Bar 「そこから始まる、あなたとビールの物語」。ビール歴13年のプロが愛してやまない、学びと発見のビアバー4軒

2026/10/04


神奈川県茅ヶ崎市のボトルショップ「Pepown(ピーポン)」でマネージャーを務める赤間希哉(あかま ともや)さんによるコラム、第二弾をお届けします。

第一弾では、“ビール屋”として大切にしているドラフト・タップ・グラスへのこだわりを語ってくれた赤間さん。今回のテーマは「ビアバー店主が選ぶビアバー」です。

何度も足を運び、訪れるたびに学びと発見があるという、赤間さんが心から愛してやまない4軒のお店を、個人的な視点から紹介していただきました。

赤間 希哉(あかま ともや)さん

神奈川県茅ヶ崎市、Passific Brewing直営のボトルショップ「Pepown(ピーポン)」マネージャー。学生時代からビールを扱うレストランなどでアルバイトを経験し、大学卒業後、クラフトビアマーケットやビールボーイを運営する株式会社ステディワークスに入社し、約6年間勤務。ビール歴はおよそ13年。ヨーロッパや日本のブルワリーに足を運び、現地で得た経験をもとにPepownのビールをセレクトしている
〇Instagram:https://www.instagram.com/pepown.chigasaki/


ここから先は、赤間さんご自身の言葉で。どうぞ最後までお楽しみください。


ビアバー店主が選ぶ、愛してやまない4軒

今回は「ビアバー店主が選ぶビアバー」と題しまして、僕が心から愛してやまないお店を4軒選びました。

「Pigalle Tokyo」、「Caliquors Tokyo」、「HIGHBURY -THE HOME OF BEER-」、そして「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」。

どのお店も、僕が何度も足を運んでいる大好きなお店です。

好きだからだけではありません。どのお店も、訪れるたびに新たな発見があります。

ビールを扱う者として。お店として。サービスとして。そして、人として。

いつも多くのことを学ばせていただいております。

今回は、それぞれのお店が僕にとってどのような場所であるのか、個人的な視点から紹介したいと思います。


Pigalle Tokyo


「ビールを飲みに行く」というより、「ヒデさんとチエさんに会いに行く」。

ピガール入り口
ヨーロッパの歴史的なビールから最新のクラフトビールまで取り揃えた、小さなビアバーです。

僕にとってピガールは、ビールを飲みに行く場所であると同時に、オーナーのヒデさんとチエさんに会いに行く場所でもあります。

ヒデさんチエさん
お二人が築き上げてきた空間にはビールがあり、そのどれもが最高に美味しい。

どの一杯を飲んでも、お二人のビールへの深い愛情が伝わってきます。

カウンター
「何を飲むか」だけでなく、「どんな場所で、どんな気持ちで提供されているのか」も重要です。

そんなところまで含めてお酒を楽しめる、僕の実家です。

 Pigalle Tokyo

〇住所:〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-15-8 1F(Googleマップ)
〇アクセス:東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」から徒歩約3分
〇営業時間:
[火〜土]15:00〜23:00
[日・祝]14:00〜22:00
〇定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
〇公式HP:https://www.pigalle.tokyo/
〇Instagram:https://www.instagram.com/pigallebeer/

【関連記事】赤い路地裏の遊園地と、ヨーロッパのビール【Pigalle Tokyo】<前編>


HIGHBURY -THE HOME OF BEER-


ビール変態の愛情を、真正面から浴びる

HIGHBURY ハイバリー
渾身の大手ビールとベルギービールが楽しめるパブ。

ここには、僕がこれまで出会った中で最も「ビール変態」と言えるオーナーがいます。

HIGHBURY ハイバリー
かれこれ10年以上前からオーナーの安藤さんにお世話になっておりますが、彼から教わったのはビールに向き合う姿勢です。

美しいビールの提供に対する並外れた探究心から、いつも多くのことを学ばせていただいております。

HIGHBURY ハイバリー
その圧倒的な愛情と情熱は、お店の隅々にまで行き渡っています。

知識があるとか、珍しいビールがあるとか、そういった話ではありません。

「俺はビールが好きなんだ!」というその気持ちが、飲んでいるこちらにも伝わってくる。

ビールが好きな方には、ぜひ一度、このビールへの想いを真正面から浴びていただきたいです。

 HIGHBURY -THE HOME OF BEER-

〇住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-17-5 1F(Googleマップ)
〇アクセス:東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」から徒歩1分
〇営業時間:
[月〜金]17:00〜23:00
[土日祝]13:00〜23:00
〇公式HP:https://highbury-international.com/

