1秒間に
日本では、缶ビール400本分、140Lのビールが飲まれています。
そのうち、最も飲酒が多い20%の人々が、全体の70%にあたる280本を消費しています。
コロナ前の2019年は缶ビール441本分の154L、1994年には缶ビール640本分の223Lが飲まれていました。
1秒間に
世界では、家庭用のバスタブ30杯分、6,058Lのビールがつくられ...
世界最大のビールメーカーが22万円、日本最大のビールメーカーが8万円の売上をあげています。
ちなみに、6,058Lのビールをつくるために家庭用バスタブ4,000杯分、80万Lの水がつかわれています。
1秒間に
日本のビール産業から、自動車で51km走ったときと同じ、14.3kgの二酸化炭素が排出され...
3分30秒で1世帯が1年間に排出する量と同じくらいになります。
新米ビール職人の髙羽 開(@kaitakaba)です。
連載コラム「拝啓、ビール職人になりました。」、今回のテーマは「1秒と1杯の世界」。
先日「1秒の世界 GLOBAL CHANGE in ONE SECOND」という本を読み、捉えどころのない大きな世界が、「1秒」という誰もが感覚的にわかる手触り感のあるスケールに落とし込まれていて、気づいたこと・ハッとしたことがありました。
その体験が面白かったので、今回「ビールの世界バージョン」を調べ、書いてみました。
それでは続きをどうぞ。
1秒間に
世界では、697kgの麦芽、4.5kgのホップが生産され...
酵母たちが糖を食べ192kgの二酸化炭素を排出しています。
1秒間に
日本では、1.2kgの麦芽が生産され...
15kgの麦芽が海を渡って輸入されています。
1975年には69gのホップが生産されていましたが、今は5.8gになりました。
ホップの生産が盛んなアメリカでは1.6kg、ドイツでは1.5kg生産されています。
アメリカでは、7秒間に1人、ビールを飲める人口が増え...
日本では、26秒に1人、増えています。
第一次ベビーブームに生まれた人たちが20歳を迎えた1970年は、12秒に1人がビールを飲めるようになっていました。
おいしいビールを飲める若者が少しずつ増える一方で...
世界では、90秒に1人、10代から20代の若者が過剰飲酒で命を落とし...
10秒に1人が飲酒が原因で亡くなっています。
そのうち4分の3以上が男性で、世界の全死亡者の5%を超えています。
日本でも、25秒に1人が痛風で、40分に1人がアルコール依存症で病院に行き...
15分に1人が飲酒が原因で亡くなっています。
1杯のビール(※)には
160gの麦芽と、6gのホップが使われ...
それぞれ0.5㎡と、300c㎡の耕地が必要になります。
(※500mlのイングリッシュIPAのいちレシピで計算)
1杯のビールを
夫婦でわけて1日1本飲み続ければ...
1年で4コースある25mプール分、190㎡の耕地を使うことになります。
1杯のビールには
無ろ過であれば、およそ50億もの酵母が入っています。
1杯のビールを買うと
酒税として100円が国に支払われます。
日本の酒税の高さは、世界でもトップクラスです。
ここまででおよそ1000文字。読むのにかかる時間は2分くらい。
120秒がたちました。
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刻々と変化する世界に思いを馳せながら目の前の1杯に目を向けると、これまでと違った景色が見えてくるような気がします。
それぞれの数字の参照元・計算は、こちらのシートにまとめているので、気になる方はぜひ見てみてください。
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