クラフトビールというと、モダンでスタイリッシュなイメージをお持ちの方が多いと思いますが、そんなクラフトビールを、趣ある古民家の空間で楽しめるお店が近年増えているのです。
木の温もりを感じられる古民家はどこか懐かしく、ホッとできるのが魅力のひとつ。
そこで今回は古民家をリノベーションした、ブルワリーを併設する全国のビアバー、レストランを8店舗ご紹介します。
誰かのお家に遊びに行くような気持ちで、ビールを飲みに行きませんか?
もくじ
・谷中ビアホール
・Beer Restaurant KASUGAI
・VERTERE TAPROOM
・江口屋醸造所
・MOKICHI TRATTORIA
・SPRING VALLEY BREWERY KYOTO
・BREW LAB KURAYOSHI
・WhaleBrewing 呼子クラフトビール醸造所
※最新の営業時間や定休日・提供ビールなどは、各店舗のHPやSNSでご確認ください。・谷中ビアホール
・Beer Restaurant KASUGAI
・VERTERE TAPROOM
・江口屋醸造所
・MOKICHI TRATTORIA
・SPRING VALLEY BREWERY KYOTO
・BREW LAB KURAYOSHI
・WhaleBrewing 呼子クラフトビール醸造所
谷中ビアホール
JR日暮里駅から徒歩約7分。1938年に建てられた古民家を改装し、2015年3月にオープンした小さなビアホール「谷中ビアホール」があります。
建築当時の柱や階段、壁や窓枠などを綺麗に残して活用した空間で、古民家に合うクラフトビールとして作られた自社オリジナルの「谷中ビール」をいただけます。昼からビールが飲めることから、休日を利用して関東近郊や海外の観光客の方が多く来店し、皆さんビールを飲みながらゆったりとした時間を過ごされるのだそう。
「谷中ビアホール」で提供しているビールは、「谷中ビール」と、他社工場にて造られているビールの2ライン。樽生ビールは8〜10種類、ボトルビールは4〜5種類用意されているので、お好みのフレーバーを選んでみてくださいね。
おすすめビール「谷中ビール テイスティングセット」
「谷中ビール」をはじめとした、自社工場・川原湯温泉醸造舎で醸造したオリジナルビール4種を一度に楽しめるテイスティングセット。自家醸造の「谷中ビール」は、古民家の木の温かみからヒントを得た、森林浴を思わせるアロマのホップを使用。谷中の高台から見える「洛陽の色味」にインスパイアされた、美しい色味が特徴です。
おすすめ料理は、秘伝の配合で作った西京味噌に漬け込んだ、こしとつぶが濃厚な「クリームチーズの西京味噌漬け」。他にも「ビールを飲みたい!」という人のために和テイストの軽めな肴が用意されているので、気軽にビールとのペアリングを楽しめます。
谷中ビアホール
〇住所:東京都台東区上野桜木2-15-6-1〇アクセス:J R日暮里駅徒歩8分
〇営業時間:11:00〜20:00
〇定休日:月曜日
〇席数:38席
〇HP:https://uenosakuragiatari.jp
〇Instagram:https://www.instagram.com/yanakabeerhall
Beer Restaurant KASUGAI
JR 国立駅から立川バス「立川駅南口行」に乗り、「第三小学校」停留所からすぐの場所にある「Beer Restaurant KASUGAI(麦酒堂かすがい)」。歩くのが好きな方は、国立駅から徒歩15分でも向かうことができます。
2021年6月に、東京・国立の地で100年以上続く酒屋「せきや」がはじめたビアレストランで、併設するブルワリー「KUNITACHI BREWERY -くにぶる-」(以下、くにぶる)で生まれるクラフトビールが楽しめます。
■くにぶる紹介記事:川崎・多摩川エリアのクラフトビールが熱い!ビール女子編集部が15ブルワリー30種類のビールを飲んでみた
くにぶるがビールを造る上で大切にしているのは、地元のビール“ローカルビール”を造るということ。南側の古い地域と、北側の新しい地域が並立している国立。新しさと古さが共存するビール造りを心がけています。
KASUGAIでは、そんなくにぶるで造られるビール10タップと、 ゲストビール2タップの合計12タップほどを提供。
和風建築で四季折々のビールと、和の食材を使用した洋食や洋食の調理法を取り入れた日本料理をいただきながら、非日常の時間が過ごせますよ。
おすすめビール『1926』
繊細なバランスを追求するくにぶるの代表的なビールで、ビアスタイルはケルシュ。ビールの名前「1926」は、1926年に生まれ一度解体されたものの、無くなることを惜しんだ市民の声によって復活した「旧国立駅舎」の竣工年に由来しています。ホップと酵母の香りはレモンやほのかな白ぶどう、青りんごのように柔らかな果実味で、余韻には主張しすぎない麦芽のニュアンスが感じられます。
