今こそ、ポートランド Column ビールが好きなら一度は訪れたい。ポートランドがクラフトビールの聖地である3つの理由

2024/02/07

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/ TRAVEL OREGON

“クラフトビールの聖地” ポートランドを知っていますか?

ビールはもちろん、広大な自然、コーヒー、自転車、そしてユニークな人々……オレゴン州ポートランドの魅力は一言では語り尽くせない!「ポートランドってどこ?」って人も、一度足を運べばその虜になるはず。いつ行こう? きっと今がそのときです。



オレゴン州ポートランドの魅力を伝える特別連載『今こそポートランド』。今回は、ポートランドがビール好きにとって聖地と呼ばれる理由について、ご紹介します。

この夏、ポートランドへ旅に出よう!

オレゴン州ポートランド ビールフェス参加ツアーの参加者募集中!ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、ポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも!

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ポートランドがクラフトビールの聖地である3つの理由


オレゴン州ポートランドには現在、70軒以上のブルワリーが存在します。その多くのブルワリーが地元に誇りを持ち、高い熱量で日々創造的なビールをつくり出しています。ブルワリーとブルワリーの距離も近く(1ブロックごとにブルワリーがあったりする!)飲み歩くのがとても楽しい、ビール好きにとってまさに「聖地」なのです!

ボトルショップには、目を張るほどの種類のビールが!

ポートランドのビール文化がなぜここまで根強いのか。ポートランドでビールツアーを提供するクラフトビール案内人のレッドさんに、その理由をお聞きしました。

Red Gillen(レッド・ギレン)さん

オレゴン州ポートランド在住。オレゴン、ポートランドのビールカルチャーを紹介する「オ州酒ブログ」のファウンダー。8年間日本に滞在した経験があり、今でもよく日本を訪れる。「オ州酒ブログ」はオレゴンのビール、ワイン、スピリッツやハードサイダーをフィーチャーし、今注目のお酒や業界関係者をブログ・SNS中で紹介している。また、オレゴン州・ポートランドのビールツアー、ワインツアー、その他の飲食ツアーを提供している。
■Instagram:https://www.instagram.com/oshuushu

レッドさんいわく、オレゴン州ポートランドでビール文化が根強いのは次の3つの理由から。

1. 山の天然水とホップ産地
ⒸJon Kraft

オレゴン州のポートランド市から東南東80kmの位置にそびえ立つのが「Mt. Hood」。その見た目から「オレゴン富士」とも呼ばれます。ポートランドのブルワリーは、「Mt. Hood」の天然水を使ってビールをつくるので、とにかくビールが上質でおいしい!

さらに、オレゴン州はホップの産地でもあり、様々なホップを新鮮なうちにタンクに投入できるんだとか。他にも街の中に麦芽製造工場や、酵母を専門にした企業が複数あったりと、おいしいビールをつくるための環境が揃うのが、ポートランドのビール文化の一つの特徴です。

2. ブルワー同士がオープン

アメリカのブルワー(ビールを醸造する職人)はとにかくオープン!異なるブルワリー同士でも、レシピはもちろん、設備やホップ、酵母まで貸し借りし合う仲だそう。日本含め他の国でも、ブルワリー同士の情報交換などは積極的にされていると思いますが、ポートランドの強みはとにかく物理的な距離の近さにあると言います。

近いからすぐ会えて、ノウハウを共有したり助け合える。競争ではない“共存共栄”の意識がポートランドのビール文化をここまで盛り上げています。ちなみに、2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」も、国を超えたビールのコミュニティをつくることが目的の一つでもあるんだとか。

3. 地産地消の考え方

ポートランドはつくり手、飲み手のそれぞれに「地産地消」の考えが根付いているそう。おいしくて地元のものだったら応援したい!と地元でつくられたビールを積極的に飲みます。これは、ポートランドで毎週開催されている「ファーマーズマーケット」の文化とも共通する考え方でもあります。
ポートランドには、多くのファーマーズマーケットが存在

ちなみに、ダントツで人気なビアスタイル(ビールの種類)は、やはりIPAだそうで、なんと売上の7~8割がIPAを占めるそう。オレゴン州はホップの産地でもあるから、ホップを多く使うIPAが多いのも納得です。

また、IPAと同じくらい、最近はラガーの人気が高まっているとのこと。実際に今回訪問したブルワリーも、ライスラガーやダークラガーなど豊富な種類のラガーに出会いました。


さて今回、レッドさんがおすすめする、7つのブルワリーを訪れました!

ポートランドのおすすめブルワリー7つ

1. Ruse Brewing

ダウンタウンから車で約10分、南東の倉庫街にあるブルワリー「Ruse Brewing」。到着するなり、オーナーのショーンさんと、人懐っこいハスキー犬「ニス」が私たちを出迎えてくれました。彼らの “想像力” から生まれるビールは個性的でありながら、どれもとてもおいしくて感動しました。

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2. Von Ebert Brewing

ポートランドのパール地区にある「Von Ebert Brewing」。賑やかな都会の一角の、ホテルが多く集まるエリアにあり、とても立ち寄りやすいロケーションにあります。最大の特徴はその広さ。まるで体育館のような開放的な空間は、今回訪れたブルワリーの中でもトップクラスの広さを誇ります。扉を開くと、店員さんたちが笑顔で出迎えてくれました。

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3. Gigantic Brewing

ダウンタウンから車で約10分ほどの場所にある「Gigantic Brewing」。2012年、ブルワーのVanさんとBenさんにより設立されたブルワリーで、日本でも多くのファンに愛されています。扉を引いて足を踏み入れると、そこはもう Gigantic Brewing らしさ全開の世界!

