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Bar 【体験レポ】恵比寿駅から徒歩5分「YEBISU BREWERY TOKYO」が4/3オープン!限定ビールも続々登場

2024/04/02


東京・恵比寿といえば、ヱビスビール

そんなヱビスビールの、130年以上もの歴史のなかで渦巻いたたくさんの人の熱い思いが、2024年の今叶おうとしています。

2024年4月3日(水)に、サッポロビール株式会社が手がける「YEBISU BREWERY TOKYO」がオープン!一足お先に巡ってきたので、その魅力をご紹介します。


恵比寿の地でもう一度ビールづくりを

1890年(明治23)年発売のヱビスビールとラベルデザインが変更されたヱビスビール
ヱビスビールの歴史のはじまりは、134年前の1890年

当時「日本一のビールメーカーになる」ことを掲げて本物のおいしさにこだわり、ドイツより醸造設備を取り寄せたり醸造技師を呼んで本格的なビールづくりをスタートさせました。そして、発売からわずか一ヶ月後の内国勧業博覧会で「最良好」の評価を受けるのです。

その後大量のビールを届けるための貨物駅「恵比寿停車場」が開設されたのをきっかけにして、“恵比寿”が街の名前になっていきます。

戦争をも乗り越えた恵比寿工場ですが、工場跡地への新計画に伴い1988年に閉鎖。千葉へと移転することになるのです。


それから35年もの間ヱビスブランドはあれど、ヱビスビールが誕生した地でビールがつくられることはありませんでしたが、「恵比寿でもう一度ビールをつくれたら」というサッポロビールの人たちの思いが通じ、2024年に新しいビールの魅力を提供できる場所として「YEBISU BREWERY TOKYO」がオープンしました。

■ヱビスビールの豆知識:何問解ける?「ヱビスビールクイズ 2023」

恵比寿ガーデンプレイスの階段を下ると現れる極上空間

恵比寿駅に降り立つと流れてくる発車メロディ。「第3の男」という映画のテーマ曲で、ヱビスビールのCM曲として聴き馴染みがある人も多いはず。


その音楽を背に、JR恵比寿駅東口から恵比寿スカイウォークを通り、恵比寿ガーデンプレイスへ向かうと「YEBISU BREWERY TOKYO」に到着します。入場は無料で、入場時の予約は不要です(混雑状況によっては入場制限がかかる可能性があります)。


「YEBISU BREWERY TOKYO」のロゴは、この場所を象徴するビールの醸造釜がモチーフ。シンプルながらも存在感があります。


エントランスを抜けると、階段下にビール好きにはたまらない絶景が…!ヱビスビールといえばの恵比寿様と、その奥にビールをつくる醸造釜が鎮座しています。色調も統一され、広く荘厳な空間がわくわくへと誘ってくれました。

コンセプトは「YEBISU believes beer is ∞」=ビールの可能性は無限大。それを実現してくれるかのように、ビールはもちろんさまざまなコンテンツが提供されています。一つひとつ巡っていきましょう。

“未来”を表す「タップルーム」


階段を降りて右奥にあるのが、「BEER is YOUR STORY」と掲げられたタップルーム。オープン時は4種の提供ですが、将来的には最大6種が提供されます。ビールは1杯1,100円(税込)〜。1品400~800円程度のおつまみやフィンガーフードも提供されています。現金での支払いはできず、各種クレジットカード、電子マネー、コード決済(スマホ決済)を利用してください。

「未来」と位置付けられているタップルームでは、未来をわくわくと感じられるようなビールが提供されます。そのため、毎月新しいビールが登場予定。ヱビスファンにとって毎月通うべき場所になりそうです。

その他にも、創業当時の工場にもともとあった柱や窯が設置されており、歴史も感じられる場所になっています。また、魚籠の中に鯛が入っている「ラッキーヱビス」もどこかに隠れているそう!広すぎて探しがいがあるのでぜひ探してみてください(私は見つけられなかった)。


ゆったりと座ることができるテーブル席やスタンディング席など、多種多様なテーブルや椅子が110席設置。友人や家族、大切な人と一緒にグループで来ても、ふらっとひとりでも気軽に楽しめる空間です。


歴史ある大窯の周りにも椅子や簡易テーブルが設置されているのはなかなか熱い!

