Column 今、飲んでおきたい「Hazy IPA」8種類！イオンリカースタッフと飲み比べてみた

最近よく耳にする「Hazy IPA（ヘイジー・アイピーエー）」。苦みは控えめで香り華やか、ジューシーな味わいも相まって人気が高く、多くのブルワリーから日々様々なヘイジーIPAが生み出されています。

「ヘイジーIPA」と一口に言っても、その種類はさまざま。今回は、イオンリカーおすすめの「ヘイジーIPA」8種類を飲み比べ！ イオンリカースタッフの皆様と一緒に「ヘイジーIPA」の多様な世界を覗いてみました。

知っておきたい、ヘイジーIPAってなに？

ヘイジーIPAは、アメリカ北東部のニューイングランド地方発祥の、IPA（インディア・ペール・エール）から派生したスタイルのひとつ。

「Hazy＝かすんだ、もやのかかった」の通り濁っていて、見た目はオレンジやイエロー。フルーツ系ホップであるシトラ、アマリロ、モザイクや、ニューワールド産ホップであるギャラクシーなどが使われることが多く、華やかでジューシーなフレーバーが特徴です。IPAよりも苦みが控えめなため、幅広いビール好きに好まれています。


ヘイジーIPAはニューイングランド地方バーモント州のアルケミストブルワリーが製造する『Heady Topper』が起源とされています。

そのため、ヘイジーIPAという呼び名の他に、発祥地にちなんだ呼び名「ニューイングランドIPA」や、これまでのトレンドであったウェストコーストIPAに対して「イーストコーストIPA」、味わいの特徴から「ジューシーIPA」と呼ばれるなど、様々な別称があります。


ちなみに、濁っている理由は、苦みを抑えるために採用される「ドライホッピング」製法の際に出るホップ由来のポリフェノールがタンパク質と結合することで、ヘイジーIPA特有の濁りが発生します。他にも、酵母やでんぷんも濁りの要因のひとつ。

濁りは意図的につくっているというよりも、ソフトな口あたりや味わい、香りを追求した結果生まれるものなのです。

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ヘイジーIPAのおすすめ8種類を飲み比べてみた！

今回飲み比べるヘイジーIPAは、イオンリカーで販売されている*ヘイジーIPAのうち、特におすすめの8種類をピックアップいただきました。

※店舗により取り扱い商品が異なります。また、販売終了や品揃えの変更などにより取り扱いが無い場合がございます。あらかじめご了承ください。

ちなみにイオンリカーは、東京・神奈川・埼玉に15店舗を構える「新しい食のライフスタイルを提供する専門店」。最近では、クラフトビールを強化した店舗を立て続けに出店・リニューアルオープンしています。

イオンリカーが本気出してきた。写真に写ってるの全部ビール。7/22にオープンしたばかりの両国店で、国内外約200種類のビールがずらり。ビール好きの人が選んでるんだろうなと愛を感じる陳列でした。楽園です。両国駅から徒歩2-3分。 pic.twitter.com/AnUeaT98Zg

— ビール女子@3/23レシピ本発売！ (@beergirl_net) July 30, 2022

今回は、イオンリカー実店舗にて販売を担当している4名の方と飲み比べました！

【1】ヘイジーセッション IPA／六甲ビール

1997年に創業し、兵庫県神戸市に醸造所を構える六甲ビールの『ヘイジーセッション IPA』。白無地に濃いピンクの六甲山が描かれた見た目のインパクトもある1本です。

トロピカルフルーツやグレープフルーツ、ハーブとも形容される複雑な香りのストラタホップを中心に、豊かなアロマを味わえるIPA。国際ビアコンペの「International Brewing Awards2021」ではSILVERを受賞しています。缶にも記載されていますが、缶の中味をきれいに注げるよう、注ぎ方のコツも動画で紹介されています。


見た目はレモンより濃くシャーベットのようなオレンジ色。香りはグレープフルーツのような爽やかな柑橘が香ります。一口飲んでみると苦みと旨味のバランスがとても良い！4.5％とは思えない、しっかりとしたボディを感じます。