おすすめ料理「【夏季限定】冷やしおでん」
湯むきしたトマトにズッキーニ、冬瓜にゴーヤなど、夏野菜をメインにこだわりの出汁に漬けた夏限定の「冷やしおでん」。秋田県産の寒麹味噌をディップするとアクセントになり、出汁の染み込んだ野菜の旨味が口いっぱいに広がります。ビールとの相性も抜群のひと品です。
Beer Restaurant KASUGAI(麦酒堂かすがい)
〇住所:東京都国立市東3-17-27〇アクセス:JR中央線 国立駅
〇営業時間:
【月・火・木・日】11:00〜21:00
【金・土】11:00〜22:00
月・火・木・金の15:00〜17:00はクローズ
〇定休日:水曜日
〇席数:1階51席、2階46席
〇HP:https://b-kasugai.com/
〇SNS:https://www.instagram.com/kasugai_beer/
VERTERE TAPROOM
JR奥多摩駅から徒歩約1分の場所にあるのは、2015年7月、VERTERE醸造所でビールを提供するためにオープンした「VERTERE TAPROOM」。
「誰とどこでどうやって飲むか」をテーマに、都心のスピードに流されることなく、自分たちのペースでビールを作るため奥多摩を拠点にスタートしたVERTERE。タップルームでは奥多摩の緑ゆたかな大自然と、気持ちのよい空気に触れながら、おいしいビールがいただけます。
ビールは10タップで提供。隣のボトルショップでは6〜10種類の缶ビールも販売されているので、おみやげに購入できるのも嬉しい。
場所柄、ビール好きな方はもちろん、登山、キャンプ、ハイキングなどのアウトドアアクティビティを終えた人が飲みに来ることも多いのだとか。運動を楽しんだ1日の締めに、ゴール地点として訪れるのもおすすめです。
おすすめビール『Erato // エラトー』
自社醸造、西多摩エリア限定のビール。奥多摩産治助イモを使用したキレのあるラガービールで、ライトでクリアな飲み口が特徴です。
おすすめ料理「デミキノコホットドッグ」
バリエーションのあるオリジナルスパイシーミートソースを使用した、ボリューム満点のホットドッグ。ほかにもフィッシュアンドチップスなどビールに合うフードが提供されているので、お腹を空かせて行ってみてくださいね。
Beer Cafe VERTERE
〇住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川212番地〇アクセス:JR青梅線 奥多摩駅 徒歩30秒
〇営業時間:土日、11:00〜19:00
〇定休日:月〜金
〇席数:25席 テラスあり
〇HP:http://verterebrew.com
〇Instagram:https://www.instagram.com/vertere/
江口屋醸造所
JR常磐線神立駅から車で20分の場所にある、「江口屋醸造所」。
2020年、大正時代まで造り酒屋として日本酒を販売していた土地に「古民家江口屋」としてゲストハウスをオープン。2023年3月、造り酒屋の歴史を伝えていこうと母屋の前にあった蔵を改装し、醸造所がオープンしました。霞ヶ浦の湖畔沿いにあり、目の前には霞ヶ浦が広がる絶景の地でもあります。
ゲストハウス敷地内の蔵に醸造所があるため、ビールを飲みながら宿泊することも可能。なんと、ゲストハウスを訪れた人と一緒に収穫した農作物でビールを造ることもあるのだとか。随所にゲストハウスならではのこだわりが感じられる、「地域密着型」が魅力のコミュニティブルワリーです。
おすすめビール『澤乃不二』
アイダホ7というホップをビタリング(苦みづけを目的にすること)としてふんだんに使い、すっきりとした味わいに仕上げたアルコール度数5%のペールエール。
「澤乃不二」のラベルは、造り酒屋時代の江口屋で販売されていた日本酒「澤乃不二」のラベルをベースに、現代に復活させたものです。
江口屋醸造所
〇住所:〒300-0214 茨城県かすみがうら市坂895-1〇アクセス:JR常磐線神立駅から車で20分
〇定休日:月曜
〇席数:38席
〇公式ホームページ:https://shop.eguchiyabrewing.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/eguchiya_brewing/
MOKICHI TRATTORIA
神奈川県茅ヶ崎市のJR香川駅から徒歩約6分の場所にある、湘南の蔵元「熊澤酒造株式会社(以下、熊澤酒造)」。ゆたかな自然と、丹沢山系の伏流水に恵まれたこの地域で、6代目の熊澤茂吉さんが1996年に「湘南ビール」を始めました。
