飯塚麻衣子のビール遊学記 Column 駅のホームにパブ出現?ビールで巡る英国鉄道の旅

2015/03/14

昨年末まで 2 年間に渡り英国に大学院留学し、ビールフェスティバルやエールビールに魅せられ、卒業論文のテーマまで「英国でのビールフェスィバルとブリュワリー(醸造所)の関係」とビール一色にしてしまった『飯塚麻衣子のイギリスビール遊学記』。4回に渡って連載します。

 
こんにちは! 飯塚麻衣子です。今回から 4 回連続で始まった『イギリスビール遊学記』、第 1 回目は日本の駅によくある“立ち喰いそば”ならぬ、プラットホームにある“英国らしいお店”のお話し。

 

シェフィールド イギリス パブ ビール

英国といえば、エールビールにパブ。今回行ったのは、都市にあるパブではなく、駅のプラットホームにあるパブです。英国では、地方の駅のプラットホームにパブがあることは珍しくありません。イメージとしては、日本の駅にある立ち食いソバ屋みたいな感覚です。

また、ロンドンや大都市の駅以外は、改札口がないため、プラットホームにあるパブに、地元の人も入ることができます(笑)。そのため、駅にあるパブは、地元の人にも、観光客にも、そして乗換客にも利用されるのです! これ、大変良いアイデアですよね。

シェフィールド イギリス パブ ビール
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さて今回の列車の旅は、英国北部に位置するマンチェスター~リーズ間(降車しない場合は、通常1時間ほどの距離)の、3駅にあるパブを訪問してきました。英国といえば、エールビール、エールビールといえば、英国北部というのは、英国人の常識。英国各地にパブや、ブリュワリー(醸造所)はありますが、ブリュワリーの数や評判の良いパブは、ロンドンを除くと、英国北部に多いです。その英国北部でも、マンチェスター、リーズ周辺は、エールビールのメッカとして大変有名です。

 

まず1軒目は、Stalybride(スタリーブリッジ)駅にて下車。列車を降りると、目の前にはヴィクトリア様式の素敵なパブが!

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こちらが本日 1 軒目のプラットホームパブ「Buffet Bar」です。外観も素敵なことながら、内装も大変素敵でした。ビアカウンターには、約 8 種類のリアルエールのサーバー(英国では、通称ハンドパンプ)があり、地元のブリュワリーからのビールだけでなく、その周辺地域のビールや英国各地からのゲストエールも楽しむことが出来ます。パブの中は、駅や鉄道の歴史を物語った看板やポスターなどが展示されており、雰囲気の良い中で飲むビールは最高です!

シェフィールド イギリス パブ ビール
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2 軒目は、Huddersfield(ハダースフィールド)にあるプラットホームパブ、Kings Headへ。あまりにもプラットホームとマッチしすぎて、一瞬迷ってしまいました(笑)。今回の 3 駅の中では一番大きい駅ですが、Huddersfieldといえば、英国北部の中でも評判の良いパブがたくさんあることでも有名な町です。

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こちらのパブでも、地元の美味しいビールを楽しんで、ほろ酔い気分で 3 軒目へ!!(プラットホームにあるパブで移動もトイレつきの電車なので、お酒を飲んでもトイレの心配がないところがまた快適です。)

 

3 軒目は、Dewsbury(デューズベリー)のプラットホームパブ、West Ridingへ!プラットホームの入口からでは想像がつきませんが、駅の外側かの入口外観は、伝統的な英国田舎町の雰囲気が良く感じられます。

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Dewsbury自体は、大きい町・駅ではないのですが、パブにいるお客様層を見ると、どうやら観光客・旅行客というよりは、地元の人がぷらっと立ち寄ってビールを楽しんでいる様子でした。地元に愛される、プラットホームパブです。

シェフィールド イギリス パブ ビール
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英国ではこういったプラットホームパブを回る旅を Real Ale Rail Trail (エールビール列車旅) と言うのですが、今回の旅は、マンチェスター~リーズ間を普通列車で頻繁に電車が停車する3カ所の駅に立ち寄りました。でも実はこのルートにあるおすすめ全てのプラットホームパブへ行くと6カ所になるのです!

 

この鉄道にのって、駅のホーム又は立ち寄った町にある、パブをめぐる旅のことを英国ではReal ale rail trail(リアル・エール・レイルトレイル)と呼んでいます。今回私が回ったトレイルは、国営放送BBC2でもとりあげられたことのある、大変有名なルート*でした。

これ以外にも、観光とあわせて楽しめる、英国南西部コーンウォール半島のエール・レイルトレイルがあります。インターネットで取り上げられているルート以外にも、魅力的な駅ホームパブは多数あります。ビール好きな方にも、旅好きな方にも大変おすすめなプランです。そういった情報を、エールファンたちはソーシャルメデイアを利用してシェアしています。

ぜひ、英国へお越しの際は、いつもとは違うパブ訪問を体験してみてはいかがでしょうか?

 

 

*詳しくはこちらを参照:http://realaletrail.net/

 

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ライターの紹介

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飯塚麻衣子 ライター/コラムニスト

"東京出身/本業は観光業。2004-2005年、2012-2014年の約3年間イギリスに滞在。2回目の滞在時に、エールビールに目覚め、英国各地のエールビールフェスティバルにて、ビールを飲み歩く。そのせいか、イギリス大学院卒業論文は、「英国のエールビールツーリズムについて」。イギリス滞在中に飲み歩いた、英国各地のビールフェスティバル・ヨーロッパでのビー ル旅行記は、個人ホーム

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