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4. Threshold Brewing

ダウンタウンから車で約15分ほどの「Threshold Brewing」。2019年1月、市の東部のモンタヴィラ地区にオープン、夫ジャレクさんと妻サラさんの夫婦二人三脚で営む温かみのあるブルワリーです。「Threshold Brewing」がつくり出すビールの最大の特徴は、ポリッシュスタイルのビールを提供すること。ポーランド産の素材をホップ農家から手に入れてビールに使用しています。

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5. Breakside Brewery

ポートランドでは最大規模のブルワリーで、日本でも多くのファンが存在する「Breakside Brewery」。いくつかある醸造所のうち、今回はダウンタウンから車で約20分の『Breakside Brewery & Tasting Room』を訪ねました。テイスティングルームは、高くそびえる天井と開放的な空間が特徴。大きな窓から日差しがたっぷりとふりそそぎ、ビールを楽しむのにぴったりな雰囲気!

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6. Steeplejack Brewing

クラフトビール案内人のレッドさんに「とにかく映えるブルワリーがある!」と連れてきてもらったのは、ポートランド北東部にある「Steeplejack Brewing」。なんとここ、もともとは築100年の古き良き教会だった場所。マンション建設の計画を阻止し、歴史ある建物を醸造所へと生まれ変わらせた、唯一無二のブルワリーです。

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7. ForeLand Beer


2020年10月、オレゴン州のマクミンヴィルに設立したブルワリー「ForeLand Beer」。今回訪れたのは、ダウンタウンから車で約10分の場所にある、サテライトパブ「The Study」。「パブのように落ち着いてクラシックなビールを飲んでほしい」という想いでつくられた空間で、クラシックなビールを楽しむことができます。

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今回は紹介しきれませんでしたが、他にもポートランドは素敵なブルワリーが盛りだくさん! どこも距離が近いので、訪れた際にはぜひ色々なビアバーを巡ってみてくださいね。

オレゴン州にも魅力的なブルワリーがたくさん!

ポートランドから一歩出たオレゴン州にも、魅力的なブルワリーがあります!取材時、寒波の影響で訪ねることができませんでしたが、レッドさんに特におすすめのブルワリーを2つ教えていただきました。


Block 15 Brewing
ポートランドから車で約1時間15分、オレゴン州中央部西部の「コーバリス」という小さな都市にある人気ブルワリーです。2008年に夫婦によって設立されました。

ラガー、スタウト、ベルギースタイルのビール、サワービール、そしてもちろん IPA など、さまざまなスタイルのビールをつくっています。フラッグシップは『Sticky Hands』。ホップ由来の香りを強く感じるダブルIPAで、日本では珍しい味わいなんだそう。

 Block 15 Brewing

〇住所:300 SW Jefferson Ave, Corvallis, OR 97333 アメリカ合衆国
〇HP:https://block15.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/block15brewing/



Heater Allen Brewing
ポートランドから車で1時間弱、ブドウ園とワイナリーで有名なオレゴン州マクミンビルの小さな町に位置するブルワリーです。2007年に設立され、オレゴン州で初めてラガービールだけに注力したクラフトビール醸造所の1つなんだとか。

ヘッドブルワーは、醸造所の創設者の娘であるLisa Allenさん。定番ビールには、ピルスナー、デュンケル、シュヴァルツなど、ラガースタイルのビールが揃い、そして多くの賞を受賞しています。

「ヒーター・アレンのビールは日本には輸出されていないので、飲むにはオレゴン州まで足を運んで!」とレッドさん。いつか必ず行ってみたい!

 Heater Allen Brewing

〇住所:907 NE 10th Ave, McMinnville, OR 97128 アメリカ合衆国
〇HP:https://heaterallen.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/heaterallenbeer




この夏、ポートランドへ旅に出よう!ビールフェス参加ツアー


クラフトビール好きの皆さんに朗報!

オレゴン州ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、イベント以外にもポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも!

\ ツアーの見どころ /
・クラフトビールフェス「Fuji to Hood」入場チケット込み
・「Fuji to Hood」でしか飲めないコラボビールを存分に楽しめる!
・イベント以外にもポートランドのビールを堪能できるオプショナルツアーをご用意!
・ベストシーズン!夏のポートランドを訪問!
・フリータイムで魅力的なポートランドの町を自由散策!


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“クラフトビールの聖地”であるポートランドをとことん感じられるビール旅に、あなたも参加しませんか?



■協賛:デルタ航空
■協力:Red Gillen さん

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93年三重県生まれのビアソムリエ。大学ではビールの嗜好とマッチョカルチャー(男性的概念)の因果関係について研究。「ビール女子」を運営する株式会社マイシェの代表として、ビールの多様性を世の中に伝えるべく日々活動しています。酸っぱいビールに目がありません。

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