Interview ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して
-コエドブルワリー 松本みなみさん-

2014/03/25

女性にとってビールを”もっと身近に感じてもらう”をテーマに、ビールに関わる女性、ビールが大好きな女性にお話を伺う「ビール女子インタビュー」。
第4回目は小江戸と呼ばれて親しまれてきた埼玉県川越市に本社を置く、コエドブルワリーでビール職人として働く松本みなみさんにお話を伺いました。

ビールの奥深さを知らない方にも、楽しんでもらえるきっかけとなるビール造りがしたい-コエドブルワリー松本みなみさん

一メーカーとしてビール造りに携わるだけでなく、海外のクラフトビールメーカーとのコラボレーションや地元埼玉にビール業界を超え多くのアーティストを呼んで行うコエドビール祭の主催など、日本におけるクラフトビール文化の普及を率先して行ってきたコエドブルワリー。松本さんは昨年のコエドビール祭に提供する限定ビールを開発した、コエドブルワリー初の女性ビール職人です。

 

ーービール業界でブルワーとして働くきっかけとなったことについて教えて下さい。

松本さん(以下、敬称略) 大学では、生物関係を勉強していました。大学の頃からビールは飲んでいましたが、大手のビールが中心でほとんどピルスナーしか知りませんでした。就職活動をしていく中で、食品関係の会社がいいなと思っていましたが、色々受けてみてもあまりしっくり来るものがなかったんです。そんな中、たまたま入ったショップでコエドのビールと出逢い、自分の出身県の埼玉のビールであることを知った。飲んでみたら美味しくて、色々と調べていくうちにビール業界に興味がわき、コエドの現社長(朝霧氏)に問い合わせてみたことがきっかけとなりました。

 


ーービール醸造は体力勝負の地道な仕事が多いと思いますが、一番やりがいを感じること、一番大変なことはなんですか?

ビールのビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさん奥深さを知らない方にも、楽しんでもらえるきっかけとなるビール造りがしたい-コエドブルワリー松本みなみさん 松本 大変なことはやはり力仕事ですね。モルトを粉砕するときは50kgの袋を持ち上げることもあるので。また、温度の高い仕込み室から温度が低く管理された醗酵室との行き来が、慣れるまでは大変でした。

やりがいを感じていることは、昨年、コエド祭りで提供した限定ビールのレシピを提案したんですが、自分がレシピの開発から仕込みまで関わったビールを目の前でお客様に美味しく飲んでいただけた瞬間ですね。その他に、小さなことですがビール醸造はたくさんの工程があるので、少しずつできることが増えていくことでしょうか。今は仕込みメインで関わってますが、もっと工場で行うことを全体的にできるようになりたいですね。

 

 

ーー入社前、入社後でビール業界、ビール造りへのイメージなどのギャップはありますか?それはどんなことですか?

松本 ビールの種類がすごく豊富だということはこの業界に入って驚きました。各メーカーで新商品が次から次へと出てくるので、ラインナップの豊富さ、また、他社とのコラボレーションビールなど、自由度が高いことも入って知った魅力ですね。

 

ーーイベントのお話しが出ましたが、松本さんが開発された限定ビール※について教えて下さい。

松本 定番の5種類とはまた違う、6種類目として飲んでもらえるビールを目指しました。スタイルは定番にない、ベルジャンホワイトというスタイルで造ったのですが、通常ベルジャンホワイトならオレンジピールを副原料として使うところを、埼玉の特産を活かして、何かに代用できないか?と考え、オレンジピールに加えてゆず皮を使うことを思いつきました。

ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさんもうひと押し、プラスαできるものはないかな?と思っていて出会ったのがエルダーフラワー(ニワトコ)。ハーブとして日本人には馴染みが薄いハーブで自分でも良くは知らなかったのですが、ハーブ屋さんでビールに合うハーブを端から嗅いで探しました。女性である自分が造ることの意味も考えていたので、女性らしさをわざと消すのではなく、自然に女性らしさがビールにも出るといいなという思いも込めてレシピ造りをしました。

 

写真は定番のコエドのラインナップ。
左から、白-Shiro-、伽羅-Kyara-、瑠璃-Ruri-、
紅赤-Beniaka-、漆黒-Shikkoku-


※コエドビール祭2013で提供された「限定COEDOビール」の企画は松本さんが担当されている。

 

ーーイベントなどにも行かれているようですが、普段は工場での作業が多い中、お客様と直接接することで感じることはありますか?