ベーコンを乗せたサラダ、アンチョビなどと合わせたい1本で、仕事終わりにごくごくと飲みたくなります。合わせたい曲は、兵庫県出身繋がりであいみょんの「マリーゴールド」をチョイス。色味やその軽やかさや爽やかな曲調と味わいの共通点を感じます。

【2】ねこにひき／伊勢角屋麦酒×カルミネーションブルーイング

伊勢角屋麦酒とアメリカ・ポートランドのカルミネーションブルーイングがコラボしてつくられた『ねこにひき』。国内外で数々の賞を受賞する、実力のあるヘイジーIPAです。


液色は濃いオレンジ色で、ニューイングランドIPAの特徴である白濁した色み。香りはみかんなどの和柑橘を感じます。濃くまろやかな甘みが広がり、苦みはおさえめでやわらかな飲み心地。
合わせたい料理は、「エビチリ」や「油淋鶏」、「トッポギ」など、甘辛いタレがかかったものに、パクチーなどのパンチの効いた味わいもトッピングに加えたものと合いそう。縁側などでゆったりと味わいたくなります。ブルワリーキャットが描かれていて、麦芽を守ってくれるということから、合わせたい曲は松任谷由実の「守ってあげたい」。


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【3】クレイジー リッチ ルプリンズ／カーボンブリュース

香港の工業地帯で誕生したCarbon Brewsの『クレイジー リッチ ルプリンズ』。パッケージは、醸造哲学である「ビールは化学50％、アート50％から成る」を象徴するように、酵母の働きで味や香りが変わる化学反応とコンセプト設計を、フレーバーに落とし込む過程を表現しています。


見た目はレモン色。鼻を近づけるとマンゴーやパパイヤのような香りのあとに、より濃縮された果実の香りが続きます。8.2％ながら飲みやすく苦みも控えめでフルーティーな味わい。口当たりはとろっとしていて、余韻が長く残ります。
香港の屋台のネオンや夜の雰囲気と合い、赤い色のチャーシューや串物と合いそうな味わい。また、竹の子や山椒など、和食とも合わせたくなります。合わせたい曲は、香港出身繋がりでアグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」。


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【4】ストーン ヘイジーIPA／ストーンブリューイング

1996年に創業し、現在はカリフォルニア州エスコンディードに醸造所を構えるストーンブリューイング。数々のIPAスタイルで賞を受賞し、代表作の『ストーンIPA』は現在のクラフトビールシーンの主流であるウェストコーストスタイルを確立したとまで言われています。そんなストーンが繰り出すヘイジースタイルが『ストーン ヘイジー IPA』です。


液色は濃いオレンジ色。鼻を近づけるとオレンジのようなホップ由来の香り。飲んでみるとガツンとマンゴーやパッションフルーツのようなフルーティーさが口いっぱいに広がって、爽やかでジューシーな苦み。炭酸感もしっかりとあることでより香りとともに口の中でフルーティーな炭酸がはじけます。
本場アメリカ産のBBQソースを使ったハンバーガーや、甘いソースの富士宮焼きそばと合わせたい。曲は、パッケージのポップさとホップの香りが弾ける様子から「君たちキウイ、パパイヤ、マンゴーだね」。

【5】スピリット ファウル／フェアステイト ブリューイング

2014年に創業し、アメリカ ミネソタ州 ミネアポリスの醸造所を構えるフェアステイト ブリューイング。ドイツのドリンキングスタイルに深い敬意を払い、一度に多くの量を飲むことができる「セッションスタイル」のビールを基本としています。ビールを飲みながら食事やアクティビティが楽しめるような、ちょうどよいアルコール度数のビール造りを心がけている醸造所です。今回は、フェアステイトが初めて作ったヘイジーIPA、大量のホップを投入した『スピリット ファウル』。


液色は少しピンクがかったオレンジ色。ピーチのような香りが広がります。口当たりはとろっとしていて、グラッシーさも感じます。味わいは甘く熟したみかんやピーチなど、まるでミックスジュースのようなジューシーさ。

