビールの香ばしさがよいハーモニーとなります。リエットの塩味とジェラールの持つ麦芽の甘さが合いますね。そして、まろやかな旨みがビールの苦みを緩和し、よりみずみずしく感じます。この組み合わせだけで、何杯でもいただけそうです。


No. 2 『道志の湧水仕込』
横浜ビール 道志の湧水仕込 ケルシュタイプ
横浜の水源「道志村」の湧水を使用した、やわらかい口当たりのビール。ビアスタイルは、ドイツのケルン地方に伝わる「ケルシュスタイル」。「ケルシュ」とは、上面発酵酵母を使いながら、低温熟成でつくられるビールのこと。

湧水のイメージ通り、清らかで飲みやすく、洋梨やリンゴのようなフルーティーな香りとすっきりした苦みが特徴です。

合わせる料理は『オマール海老のタルタル 地元・野島海苔と白胡麻のブランマンジェ 胡瓜と長茄子のガスパチョ風 ほのかな生姜の香り』

霧笛楼 横浜元町 オードブル
2品目も冷たいオードブルです。塩、コショウ、レモンで味付けしたオマール海老が、地元の野島海苔と白ごまを合わせたブランマンジェの上にのせられています。そのまわりには、胡瓜と長茄子のガスパチョ風ソースがかかっています。

 きのこ

オマール海老のプリプリした食感と濃厚な味わいに感動しました。そこに、ビールのすっきりとした苦みが加わることで、オマール海老の旨みがより強調されます。ビールの持つ小麦の軽快で優しい味わいが、なめらかな舌触りのブランマンジェの邪魔をせず、ふわっと香る白ごまと海苔の香りとマッチしています。


No. 3 『横浜ラガー』
横浜ビール 横浜ラガー ラガー
ビアスタイルは「アンバーラガー」で、名前の通りアンバー(琥珀)色のビール。ホップの柑橘のような香りと、キレのある強めの苦みが特徴。今回のラインナップの中で最も苦く、飲みごたえがあるビールです。

合わせる料理は『季節の温野菜と横浜ベーコンのポトフー お椀仕立て』

霧笛楼 横浜元町 ポトフ
ここであったかいスープ系のものが、ピタッとくるのではないかということで、3品目はポトフが出てきました。スモークの香り豊かな横浜のベーコンと初夏のお野菜を一緒にくつくつと煮込み、お椀仕立てにしたとのことです。

 きのこ

ふたを開けた時に一気に広がるベーコンの香りが素晴らしい!この香りだけでご飯が進みそうなほど濃厚な香りです。旨みがギュッと詰まったベーコンに負けないビールのボディと苦みの強さ。ビールの苦みは野菜の甘さを引き立て、一つのお椀でいろいろと味わうことができます。ビールのすっきり感は口の中の油を流し、ビールの苦みが引いた後に、スープの余韻をより感じます。



No. 4 『ヴァイツェン』

横浜ビール ヴァイツェン
ビアスタイルは「南ドイツスタイル へーフェヴァイツェン」です。小麦麦芽を使用した、まろやかなビール。バナナのようなフルーティーな香りが特徴で、苦みがほとんどなく、普段ビールを飲まない方からの人気も高いとのこと。
※ビール女子キャラクターズで「ヴァイツェン」を紹介しています。リンクはこちら

合わせる料理は『的鯛のアングレーズ風 クーリ・ド・トマトとフレッシュハーブ風味 地元横浜産・海(昆布)と畑(小松菜)のソースにて』

霧笛楼 横浜元町 お魚料理

今平料理長が一番始めに親方に習った料理というアングレーズ。パン粉にフレッシュなハーブ類をたくさん混ぜ、今回の食材である的鯛(まとだい)に衣を付けて、フライパンで焼き上げる料理です。本来はバターを使うそうなのですが、今回はビールに合うようにとオリーブオイルでこんがりと焼き上げたそうです。ソースに使われている昆布は、「横浜ブルーカーボン事業」の一環で養殖されたものを使用しているそうです。

※「横浜ブルーカーボン事業」詳細はこちらをご確認ください。

 きのこ

昆布のダシが効いたソースで的鯛を食べると旨みがより感じられます。そこでビールをひとくち。ビールのもつ酵母の香りがとても合い、さらに的鯛の旨みを引き立てるようです。トマトの酸味とビールの小麦由来の酸味がマッチし、さっぱりといただけます。



No. 5 『ハマクロ-DAYKUS-』

横浜ビール ハマクロ
ビアスタイルは「セッション・ブラックIPA」で、ホップのトロピカルな香りをもつ黒いビール。爽快なホップ香、麦芽の香ばしさやライ麦麦芽のスパイシーな味わいにより、毎日飲みたくなるようなビールに仕上げたとのこと。