熊澤酒造の敷地には、ダイニングレストラン「MOKICHI TRATTORIA」をはじめ、熊澤酒造が展開する酒蔵とビール醸造所、レストランやギャラリーが中庭を囲むように配置されています。
「熊澤酒造」が運営する、自然と調和するように建てられたダイニングレストラン「MOKICHI TRATTORIA」では、「湘南ビール」と日本酒、料理のマリアージュが楽しめます。建物は鎌倉山から移築した築450年の古民家2軒をリノベーションしたもので、太い柱や立派な門構え、重厚な扉から歴史を感じられますよ。
おすすめビール「湘南ビール各種」
看板商品である『湘南ビール』は、ドイツの伝統的な方法で醸造した、一切加熱処理をしないフレッシュでピュアなビールです。レストランでは常時10種前後のビールが提供されています。
『ピルスナー』『アルト』『シュバルツ』『IPA』などの定番ビールに加え、湘南の果実や食材を使ったビールなど限定醸造のビールもリリースされており、訪れるたびに季節限定のビールを楽しめます。
おすすめ料理「豚バラの湘南ビール煮」
豚バラ肉を自社ビールと一緒に煮込んだ1品。ビールを使うことで酵素の力で肉が柔らかくなり、ビールの旨味と甘みも加わって美味しく仕上がります。他にも麹や酒粕、熟成粕を使った、蔵元ならではの料理が堪能できます。
MOKICHI TRATTORIA
〇住所:神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7〇アクセス:JR香川駅から徒歩約6分
〇営業時間
【月~金】
11:30~15:00(L.O.14:00)
17:30~22:00(L.O.21:00)
【土日祝】
11:30~16:00(L.O.14:00)
17:00~22:00(L.O.21:00)
〇定休日:火曜
〇座席数:180席 ※お子様連れ:お子さま可、ベビーカー入店可
〇HP:https://www.kumazawa.jp/mokichi/trattoria/
SPRING VALLEY BREWERY KYOTO
京都の四条駅から徒歩約7分の場所にある、築約100年の町家をリノベーションしたブルワリーレストラン「SPRING VALLEY BREWERY KYOTO」。最先端のクラフトビールを生み出す醸造所を併設しており、でき立てのビールと“和クラフト”料理が楽しめます。
伝統とモダンが調和した店内にはカウンター席、テーブル席があり、一階の奥にあるソファ付の半個室からは京町家ならではの中庭が望めます。飲み比べセットや、こだわりの料理とのペアリングなど、「SPRING VALLEY BREWERY KYOTO」ならではの”ビール体験”を体感できますよ。
おすすめビール『京都YOSANO IPA』
2017年発売以来NO.1の人気を誇り、世界5大ビールコンペで受賞履歴のある実力の「京都YOSANO IPA」。京都与謝野産の特別な生ホップをふんだんに使用し、青々しく柑橘のような華やかな香りと上品で心地よい苦みが楽しめる1杯です。
他にも、フラッグシップビール「SPRING VALLEY 豊潤<496>」をはじめとする、SVB定番6種類の飲み比べもできます。クラフトビールの醍醐味“飲み比べ体験”で、お気に入り1杯をぜひ見つけてください。
おすすめ料理「特大ふわふわ穴子のフィッシュ&チップス すぐきのタルタルソース」
圧倒的なビジュアルに、初来店の方は驚き隠せない一押しメニュー。実は『SPRING VALLEY 豊潤<496>』を使ったビール衣で揚げていて、ふんわりカリっとした食感はビールとの相性抜群。京漬物の「桝悟」のすぐき漬けと、らっきょうを使ったタルタルソースなどで味変も楽しめます。
京都の素材をシェフの自由な発想でひと手間加えた創作料理”和クラフト”な一品です。
SPRING VALLEY BREWERY KYOTO
〇住所:京都府京都市中京区 富小路通587-2〇交通:阪急電車「京都河原町」徒歩5分/京都市営地下鉄「四条」徒歩7分
〇営業時間:
[月~土]11:30~23:00(L.O.22:00)
[日・祝]11:30~22:00(L.O.21:00)
〇定休日:不定休
〇HP:https://www.springvalleybrewery.jp/pub/kyoto/
〇Instagram:https://www.instagram.com/springvalleybrewery_kyoto
BREW LAB KURAYOSHI
鳥取県JR倉吉駅からバスで約12分の場所にある「BREW LAB KURAYOSHI」。