【6】アップ アンド アウト／2spブルーイング

アメリカの東海岸、ペンシルバニア州の2spブルーイングから『アップアンドアウト』をチョイス。オレンジとブルーのポップな見た目も、目に留まった瞬間から元気をもらえそうな1本です。


見た目はグレープフルーツのようでにごりは少なめ。香りはパイナップルや桃といったトロピカルフルーツに加え、グラッシーさも感じます。
サーモンとルッコラにオリーブオイルをかけ、きんかんも添えたサラダと合わせたい。ペンシルバニア州出身のテイラースウィフトの「Shake It Off」と一緒に。

【7】カラー アンド シェイプ IPA／スーパーフラックスビアカンパニー

2015年に創業し、ファントムブルワリーからスタートして2020年に自社醸造を開始したのが、カナダ バンクーバーのスーパーフラックスビアカンパニー。カナダのヘイジーといったら外せない、シンプルながらも可愛さが目を引くパッケージの『カラー アンド シェイプ IPA』をチョイス。ブルワーが「our little baby」と表現するほど造り手にも愛されるジューシーなIPAです。


液色はまさに桃！そして、香りも桃！飲む前から癒し効果がありますが、飲んでも想像通りのクリーミーな口当たりで、桃に加え後味はみかんのようなやわらかい酸味を感じ、ふわふわとしたマシュマロのような印象をもったIPA。パッケージデザインにも通ずる優しく癒される味わいで、「our little baby」というのも頷ける一杯。


日曜の昼間、お花見やピクニックなどに持ち寄りたい。レモンの皮を乗せた桃モッツァレラや、まろやかな部分が菜の花やサーモンを使ったカルボナーラにも合いそうです。ほどよい酸味はアンティパストからメインまで合わせたくなります。曲は、かわいらしいパッケージの見た目から女性邦楽ロックバンド・赤い公園の「オレンジ」を。

【8】ヘイジージェーン グアヴァ／ブリュードッグ

イギリス スコットランドのブリュードッグから、南国フルーツグアヴァをぞんぶんに感じる『ヘイジージェーン グアヴァ』が日本初上陸！


見た目は濃いグレープフルーツのよう。香りはまさにグアヴァ！一気に南国感！苦みはほとんどなく、5%というアルコール度数も相まって、ジューシーですいすいと飲めてしまう。「これはビールなの？」というくらい、ビールの概念を崩してくれそうな飲みやすさ。しっかりと冷やして飲むのがおすすめです。


ピンクとグリーンが目を引くパッケージもインパクトあり、ビーチやフェスなど外に連れ出して味わいたい一本。値段も手頃。曲は、ポルノグラフィティ「グァバジュース」！

イオンリカースタッフの“推しヘイジー”はこれだ！

パッケージをはじめ、見た目や味、香りまで、飲み比べてみると「ヘイジー」の多様さに驚いた飲み比べ。最後に一人ずつ、特にお気に入りの“推しヘイジー”を選んでいただきました！

イオンリカーで手に入れて！

「濁り・フルーティー・ジューシー」というシンプルなイメージだったという人も多かったヘイジーIPA。ですが、実際に飲み比べてみるとパッケージはもちろん、香りも味わいも個性が際立ち、まったく違うということを改めて気づかされました。

全体を通して、苦みは控えめということは変わらない印象でしたが、飲みたいシーンや合わせたい料理、音楽などもまったく違い、改めて多様な味わいのクラフトビールの魅力に気づき、魅了された日となりました。


今回紹介したヘイジーIPAはイオンリカーで購入*できます！ジャケ買いするもよし。香りや味わいのおすすめを店員さんに聞くもよし。広く多くの人に愛される特徴を持つ「ヘイジーIPA」だからこそ、より好みの味わいを探してみてください。

* 店舗により取り扱い商品が異なります。また、販売終了や品揃えの変更などにより取り扱いが無い場合がございます。あらかじめご了承ください。

現在、東京・神奈川・埼玉に15店舗を構えるイオンリカーは、「新しい食のライフスタイルを提供する専門店」。お酒はもちろん食のことで悩んだら、ぜひイオンリカーに足を運んで、気軽に相談してみてください。


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