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Column 【10/6は中秋の名月】月夜にぴったりなビール3本と、月見を楽しむコツ

2025/10/06

ベランダの手すりはひんやりと冷たく、街はもう秋の匂い。

10月6日(月)は中秋の名月。

夕方、東の空から丸い月がゆっくりと顔を出します。

お皿には小さな団子、花瓶にはすすき。月を肴に、静かに乾杯するべく、月夜に飲みたいビールに加え、月を楽しむお話をご紹介します。


中秋の名月って?


カレンダーの片隅に小さく「中秋の名月」。2025年10月6日(月)がその日です。

中秋の名月は、旧暦8月15日の月のこと。昔は新月をひと月のはじまりと考え、次の新月までが約29.5日。

数字で聞くと事務的でも、実際は日付を“空のかたち”で数えていた——そんなやさしい時間のはかり方が、今も行事として残っています。


団子を盛って、すすきを飾り、秋の実りに「ありがとう」を。言葉にすると、すこしお腹が減るのも不思議。

ちなみに、十五夜と満月の瞬間は必ずしも一致しません。

2025年は十五夜が10月6日、満月は翌日の10月7日。

ただ、ぴたりと合わない夜も、十分きれいなことに間違いない。完璧の一歩手前で、むしろ愛おしく感じます。


ちなみに、10月7日は、2025年最初のスーパームーン。スーパームーンとは、通常の満月よりも大きく明るく見える月。月が地球に近い場所にくるために起こる現象です。

肉眼ではその大きさの違いを感じることは難しいかもしれませんが、より私たちに近づいてきた月を眺めてみる夜も、なんかいいかも。


月夜に飲みたい、3本のビール

静かな月の夜には、不思議と心がゆるみます。そんな夜に寄り添うようなビールを、いくつか選んでみました。

① 柑橘香る王道ペールエール『よなよなエール


クラフトビール入門の定番にして、長く愛されるヤッホーブルーイングがつくるアメリカンペールエール「よなよなエール」。柑橘やフローラルを思わせる香り、モルトのほのかな甘みと心地よい苦みのバランスが秀逸!時間が経って温度が上がるほど、香りの層がもう一段ひらくため、月見のゆっくり飲みにもぴったりです。


② オレンジピール香るベルジャン・ホワイト『BLUE MOON


2023年より白鶴酒造によって日本での展開が再びはじまったのが「BLUE MOON」。小麦由来のやわらかな口当たりに、バレンシアオレンジピールとコリアンダーの爽やかさが特徴です。淡いにごりが月明かりに映え、余韻はやさしく長く感じられるはず。

<参考>日本再上陸で注目!今こそ知っておきたい「ブルームーン」の全て<3つの楽しみ方>


③ 宇宙への思いを描いた『ゴールデンオデッセイ 〜黄金の冒険〜


YEBISU BREWERY TOKYOで味わえる限定ビール「ゴールデンオデッセイ 〜黄金の冒険〜」。月夜と宇宙への憧れをテーマに、商品名は荒木氏が命名。国際宇宙ステーションに約5カ月滞在後に地球へ戻った大麦の第七世代にあたる「宇宙大麦」を一部使用し、ホップもアポロ、ポラリス、ゴールデンスターなど宇宙を思わせる品種を一部使用。

中身まで宇宙で貫かれた味わいは、柑橘の皮のような渋みを帯びた爽やかな苦みがまっすぐに立ち上がり、複雑さとキレを両立。空へ一直線に打ち上がるロケットの情景が浮かぶ一杯です。月がきれいな夜に、宇宙へ思いを馳せながら楽しみたくなるビール。

<参考>ヱビス×荒木飛呂彦氏のコラボ第2弾!ヱビス135周年を祝うデザイン缶や美人画展、限定グッズ販売などコンテンツが盛りだくさん


ビールに月が入っているビールをご紹介しましたが、他には兵庫県神戸市の「moon brewery」や、和歌山県和歌山市の「三日月ブルワリー」など、月にまつわるブルワリーも。

ブルワリー名の由来やビールがつくられる背景をたのしみながらビールを味わうのも、また粋!ぜひ、月や星にまつわるブルワリーも探して味わってみて!


スマホで月のクレーターまで撮るコツ


わ、月が近い」って思う時ってありませんか。

仕事帰りや、夜風を浴びたくて窓を開けた時など。ふと目に入る月に心を奪われる。

この美しいと思った瞬間をカメラにおさめたい!

そう思ってスマホを向けたら…


このような、ただの白い丸しかうつらない。あるあるですよね。

でも、“身近な三点セット” があれば、白い丸が “岩肌のある天体” に変わります。

それがこちら!

【月のクレーターを撮影する身近な三点セット】
・スマホ
・双眼鏡
・三脚
スマホはほとんどの人が持っているであろうアイテム。

そして、双眼鏡も、星を観るためではなく、ライブなどで使う用に持っている人も多いのではないでしょうか。

三脚も、「子供の運動会用に買って、タンスの奥に〜」っていう人や、スマホを設置する用の小さい三脚を持っている人も多いかと思います。


とりあえず、こんな感じ。

まずは撮る前に、双眼鏡だけで月を見てみてください。それが、スマホで写せる月の大きさ。

月の輪郭にピントが合った瞬間、その夜はもう半分うまくいっています。

【撮影手順】
①三脚に双眼鏡を固定(ぐらつき防止が仕上がりの土台)。
②双眼鏡の片方の接眼レンズに、スマホのカメラをそっと重ねる。



手順はこれだけ。あとは下の4つの注意点で精度を上げましょう。

【4つの注意点】
① 双眼鏡のピントを合わせる
三脚の高さを整え、月を視界の真ん中へ。接眼側のピントリングをゆっくり回し、輪郭がいちばんシャキッとする位置で止める。ここを丁寧にすると、その後がすべて楽になります。

② “撮る側の目”に合わせて微調整
双眼鏡は両目用の道具。片目で撮るならその目側でジャストに。右から撮るなら右のピント、左なら左。

③ スマホ設定は“暗め”に寄せる
オート任せだと月は真っ白に。設定できる機種ならISOは100前後の低感度、露出はマイナスへ。iPhoneでは画面長押しで出てくる「AE/AFロック」もあり、月にピントを合わせた状態で明るさ調整ができます。そうすると、真っ白な丸にクレーターがすっと顔を出します。

④ 双眼鏡にスマホを“固定”する
月はゆっくりに見えて、意外とすいすい動く。連写したいときはアダプターなどで接眼部に固定しましょう。道具がなくても肘で連写で拾う。ブレないだけで、良い一枚に早く会えます。

撮り終えたら、双眼鏡をそっと外して、もう一度だけ肉眼で。

写真は記憶を助けてくれるけれど、今夜の月は今夜だけ。

画面に残るのは“月の顔”、胸に残るのはビールと共に観た“月の夜”。どちらも持ち帰れたら最高です。

【まとめの実用メモ】
・用意するもの:スマホ・双眼鏡・三脚
・流れ:三脚に双眼鏡を固定 → 片目レンズにスマホを密着 → 露出を下げる・ISOは低め → 連写 or 固定アダプター
・コツ:ピントは先に双眼鏡で/スマホは“暗め”に/ アダプター


月を肴にビールを

月の光に似合うのはどんなビールだろう。

そんなことを思いながら、今日はお団子とビールを用意してみよう。

団子や秋の実りをお供に、空にひと呼吸ぶんの余白をつくって、今夜は夜空を眺めながらビールで乾杯!

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山吹彩野 編集・ライター

好きなビアスタイルはサワー。犬が好き。

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