世界で認められた伝説のホップ「ソラチエース」の名を聞いたことがありますか?
サッポロビール株式会社から、2019年4月9日(火)に缶で発売される『Innovative Brewer SORACHI1984』は、この「ソラチエース」を100%使用したビールです。
私の住むポートランドでは先日、『Innovative Brewer SORACHI1984』のビールのプロモーションビデオの撮影が行われました。その撮影会にお邪魔し、マスターブリュワー、新井健司さんにお話を伺いました。
構想5年。海外で知った日本のホップ
新井さんが「ソラチエース」の存在を知ったのは、ドイツにビール留学をしていた時。欧米のブリュワーたちは、新井さんがサッポロビールから派遣されていると知ると、次々にソラチエースの話を振ってきたといいます。
ソラチエースは、北海道上富良野で生まれ、1984年に品種登録されたホップですが、日本では個性的すぎて普及せず、当時は新井さんもその存在を知りませんでした。
けれども、クラフトビールブームが起こり始めていたアメリカ、また欧州では、逆にその個性故に人気を博し、しかも入手困難なこともあって「伝説のホップ」と尊ばれていたのです。新井さんは、ソラチエースについて知れば知るほど、「このホップを使ったビールを日本でつくりたい」と思うようになりました。
日本人のちょっと特別な時間のために
ソラチエースの特徴は、レモングラスやディルの香り、またココナッツのような後味です。新井さんは、日本でビールをつくるに当たり、日本人が飲み慣れたすっきりとしたビールをベースに、このホップの風味を最大限に引き出すことを目指しました。
イメージした味に近づけようとホップの量や添加のタイミングなど、2年ほど試行錯誤した末に誕生したゴールデンエールは、爽やかでとても飲みやすいものです。
飲みやすいけれど、いつものピルスナーやラガーとは一味違うこのビール。
毎日のビールというよりも、週末など、いつもより余裕のある時に「ちょっと特別な自分の時間を楽しむツールとして選んでほしい」と新井さん。肉はもちろんどんな食事にも合わせやすく、白身魚のカルパッチョなど、シーフード系の料理でも美味しくいただけるそうです。
日本のホップ「ソラチエース」を誇らしく思ってもらえれば
今回、新井さんたち撮影クルーは、「伝説のホップ SORACHI 1984」をポートランドやシアトル近郊のビール好きに飲んでもらいました。
「IPAなどを飲み慣れているアメリカの人にとっては、物足りないという感想が多いかな?」と予想していたそうですが、感想の多くは「香りと味のバランスがいい」というもので、「飲み続けたい」と喜ばれたそうです。
アメリカのクラフトビールのメッカで好評の日本のビール。4月9日(火)から全国で販売予定です。ぜひ、試してみてくださいね。
『Innovative Brewer SORACHI1984(イノベーティブ ブリュワー ソラチイチキュウハチヨン)』
- ◯品目:ビール
◯発売日:2019年4月9日(火) - ◯発売地域:全国
◯パッケージ:350ml缶 - ◯価格:250円(参考小売価格 ※消費税抜き)
◯原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ
※ソラチエースホップ100%使用(米国産使用、上富良野産一部使用)
◯アルコール分:5.5% - ◯HP:http://www.sapporobeer.jp/innovativebrewer/