倉吉市初代名誉市民であり、株式会社明治屋社長・会長を務めたほか、キリンビール設立発起人となり、キリンビール社長や会長を歴任した日本の実業家・磯野長蔵氏の地元愛を多くの人に知ってほしいという思いから、倉吉でビール醸造をはじめた「倉吉ビール株式会社」が、2020年8月にオープンしたブリューパブです。
「伝統」×「新しさ」で飲む人を幸せにしたい!をコンセプトに、地域のビールファンの方から全国のビールファンの方、観光で来店される方まで、多くの人々にビールを届けています。
レストランのカウンターにはサーバーがあり、スタッフさんと楽しい会話をしながら作りたての生ビールと、ビールに合うお食事を楽しめます。店内からはガラス越しに醸造風景が見え、天気のよい日は中庭に席も出されるのだとか。200年前の土蔵に癒されながら楽しめるこだわりのビールは、格別ですよ。
おすすめビール『星空エール』
「倉吉ビール」のオリジナルクラフトビール 。「星空エール(写真右)」は鳥取県が推奨しているお米(星空舞)、県産の麦芽、倉吉市の軟水を使用し、県の特産品コンクールで総合グランプリも受賞した売れ行きナンバーワンの1杯です。
おすすめ料理「本日の盛り合わせ」
季節を感じられるものや、地元産の食品が盛られた「本日の盛り合わせ」は、バラエティーに富んでいてボリュームもたっぷり。冬期はプレートのサラダが温野菜になり、シェアして食べられます。
ほかにもソーセージや燻製したチーズなど、ペアリングしてよりビールをおいしく飲めるメニューも展開されています。
BREW LAB KURAYOSHI
〇住所:〒682-0826 鳥取県倉吉市東仲町 2587〇アクセス:車の場合は観光駐車場より徒歩 3 分 または JR 倉吉駅よりバスを使用
〇営業時間: 11:00〜18:00 予約の場合は 20:30 まで
〇定休日:水曜日
〇席数:20 席
〇HP:https://brewlab-kurayoshi.jp/
〇Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100057434080011
WhaleBrewing 呼子クラフトビール醸造所
佐賀県の唐津市大手口バスセンターからバスに乗り、バス停「呼子」から徒歩で約10分ほど歩いた場所にある「Whale Brewing呼子クラフトビール醸造所」。2023年12月、新たな文化の発信地としてイカの活き造りを提供してきた飲食店「河太郎」が立ち上げた醸造所で、併設のタップルームで立ち飲みもできます。
佐賀県の呼子町は、歴史ある朝市とイカの活き造りで知られる、日本で最も古い港町のひとつです。この海と山に囲まれた自然ゆたかな美しい町呼子に、かつて捕鯨で栄えた賑わいを取り戻すため「Whale Brewing」と名付けられたのだそう。
築80年の古民家を丁寧に修復した温もりある空間のブルワリーでは、オリジナルのクラフトビールと呼子名物のイカ料理が提供されています。
醸造所の中心には、約9メートルの高さを誇る吹き抜けがあり、圧倒的な存在感の醸造タンクが並びます。空間デザイナー二俣公一氏率いる「ケース・リアル」が設計した醸造所では、壮大な梁の空間と醸造タンクをガラス越しに眺めながら、併設のタップルームで呼子オリジナルのクラフトビールが楽しめますよ。
タップからドラフト(生)で提供されているビールは3種類。瓶ビールも3種類販売されています。
おすすめビール『ペールエール』
自社オリジナルビールのうち、定番かつ一番人気のスタンダードなビール。ブレンドしたアメリカンホップを贅沢に使用した、フルーティーかつ爽やかな風味で、上品な黄金色のビールです。すっきり喉越しがよく、河太郎オリジナルの「イカのおつまみ」との相性もバッチリ。
おすすめ料理「河太郎オリジナルのイカカツ」
タップから注がれたクラフトビールに合う河太郎オリジナルの「イカカツ」は、周りはカリッとしていて、中はふんわり。他にも「イカつみれ揚げ」や「イカしゅうまい」など、ビールと相性抜群のイカ料理がブルワリーで調理されているのも、嬉しいポイントです。
WhaleBrewing 呼子クラフトビール醸造所
〇住所:〒847-0303 佐賀県唐津市呼子町呼子3764-4〇アクセス:九州自動車道唐津ICより車で25分
〇営業時間:平日9:00〜12:00、土日祝9:00〜13:00
〇定休日:不定休あり(店休日の案内はインスタグラムを見てください。)
〇席数:なし
〇HP:https://whalebrewing-yobuko.com
〇Instagram:https://www.instagram.com/whale_brewing
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