世界で、「水」に次いで多く飲まれている飲料は「茶(tea)」だと言われています。
そんなお茶の中で最もファンの幅が広い「紅茶」を使ったビールが、エチゴビールから2022年10月21日(金)に発売されます。実はこのビールは、3年前に一度リリースされて人気を集めた商品なのです。
“クラフトビール×紅茶”という異質な嗜好品を組み合わせることで、今までにない味わいを生み出そうと開発された、3年ぶりの『紅茶香るインディアペールエール』をひと足先に飲んでみました。
ストーリーを感じるパッケージデザイン
缶を眺めると、深みのある赤茶色にゾウとハリネズミのかわいいイラストが。よく見るとゾウの鼻先にはビール、ハリネズミはティーポットを手に持っているのがわかります。
インド象と、紅茶の本場である英国で幸運のシンボルと言われるハリネズミがモチーフになったのには、このビールのIPA(インディアペールエール)というビアスタイルが関係しています。
IPAとは、インドがイギリスの植民地だった18世紀頃、インドまで運ぶペールエールが海上輸送中に傷まないように、防腐剤の役割を持つホップを大量に投入したことから生まれたビアスタイルです。
IPA とは
IPA と書いてアイピーエーと読む。インディアペールエールの略称で、18C末、インドがイギリスの植民地だったころに、インドに滞在するイギリス人にペールエールを送るために造られた。海上輸送中に傷まないよう、防腐剤の役割を持つホップを大量に投入したため、香りと苦みが非常に強い。
ビールを擬人化!▶『ビール女子キャラクターズ』
デザインを眺めていると物語の表紙のようで、「紅茶香るインディアペールエール」への期待が高まります。
3年ぶりの「紅茶×ビール」飲んでみた!
グラスに注ぐと、程よい泡立ちに紅茶を思わせるきれいな液色。アールグレイやダージリン、セイロン、レモンティーなど香り豊かな紅茶を頭に浮かべながらビールに口を近づけます。
IPA特有の苦みやガツンとくるホップの香りは少なく、おだやかな喉ごし。アルコール4.5%で炭酸感は強過ぎず、あと味も軽やかです。麦芽の豊かな味わいの中に、ふわりと紅茶の風味を感じとることができました。
イギリスからインドに渡ったビアスタイル・IPAを、「紅茶×ビール」というテーマでエチゴビール流にレシピに落とし込んだ、おだやかさや調和を感じる日本ならではのビール。
同社から発売されているエールビールと飲み比べると、より紅茶の存在感を感じられますし、イギリスの紅茶や、インドのチャイなどを並べて楽しむのも一興かもしれません。
一緒に食べたいおつまみは?
サツマイモのカレー風味そぼろ煮
ホップのインパクトが前面に出たIPAとは異なる、紅茶を活かしたおだやかさが特徴の「紅茶香るインディアペールエール」ですが、インド発祥のカレーを日本風にアレンジしたメニューを合わせてみたところ、好相性!
秋の味覚サツマイモを使ったカレー風味そぼろ煮は、ショウガが良いアクセントになっています。とろみのついたひき肉の旨味を堪能ください。
他にも、シナモンを使ったデザートや、クミンやコリアンダーが効いたエスニック料理など、色々なスパイスとのペアリングが楽しめそう!
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一緒に聴きたい音楽は?
U-zhaan&蓮沼執太『Suudara-Bushi』
昭和初期の流行歌を、タブラ奏者のU-zhaanと音楽家の蓮沼執太がアレンジしたナンバー。原曲の歌詞では、酒飲みの様子がコミカルに唄われていましたよね。
北インドの太鼓タブラのエスニックなテイストが加味され、耳馴染みのある曲が変貌を遂げています。2人のアーティストの感性が組み合わさることで生まれる面白さが、紅茶とビールという2つの個性を合わせたこのビールに通じるような気がします。
ほんのり紅茶のニュアンスを楽しむビール
“缶や液色が秋をイメージさせるから”という理由だけではなく、しっかり味わいとしても秋に飲みたくなるビールだと感じました。
肌寒くなってきた秋の休日、服を重ね着して出かけるように、紅茶のテイストがIPAに優しく重なるこのビール。時間をかけてゆっくり飲んでみて欲しいと思います。
ビールと紅茶、どちらもその人の好みによって自由に楽しむ飲み物ですが、双方が組み合わさることでより豊かな嗜好品として、秋のひとときを彩ってくれそうです。
3年ぶりの限定醸造をこの機会にぜひお楽しみください。
『紅茶香るインディアペールエール』
- 〇発売日:2022年10月21日(金)
〇ビアスタイル:IPA(インディアペールエール)
〇アルコール度数:4.5%
〇原材料:大麦麦芽、ホップ、紅茶
〇URL:https://echigobeer.com/
〇醸造所:エチゴビール
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