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Column クラフトビール市場が急速に発展中!南米最大の都市“サンパウロ”でビアバー巡りしてみた

2022/03/08


こんにちは!ブラジル在住の日本人・Ayumiです。今回も地球の裏側のビール事情をレポートします。

1200万人以上が住む南米最大都市サンパウロ。世界中からの移民を受け入れてきた歴史があり、様々な文化の融合地点となっています。

そんなサンパウロでもクラフトビール市場は急速に発展中!市内には数えきれないほどのクラフトビアバーが存在します。今回は、ブリュワー直営のビアバー4つに絞って、時間の許す限り訪問してみました。

豊富なビアスタイルが揃う「SOMA Cervejaria」


1軒目にご紹介するのは、市内の空港近くにあるSOMA Cervejaria。広々とした店内には醸造所も併設されており、出来立ての生ビールを堪能できます。


特徴は、その豊富なビアスタイル。今回は11種類提供されていました。このうち7,8種類は定番で、他は季節ごとにチェンジします。


今回いただいたのは、『ホップラガー』と『シュヴァルツ』。


そして、一番人気だという『New England IPA』と、最近ブラジルで活気づいているサワーエール系の『American Sour』の4種類でした!


またこちらのビアバーは、お料理にも定評アリ。ブラジルのビアバーは、どうしてもフライ&肉に偏りがちのメニューですが、こちらは幅広く楽しめるメニューです。ランチタイムにお邪魔したので、ステーキと魚ソテーのクリームソース掛けをいただきました。サイドメニューまで手が込んでいて感激!

■店舗情報:https://somacervejaria.com/

ブラジルクラフトビール市場の立役者のビアバー「Bar do Urso」


2軒目にご紹介するのは、Bar do Urso。ブラジルでクラフトビールの知名度がまだ低かった頃の1996年に創業したCervejaria Coloradoの直営バーで、サンパウロ市内に数件あります。


生ビールはその場でも飲めますし、持ち帰りも可能。Cervejaria Coloradoのビールはブラジル全土のスーパーや飲食店で提供されており、知名度もブラジルクラフトビール市場への貢献度も抜群のブリュワリーです。


ビールの最大の特徴は、全てのビールにブラジル産の食材を加えていること。例えば、今回呑んだラガーにはブラジルで欠かせないフルーツであるオレンジ、ヴァイツェンには蜂蜜、IPAには黒糖がプラスされており、それぞれ個性を引き立たせています。

ちなみにこちらのバーではフード販売はしていませんが、料理の持ち込みはOKです。好きなつまみを持ち寄って宴会もできそう。

■店舗情報:https://www.cervejariacolorado.com.br/


若き醸造家がいる「Capitão Barley Cervejas Especiais」


3軒目はサンパウロ市内の郊外にあるCapitão Barley Cervejas Especiais。BGMにはHip Hopがかかり、内装も音楽好き、ビール好きようこそ!といった雰囲気。

店内にはミニ醸造所がありますが、基本的には外部で委託生産しているとのこと。常時約20種類のタップが用意されているのは素晴らしいですよね。このうち自社のものは5,6種類。あとはブラジル国内のブリュワリーから厳選して仕入れています。


お話を伺ったマウリシオさんはまだ27歳の醸造家。この道に入ったのが18歳とのことで(ブラジルでは18歳から飲酒が認められています)、10年近い経験を持っています。新しいことに挑戦したいと、店内にあるミニ醸造所で試作することも多いそうです。


お話を伺いながらピルスナーやIPAなどをいただきましたが、中でも印象に残ったのがコットブッサー(Kottbusser)という、ドイツでもかなり古いスタイル。マウリシオさんいわく、ブラジルでこのコットブッサーが飲めるのはここだけとのこと!爽やかであると同時に小麦由来の甘みがあり、ほっとする味わいでした。


お料理はハンバーガーが中心。ちなみに私は、ゴルゴンゾーラチーズ入りのライスコロッケにすっかりハマりました。

■店舗情報:https://capitaobarley.com.br/

一軒家の素敵なビアバー「Cervejaria Perdizes」


3軒目から徒歩5分ほどの場所にあるCervejaria Perdizes。小さいながらも、醸造施設もあります。もともとはクレープ屋だったとのことですが、以前からビール作りに興味を持っていた仲間が集まってクラフトビールを作ろう!という決意のもと、約2年前に創業したのだそう。


常時12種類ほどの自社製クラフトビールを取り扱っています。


今回いただいたのは、『Hop lager』と『Pale Ale Framboesa』(Framboesaはポルトガル語でラズベリーのことです)、そして『Sourzinha Acerola』。特に「Pale Ale Framboesa」は、ラズベリーの甘酸っぱさが強く、個性的な味で印象に残りました。また、サワーエールの「Sourzinha Acerola」は、アセロラの主張がはっきり!朝食時のジュース代わりとしても飲めそうな気がしました。笑


おすすめのおつまみは、その場で手作りしているアルゼンチン風エンパナーダ(大きな餃子のようなもの)。オーダーを受けてから包んで焼いてくれているのでアツアツホワホワ、夢中で食べられます。中の具はチーズや牛肉、茄子など、数種類から選ぶことができて、嬉しいポイントでした。

■店舗情報
Instagram:https://www.instagram.com/cervejariaperdizes/
Facebook:https://www.facebook.com/cervejariaperdizes



以上、サンパウロのビアバー巡りでした。今回ご紹介した4軒すべてで感じたのが、醸造家だけでなく店員さんもビール愛があふれていること。嬉しそうにおすすめビールについて話してくれる笑顔が印象的でした。サンパウロでも、ますますクラフトビールが盛り上がっていくことが楽しみです。

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Ayumi ライター

ブラジル在住16年目。沖縄出身の夫と二人暮らし。ビールが主食。毎日のビールをいかにおいしく飲むかを常に考えて生きている。好きなスタイルはセッションIPA・ヴァイツェン・ピルスナー等。

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