【関連記事】熱い店主が待つ新宿御苑の英国式ビアパブ「HIGHBURY」に行ってきた



Caliquors Tokyo


ビールを他のお酒から見てみる


店主こだわりのクラフトビール、ナチュラルワイン、日本酒が揃う、唯一無二の酒屋です。

8坪ほどの店内には、お酒がこれでもかというほどずらりと並んでいます。

ビール好きはもちろん、酒好きや飲食店関係者も多く集まる、まさに「酒サロン」と呼ぶにふさわしい場所です。


ビールを飲みに来たつもりが、気づけばワインを飲んでいたり、日本酒を飲んでいたり、隣の人と乾杯していたりすることも多々あります。そして、いつの間にかお店にいる人たちとみんなで真剣にお酒の話をしていたり。


僕はこれまでずっとビールしか飲んでこなかったのですが、このお店でワインの美味しさや奥深さ、そしてワインに携わる人々との出会いがありました。また、そうした方々がビールをどのように見ているのかを知る機会も得ました。

他のお酒に対するビールの印象や価値観を知ることで、これまでとは異なる視点からビールを捉え直すことができる。

ビールを深く理解するためには、ビール以外のお酒についても知識を深めることが大切です。そんな楽しみ方を教えてくれるお店です。


 Caliquors Tokyo(キャリカーズトーキョー)

〇住所:〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町28 紺屋ビル101(Googleマップ)
〇アクセス:JR「神田駅」東口から徒歩2分
〇営業時間:15:00〜22:00
〇定休日:なし
〇Instagram:https://www.instagram.com/caliquorstokyo/


ビヤホールライオン 銀座七丁目店


美味しいビールって、なんだったっけ?

現存する日本最古のビヤホール。

1934年 創建当時
歴史と伝統が積み重ねられた荘厳なガラスモザイク壁画と、昭和モダンな店内。

BGMは音楽ではなく、スタッフの掛け声やお客様の話し声です。


そして、洗練された一度注ぎのビール。

グラスに注がれた姿は見惚れるほど美しく、喉がキュッと締まるような冷たさとシャープな飲みごたえがあります。

ここには「舌のチューニング」と称して、飲みに行くことがあります。

いろいろなビールを飲み続けていると、ときどき「美味しいビールって何だっけ?」と考えてしまいます。

そんな時にはライオンに行って、「そうだ、そうだ。これでいいんだ」と初心に立ち返る。そんな場所なのです。

 ビヤホールライオン 銀座七丁目店

〇住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル1F(Googleマップ)
〇アクセス:東京メトロ銀座線「銀座駅」から徒歩3分、JR「有楽町駅」「新橋駅」から徒歩7分
〇営業時間:
[日〜木]11:30〜22:00(ラストオーダー 21:30)
[金・土・祝前日]11:30〜22:30(ラストオーダー 22:00)
〇定休日:なし
〇公式HP:https://www.ginzalion.jp/shop/brand/lion/shop1.html



おわりに。そこから始まる、あなたとビールの物語


初めてのビアバー紹介と言いながら、結局は僕の大好きなお店の紹介になってしまったかもしれません。ビールの面白さには、いくつかの要素があると思います。

まず第一に、ビール自体がおいしいこと。種類が豊富であること。気軽に自由な楽しみ方ができること。長い歴史を持っていること。そして、ときには非常にマニアックな世界でもあること。

知れば知るほど、飲めば飲むほど、ますます深まっていく。

いわゆる「沼」です。

今回ご紹介した4軒は、それぞれ異なる視点からビールの魅力を感じさせてくれるお店だと思います。

ビールを飲んでみたいけれど、どこから始めればいいのかわからない方。

もっとビールについて知りたい方。

あるいは、ただ美味しい一杯を楽しみたい方。

ぜひ、どこか一軒のお店に足を運んでみてください。

そこから始まる、あなたとビールの物語。


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