松本 普段はずっと工場内で過ごしているので、どんな方が飲んでいるのか、実感として感じられるのはやはりイベントですね。イベントで他のブルワリーさんも出店されている中で、何度もコエドのビールをリピートしてくれるお客様がいらっしゃると嬉しいし、やはり励みになります。

他社のブルワー(醸造士)さんも出店されているのでブルワー同士の交流もあり、皆さん経験も豊富ですしとても刺激になります。他のメーカーのビールをブルワーの方の思いを知りながら飲むと、またひと味ちがうということも、イベントなどでの交流を通じて感じたことです。メッセージみたいなものは自分たちも大切にしていきたいな、と思っています。

ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさん


国内外のビールに関する情報がびっしり書き込まれた松本さんのノートからも
そのビール造りへの想いが感じられる。


 

ーービール造りで一番大切にされていることはなんですか?

松本 ビールという前に、食品であるということですね。実際に口にするものなので、安全・安心に飲んでいただけることが大前提だし、その上で美味しいものを造っていきたいと思っています。どんなに美味しくても、工場や樽が汚れていたらもったいないと思ってしまうので。

 

ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさん

ーービールはよく飲みますか?飲むようであれば普段、どんなシチュエーションで飲まれていますか?どんなスタイルのビールが好きですか?

松本 家で一日一本は飲んでいますね。まだ、自分の好きなビールというのが確立されていないので、まずは色々飲んでみようということで、飲んだビールの写真と情報などを手帳にまとめてて・・・(笑)。レシピを考えることをきっかけに、始めました。

プライベートでは休日に昼間から飲むのが好きです(笑)。何も気にせず、昼間から飲める特別感、リラックス感が最高です。

 

 

 

ーービール女子の方におススメの飲み方などあれば教えて下さい。

松本 もちろん、休日の昼間のビールも美味しいですが(笑)、イベントなどで感じるのが、外でビールを飲むときの美味しさです。これから暖かくなりますし、是非野外にビールを飲みにおでかけ下さい。

 ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさんビール造りに使用する麦芽をチェックする松本さん。



ーー埼玉出身の松本さんですが、川越に本拠地を置くコエドブルワリーで働かれていて、川越に対する思い入れなどをお聞かせ下さい。

松本 川越の地元のお祭りなどに出店してビールを売りに行くと、地元のお客様が他から観光でいらっしゃたお客様にコエドのビールをおススメしてくれているととっても嬉しいし、より多くの地元の方にも飲んでいただきたいと思っています。川越のサツマイモを使って造ったビール“紅赤”などもありますし、地元の方とのコミュニケーションも大切にしていきたいですね。

 

ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさんーー今後、女性向けに展開していきたいことなどあればお聞かせ下さい。

松本 まだまだビールの種類がたくさんあることを知らない方がいらっしゃると思うので、手に取りやすい、きっかけを作っていきたいと思っています。まだまだ具体的ではありませんが、中々ビールをこれまで飲んでこなかった方にも楽しんでいただけるような何かをしていければなと思いますね。

 

ーービール女子読者の方にメッセージをお願い致します。

松本 限定ビールもこれから色々と出ますし、選ぶ楽しみもありますので、コエドビールをぜひよろしくお願いします。

 

 

株式会社協同商事/コエドブルワリー
http://www.coedobrewery.com/


 

 

ビールの奥深さと出会うきっかけになる ビール造りを目指して-コエドブルワリ-松本みなみさん


元々、就職活動中にコエドビールと出会うまではクラフトビールの多様性を知らず、入社してからそのバラエティ豊かなところや自由度の高さを知ったという松本さん。彼女のようなビール職人の方が今後、「まだまだビールの魅力に気づいていない方にも楽しんでもらえるきっかけとなりたい」との思いを込めて造るビールはどんな方に届いてゆくのでしょうか。今後の松本さんのビール造りに注目していきたいですね。

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