オープン時に提供されるビールは4種。どれも、ここでしか味わえないビールで、ビールによって提供されるグラスが違うのも特徴です。
左から『煙々(えんえん)』『ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)』『ヱビス ∞ ブラック(ヱビス インフィニティ ブラック)』『Foggy ale 2024(フォギーエール 2024)』
通年で提供されるのが『ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)』と『ヱビス ∞ ブラック(ヱビス インフィニティ ブラック)』の2種。この通年ビールには、35年以上前に恵比寿工場で使用していたヱビス酵母を再選抜したものを使用しています。


館内を歩いていると、Chief Experience Brewerの有友亮太さんにお会いすることができたのでお話を聞きました!

有友さん「ヱビスでは1,000株以上もの酵母を冷凍保存しています。YEBISU BREWERY TOKYO開業とともにお披露目するビールをつくるため、2年以上もの間、今の醸造やビールに使用できるものがないかを調べて、今回使用したヱビス酵母を選抜しました」


最初にいただいたのが、YEBISU BREWERY TOKYOのフラッグシップビール「ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)」。麦芽100%、テトナンガー一部使用、ヱビス酵母を使用してつくられています。ひと口飲んでみると、ヱビスらしい王道感のある飲みごたえと洗練された味わいに加え、あと口にほのかに甘みやまろやかさを感じました。

有友さん「現在ヱビスビールで使用されている酵母は長年研究されてきて、結果ヱビスの特徴が際立つようになってきていると思います。今も昔も“ヱビス酵母”という点では同じですが、武将でいう徳川慶喜と徳川家康みたいな感じかもしれません。まろやかさを感じていただいたのも、同じヱビス酵母でも今と昔で少し変わってきているからなのかなと思っています。目に見えない酵母ですが、味わえばその違いがわかる、というように中身にこだわってつくりました」


もうひとつのフラッグシップ「ヱビス ∞ ブラック(ヱビス インフィニティ ブラック)」は、麦芽100%、マンダリナバーバリア一部使用、ヱビス酵母使用。香ばしく芳醇で深みがありながらもふわっとフルーティーな香りで、するすると飲み進められます。


期間限定販売の『Foggy ale 2024(フォギーエール)』はグラスが秀逸!

有友さん曰く「液色が美しく見えるように設計しました。この形だと手で液色を隠すことがないんです」とのこと。確かに、必然的に下の方を持つため、Foggy Aleの特徴である霧のようにかすんだ液色を隠すことなく、目でも楽しむことができます。

麦芽100%、小麦麦芽一部使用、アマリロ一部使用、モザイク一部使用。2種のホップをドライホッピングしているため、グレープフルーツのようなトロピカルな香りが爽やか!


数量限定販売の『煙々(えんえん)』は、麦芽100%、燻製麦芽一部使用、ハラタウトラディション一部使用。

燻製麦芽がウィスキーのような香ばしい香りを感じさせ、口に運ぶたびに一口ひとくちが極上の時間になれる一杯。余韻まで堪能しながら楽しめます。ブランドアンバサダーである山田裕貴さんが、醸造工程の一部を担当しています。数量限定のため、気になる方はお早めに!

■有友さん関連記事:中の人に聞く!新商品『ヱビス オランジェ』知っておきたい3つのこと。

出会えたら超貴重?“現在”を表す「ブルワリーエリア」


中央に位置し、「現在」と位置付けられているのが、ビール醸造を行うブルワリーエリア

ドイツ製の醸造設備を採用しており、ひとつの釜で1キロリットルのビールを醸造することができます。「BEER is CREATIVITY」と掲げられた醸造設備はガラス張りで、醸造の様子を見ることができます。


釜の隣には「YEBISU BREWERY TOKYO」で醸造を担当するChief Experience Brewerの「MASTER BREWER'S ROOM」が配置。この場所ではビールを楽しむことができる他、時々出没する有友さんと直接会話ができるという貴重な場所です(登場スケジュールは不定期)。

