sponsored by ISLAND BREWERY

長崎の離島・壱岐島と、そこでビールをつくる「ISLAND BREWERY」の魅力を伝える特別連載『壱岐クラフトビール旅』。
全4回のうち、記念すべき1回目は、「魚に合うビール」をコンセプトに掲げる「ISLAND BREWERY」についてご紹介します。
「壱岐クラフトビール旅」特集ページ
長崎県の離島・壱岐島。その島を囲うエメラルドグリーンの海では、取れる魚種が日本一と言われるほどの “お魚県”。
そんな壱岐島で、「魚に合うビール」をつくるのが「ISLAND BREWERY(アイランドブルワリー)」です。

今回は、壱岐島の「ISLAND BREWERY」を訪れました。
目次
・長崎県・壱岐島へ!
・実家の酒造をリノベーションしたブルワリー&タップルーム
・麦焼酎発祥の地で、なぜクラフトビール?
・“魚に合うビール”を6タップで提供
・壱岐ならではのおつまみがずらり!
・タップルームすぐ横のブルワリーにも潜入!
・海のように美しいビールを飲んでみて
・長崎県・壱岐島へ!
・実家の酒造をリノベーションしたブルワリー&タップルーム
・麦焼酎発祥の地で、なぜクラフトビール?
・“魚に合うビール”を6タップで提供
・壱岐ならではのおつまみがずらり!
・タップルームすぐ横のブルワリーにも潜入!
・海のように美しいビールを飲んでみて
長崎県・壱岐島へ!

今回訪れた壱岐島(いきのしま)は、長崎県の玄界灘に位置する離島で、世界でも有数の漁場としても知られています。
歴史も古く、魏志倭人伝にも登場しています。かつては海上交通の要所として栄え、遺跡なども数多く残されています。登録されている神社も150を超えるほど。
また、麦焼酎発祥の地でもあり、年間900頭しか出荷されない希少な壱岐牛など、壱岐島ならではの特産品もたのしめます。

「ISLAND BREWERY」がある勝本町は古くから漁業の町として栄え、現在でも数多くの漁船が港に停まる様子がみられます。
町を歩いてみると、当時の町屋が並び、どこかなつかしい雰囲気が漂っています。
さっそく、「ISLAND BREWERY」の代表でありブルワーでもある原田さんにお話をお伺いしながら、ビールを堪能してきました!
実家の酒造をリノベーションしたブルワリー&タップルーム
「ISLAND BREWERY」は、130年以上もの歴史がある酒蔵をリノベーションして作られました。壱岐島は、麦焼酎発祥の地。朝鮮半島から海を渡り、交易ルート上にあった壱岐島に16世紀頃、蒸留技術が伝わったといわれています。また、当時年貢の対象外だった大麦を使い、麦焼酎はつくられていたとか。
外観は昔ながらの建物の雰囲気をそのまま活かしています。「ISLAND BREWERY」の看板は設計士と相談して作ったそうで、木の雰囲気を生かしたデザインにしたいと間接照明で光がぼんやりと浮かび上がるようなデザイン。

シンプルですがゴールドに光る店名が美しく印象的で、夜になるとより美しく光ります。
内装は、昔の雰囲気を大切にしつつ、タップルームだけは海外のような雰囲気にしたいと、スタイリッシュな雰囲気に設計してもらったそう。
横を見ると、醸造所のタンクを覗き見ることができます。

タップルームの裏を特別に見せていただきましたが、当時の酒造で使われていた釜が今もまだ置かれていたり、2階建ての吹き抜けから梁が垣間見えたりと、当時の名残が今もまだ残っています。

「ISLAND BREWERY」のロゴマークにも秘密が。
ブルワリー立ち上げ当時に、さまざまな考えを巡らせるなかで、勝本の商店街を活性化させたいという想いから「町に明かりを灯す」というアイディアを思いつきます。
そこからリンクしたのが、壱岐島の漁船でも見られる放電灯(=集魚灯(しゅうぎょとう))。

イカ釣り漁船が暗闇で明かりを煌々と照らしてイカを集めるように、町に明かりを灯して人の集まる場所にしたいーーそんな想いをロゴのデザインに落とし込んでいるそうです。
麦焼酎発祥の地で、なぜクラフトビール?

原田さんのご実家であり、麦焼酎や清酒をつくっていた「原田酒造」の創業は明治20年(1887年)。
原田さんは五代目で、東京農業大学卒業後、東京での飲食関係の仕事を経て、2001年には原田酒造に戻ってきたとのこと。共同経営している酒造会社で18年間焼酎の製造に携わり、経営から撤退後、2021年にクラフトビールブルワリーを立ち上げるに至りました。その大きなきっかけはふたつ。

2021年当時、長崎県が47都道府県で唯一クラフトビールブルワリーがない県だったこと。
壱岐島は夏の観光客が多く、「壱岐島ならではのビールがあったらいいのに」と思っていたそう。