『やまゆりぽーくのロースト セージの香り 粒マスタードソース ポテトと椎茸のブルギニョン風』

霧笛楼 横浜元町 お肉料理
神奈川県産の「やまゆりぽーく」を、135度から140度位で1時間30分から2時間近く、じっくりと焼き上げたそうです。セージの香りと、粒マスタードのソース、ポテトと椎茸のブルギニョン風(にんにくやパセリを使ったソース)で楽しめるひと品。

 きのこ

じっくりと焼き上げられた「やまゆりぽーく」は、とてもしっとりとしていて柔らかく、優しい味わい。粒マスタードのソースがアクセントになります。ビールは見た目が黒いので、重たい味わいなのかと思いましたが、飲んでみると口当たりが軽く、しっかり苦く、いい意味で裏切られます。ビールの苦みが「やまゆりぽーく」のもつ脂の甘みを引き立たせ、やさしく口の中から流し、味わいの余韻を感じつつ、きれいにまとめてくれるようです。



No. 6 デザートに合うビールを探してみましょう!

横浜ビール ジェラールビール 道志の湧水仕込 横浜ラガー ヴァイツェン ハマクロ
しめくくりは、デザートとこれまで飲んできたビールのペアリング。どれが合うのか探ってみます。

『赤いフルーツ類とバニラのアイスクリーム』
霧笛楼 横浜元町 デザート
デザートはすっきりとしたものを、ということで、フランボワーズ、いちごなどの赤いフルーツ類と、できたてのバニラアイスを一つのお皿で。

 きのこ

私の答えは、口当たりがなめらかで濃厚なバニラアイスと合うのは、モルトの香ばしさとスパイシーさを持つ「ハマクロ」。また、ベリー系の酸味に合うのは、同じく小麦由来の酸味を持つ「ヴァイツェン」でした。

横浜ビール 霧笛楼 写真左から、霧笛楼副総支配人 ソムリエ 熊谷さん、横浜ビール醸造長 深田さん、横浜ビール営業 田尻さん

霧笛楼のフランス料理、横浜ビールのクラフトビール、それぞれ個別でもおいしくいただきました。しかし、「料理を一口食べて、ビールを飲む」「ビールを飲んで、料理を一口食べる」を繰り返してみると、さらにおいしくなることに気付きました。また、色とりどりのお料理と横浜ビールのペアリングは、舌だけでなく目にもおいしい体験でした。

クラフトビールの特徴の一つとして、味わいの多様性があると言われています。いろいろな料理と合わせてみることで、ビールも料理もより楽しむことができそうです。

会場からは「フランス料理とビールがこんなに合うとは思わなかった」、「地ビールはクセがあると思ってたけど、いろいろ飲んでみたら、飲みやすいビールもあると知った」など、様々な声がありました。「次回はいつ開催しますか?」と質問が出るほど好評で、感動したのは私だけではなかったようです。ペアリングの面白さを知ったファンとして、私も次回の開催を楽しみにしています。

CRAFT BEER PAIRING 横浜ビール×霧笛楼

〇日付:令和元年6月8日(土)
〇時間:18:00~
〇会費:7,000円/一人(税・サービス料・講習代・横浜ビール5種・食事代込)
〇食事内容:オードブル、魚料理、肉料理、デザート、カフェ
〇会場:横浜元町 霧笛楼/3階シルクルーム


仏蘭西料亭 横浜元町 霧笛楼

〇住所:神奈川県横浜市中区元町2-96
〇TEL:045-681-2926(代)
〇営業時間
[ランチタイム]11:30~14:30(L.O.)
[ディナータイム]17:30~20:00(L.O.)
〇休業日:月曜日不定休(季節により変動あり。詳細はHPをご確認ください。)
〇ホームページ:https://www.mutekiro.com/


株式会社横浜ビール

〇横浜ブルワリー
 神奈川県横浜市中区住吉町6-68-1 横浜関内地所ビル1F
〇横浜ビール 驛の食卓(横浜本店)
 神奈川県横浜市中区住吉町6-68-1 横浜関内地所ビル1F・2F
〇ホームページ:http://www.yokohamabeer.com/index.html

【随時更新】全国のビールイベントカレンダー〜5月・6月〜

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数年前に突然ビールの奥深さに目覚めて以来、寝ても覚めてもビールのことばかり考えています。全国の大手ビール工場や醸造所に通い、ビール関連の本を読み漁り、さまざまな勉強会やイベントに参加。日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として、IBC(インターナショナル・ビアカップ)の審査員を経験(2018年、2019年、2020年)。日本ビール検定2級。日本ビアジャーナリストアカデミー10期生。紙面協力:ライフスタイル情報『CHANTO』。

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