Release 【SUNMAI×COEDO】台湾のキンカンと日本の山椒が出会ったおめでたいクラフトビール

2020/02/14

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
コラボレーションビールは、複数のブルワリーが協力して造ったビールのことです。コラボ自体、数多く行われるわけではなく、レシピは一回きりの醸造ということも珍しくない、まさに一期一会と言えるビール。コラボレーションビールをきっかけに新たなブルワリーを知ることもあり、見かけると試してみるという方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、国境を越えたコラボレーションビール。台湾の「SUNMAI」と日本埼玉県の「COEDOビール」とが限定醸造した『Sansho Kumquat Ale(サンショウ カムクワット エール)』です。

台湾と日本のクラフトブルワリーがコラボレーション

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
SUNMAI(サンマイ)は、2004年に醸造を始めた台湾初のクラフトビールブランド。直営レストラン「金色三麥」を通し、台湾にクラフトビールを広めています。当初のブランド名は「金色三麥(チンスーサンマイ)」で、2016年に「SUNMAI」とブランド名を変更しました。ドイツ式醸造方法をベースとし、台湾のフルーツをはじめ、さまざまな材料を使ったビールが多く造られています。中でも年に28日間しか取ることができないハチミツ「龍眼蜂蜜(ロンガンハニー)」を使った『HONEY LAGER(ハニーラガー)』が、クラフトビール好きの間で多く知られています。

SUNMAI サンマイ ハニーラガー
埼玉県川越市で生まれたCOEDOビール(以下、COEDO)。日本の色を冠したビール、色彩豊かなラベルや「毬花の紋」のロゴが特徴で、ビール本来の豊かな味わいと「ビールを自由に選ぶ」楽しみ方を提案しています。川越産の薩摩芋から造る『紅赤 -Beniaka-』、香り高いホップの魅力を引き出した『毬花 -Marihana-』などが有名。

COEDO コエドブルワリー マリハナ
SUNMAIは“Original Asia, Contemporary Taiwan”を、COEDOは“Beer Beautiful”をコンセプトに掲げ、クラフトビールを醸造しています。今回、ビール造りに関し同じ志を持つブルワリーとして、お互いを認め合い大切に想うことから、コラボレーションビールを造ることになったといいます。

みんなの幸運を願うビール

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
コラボレーション第1弾のテーマは「一緒に新年(旧正月)を祝うビール」。COEDOの醸造家が台湾に出向き、SUNMAIの工場で試行錯誤を重ね完成しました。

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
ラベルは台湾の伝統技術「ペーパーカット」がモチーフ。ペーパーカットは伝統的に赤い紙を使うことが多いそうで、赤が目立つようにベースの色として緑を採用したとのこと。富を招く左手を上げた招き猫、両脇には干支のネズミが2匹。台湾と日本、それぞれの伝統文化を活かしたラベルとなっています。

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
台湾での販売名は『金運福臨』で、意味は「In-Coming Golden Fortune」。中国では新年にお互いを祝福するために、おめでたい言葉をかけあう文化があるそうです。このビールを手にする人にとって、このビールが最高の祝福になるようにと願いを込めたとのこと。

爽やかなキンカンの風味とピリリと効く山椒

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
このビールには副原料として、台湾のキンカン日本の山椒が使われています。試行錯誤を重ねる過程で、キンカンと山椒の風味と香りが驚くほどマッチすることが分かり採用したとのこと。台湾ではキンカンのことを「金桔」と書き、“金”は“黄金の泉”を意味するそう。

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
醸造したSUNMAIによると、10度以下に冷やして飲むことがおすすめとのこと。きちんと冷やしてグラスで飲んでみます。

少し濁りのあるきれいな黄金色。グラスに鼻を近付けるとふわっと山椒が香り、時間が経つと優しい甘い香りに変化します。飲んでみると、口当たりは柔らかく、爽やかなキンカンの風味が広がります。苦みは全くなく、後味にピリリと山椒の風味とハチミツのような甘い余韻。飲み口が軽く、食事と一緒に何杯でも飲めそうなビール。

一緒に食べたいおつまみは?

SUNMAIから教えていただいたおすすめ料理は、 鰻丼、焼き鳥、焼肉、唐揚げなど。おつまみレシピから『ナスの蒲焼』を紹介します。

ナス なす 蒲焼
うなぎよりずっと安く手に入る「ナス」を使って、ヘルシーでとろけるおいしさ「ナスの蒲焼」。 見た目はうなぎの蒲焼そっくり。ほかほかごはんにのせて「ナス重」にするのもおすすめです。(レシピはこちら

SUNMAI サンマイ COEDO コエド サンショウ カムクワット
台湾のSUNMAIと日本のCOEDOがコラボレーションした「Sansho Kumquat Ale」。爽やかなキンカンが香り、ピリリと山椒が効いた味わいは、食中酒として楽しめそうなビールです。「一緒に新年(旧正月)を祝うビール」として造られたビールには、このビールを手に取る人の幸運を願う想いが込められています。家族や親戚が集まる時、友人と過ごす時に一緒に飲みたいですね。

また、東京オリンピックに向けて第2弾コラボレーションが決まっており、次はCOEDOブルワリーから販売するそうです。どんなビールになるのか。早くも楽しみです。

『Sansho Kumquat Ale(サンショウ カムクワット エール)』

  • 〇発売日:2020年2月上旬
  • 〇ビアスタイル:スパイス/フルーツビール
  • 〇アルコール度数:5.5%
  • 〇IBU:12
  • 〇原材料:大麦麦芽、ホップ、金柑果汁、山椒、酵母
  • 〇取扱店舗:成城石井、AEON 南関東、AEON LIQUER、北野エース、伊勢丹 新宿店、東急百貨店 東横店、西武百貨店 池袋店他
  • 〇醸造所:SUNMAI(台湾)
  • 〇SUNMAI 公式HP:http://www.sunmai.com/?page_id=9982&lang=ja
    〇COEDOブルワリー 公式HP:https://www.coedobrewery.com/jp/
    〇輸入者:株式会社エムエスエンタープライズ

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数年前に突然ビールの奥深さに目覚めて以来、寝ても覚めてもビールのことばかり考えています。全国の大手ビール工場や醸造所に通い、ビール関連の本を読み漁り、さまざまな勉強会やイベントに参加。日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として、IBC(インターナショナル・ビアカップ)の審査員を経験(2018年、2019年、2020年)。日本ビール検定2級。日本ビアジャーナリストアカデミー10期生。紙面協力:ライフスタイル情報『CHANTO』。

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