遊び心が溢れたインテリアの数々ですが、有友さんプロデュースだとか!有友さんの私物の数々やスピンドルという麦汁の糖度を測定する設備(展示用のオブジェ)など、どれもこれも気になるものばかりです。有友さんにお会いしたらぜひお話を聞いてみてください。


「BREWERS ROOM」の近くにあったスタンプは、現在提供されているビールのロゴだとか。なんとこれらのロゴは有友さんがデザインされたそう…!それぞれの特徴がイラストと文字で表現されていて、スタンプとして押されるとより味わい深さを感じます。コースターの裏に押せるよう作ったそうで、有友さんに押していただきました!

また、ギフトショップで販売されている「MY BEER BOOK」は、日付やテイスティングメモの他にスタンプを押すことができるスペースが。「ご朱印帳のように集めてもらえるようにと作られたもの」だとか。毎月新しいビールがつくられるというYEBISU BREWERY TOKYO。これは…毎月通ってしまう…!


“過去”を表す「ミュージアムエリア」


「過去」と位置付けられているのがミュージアムエリア。「BEER is HISTORY」と掲げられた場所ではその名の通り、ヱビスビールの歴史を辿ることができます。


歴史あるポスターや発売当初の瓶、蓋付ビールジョッキなどが展示。


また、隣に位置する「BEER is JOURNEY」では、街と共にあったヱビスの過去の写真を探し出し、公開しています。


130年以上もの長きに渡り続いてきたヱビス。ブランドのルーツを探ると、今飲んでいるヱビスビールがより味わい深く感じられるかもしれません。

ミュージアムエリアも含めて、館内は基本、無料で入場することができますが、5月15日より「YEBISU the JOURNEY(ヱビス ザ ジャーニー)」という、有料のガイド付きツアーも開催されます(税込1,800円)

45分間のなかでミュージアムで歴史を巡り、ビールが醸造されているブルワリーを巡るツアーで、「ビアストーミングルーム」では、YEBISU BREWERY TOKYOのフラッグシップビール「ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)」を試飲することができます
※「ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)」1杯とおつまみ付き

4月24日(水)より、専用Webページから予約開始。より深くヱビスを堪能したいという方は必見です!



見どころが多すぎる、かつこれからも進化し続けていくのだろうというのをひしひしと感じたYEBISU BREWERY TOKYO。

新しいヱビスビールのキャッチコピー「ヱビスは何度でも完成する」ということばの通り、来るたびに新しい出会いが待っていて、この時代の最高を追い求め続けるヱビスビールの本気を感じました。

一度途絶えてしまった恵比寿でヱビス”をつくるという熱い思いが、2024年に復活したこと。その意味が、YEBISU BREWERY TOKYOに来たら感じられるはず。

 YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)

〇場所:東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内
〇営業時間:

[平日]12時~20時
[土日祝]11時~19時
〇定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
※開業日4月3日(水)のみ、10時半オープン
〇入場料:無料
入場時の予約は不要です。混雑状況によっては入場制限がかかる可能性がございます。
〇席数:タップルームはスタンディング含めて110席
〇ビール:
1杯1,100円(税込)〜(最大6種程度提供予定)
〇フード:1品400~800円程度
※おつまみやフィンガーフード中心
〇決済方法:現金でのお支払いはできません。
各種クレジットカード、電子マネー、コード決済(スマホ決済)をご利用いただけます。
〇公式HP:https://www.sapporobeer.jp/yebisu/communication/yebisu-brewery-tokyo/

〇ツアー情報:YEBISU the JOURNEY(ヱビス ザ ジャーニー)
・料金:1,800円(税込)
・予約受付開始日:4月24日(水)予定
・詳しくはこちら:https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000016555/?utm_source=official-web&utm_campaign=24YBK01&utm_medium=official


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山吹彩野 編集・ライター

星の準ソムリエの資格を持つ星空エディターで、星や宇宙を編集して伝えるWEB SPACE「星とくらす」を運営。最近では星を眺めながら、ビールと宇宙をつなげたいと日々考えている。好きなビアスタイルはIPA。音楽、カメラが好き。

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