また、刺身や魚料理がおいしい地域ということもあり、「魚に合うビールがつくれたらおもしろいのでは」という考えが浮かんできたそうです。そこで、焼酎づくりにも使われる白麹をビールに取り入れて、酸味を生かした味わいにするというアイディアを思いつくのです。
「ISLAND BREWERY」で使われている白麹は、米からつくられています。特徴は、クエン酸のような柑橘の酸味のある味わいや香り。魚に添える爽やかな柑橘を想起させながら、ホップの香りも付与することで、“魚に合うビール”をつくっています。
“魚に合うビール”を6タップで提供

タップルームで飲めるタップは6種類。定番ビール、準定番ビールに加え、期間限定ビールも提供されています。
今回は、定番ビール3種と準定番ビール2種を飲ませていただきました!
『GOLDEN ALE』(定番)

「ISLAND BREWERY」のフラッグシップビールで、「魚に合うビール」をテーマにつくられました。ホップ由来の柑橘系の香りと、白麹のクエン酸による爽やかな酸味が特徴。お刺身やさっぱりした前菜と相性がよく、スッキリとした味わい。1年かけて調整を重ね、ホップを入れるタイミングや量を調整しながら、今の形になりました。
柑橘の香りを感じ、口に運ぶとするすると飲めてしまう。白麹由来の酸味としっかりとしたボディがありながら、透き通った液色と比例するように総じてクリアな味わい。お刺身といただくと、こんなにマッチするのかと驚きます。刺身に添えた柑橘のようにふわっと香ることで爽やかさを付与し、ビールと魚のペアリング体験をすることができます。ぜひ試してみて!
『IPA』(定番)

島らしさを出すために、マンゴーやパッションフルーツのような南国系の香りを感じるモザイクホップを使用。「魚に合うビール」として、苦みに加え香りが楽しめる一杯。すっきりしているけれど、しっかりとした味わいと香りが楽しめる、ドリンカブル(飲みやすい)なIPAです。魚のフライや揚げ物とよく合うように設計されています。
ホップの香りとほどよい苦みとのバランスが絶妙!すっきりとしていてごくごくと飲みたくなります。
『YUZU-KOJI ALE』(定番)

壱岐で取れた柚子果汁と柚子の皮を使ったビールです。地元の柚子生産組合の方々が育てた柚子を使い、しっかりと柚子の風味を感じられるようにしています。鍋料理やカルパッチョなど、さっぱりした料理とよく合います。
グラスに注いだ瞬間から香る柚子の香りに癒されながら一口。爽快なゆずのアロマと程よい酸味が心地よい!
定番3種のビール購入はこちら
続いて、準定番ビールをご紹介します。

なんと、このたびシーズナルビールとして販売されていた人気ビール2種が、準定番ビールに繰り上げ!ラベルも新しい装いになりました。どちらも壱岐らしさを活かした個性的なビールです。
『PEARL STOUT』(準定番)

まさに壱岐ならではのビールで、真珠養殖に使われる貝(アコヤ貝)から取った出汁を使用しています。もともとは「オイスタースタウト(牡蠣のビール)」をつくろうと思っていたそうですが、壱岐は真珠の養殖が盛んで、「それならアコヤ貝を使ったビールを作れたら面白いんじゃないか」と思ったのがきっかけだとか。
そもそも、真珠がとれるアコヤ貝の貝柱は、養殖業者の方が近所の人に配ったり販売することはあったそうですが、原田さん自身は、身そのものを見たことがなかったそう。そこで直接業者に出向き、貝の身をもらえないか交渉をしました。
貝から身を剥がすのは手作業。大変な手間がかかるので、最初は「一回だけだよ」と言われたそうですが、完成した「パールスタウト」を持って行ったところその完成度に驚き、定期的に身を提供してくれることになったという裏話も。
最初は「本当にビールになるのか?」と半信半疑だったそうですが、出汁の旨味と甘みが感じられるビールに。一般的な黒ビール(スタウト)よりもポーター寄りの味わいで、飲みやすく仕上げています。貝柱のバター炒めや焼き魚との相性もぴったり。
「PEARL STOUT」は黒ビールなので、製造タンクの空き状況を考えると、年間を通してずっとつくるのが難しく、準定番という形を取ったとか。
『YUZU-GOSHO ALE』(準定番)

壱岐の特産品である柚子胡椒をビールに落とし込んだ一杯。柚子胡椒の原材料となるのが、青い柚子の皮と青唐辛子。これらを使用したスパイシーな風味が特徴です。ビールで唐辛子を使うのは珍しいですが、海外のスパイシービールのような感覚で、面白い仕上がりになっています。
鶏肉や餃子、焼き魚など、ピリッとした味わいが合う料理とよく合います。もともとシーズナルビール(期間限定)として作っていましたが、お客さんの反応が良く、準定番に昇格しました。
本当はもっとつくりたいとのことですが、今年は柚子が不作ということもあり十分な量をつくれないため、スロースタートだとか。どちらの準定番も、販売されたらぜひチェック!

他に、シーズナルビールはタップルームやオンラインストアなどでも購入できます。シーズナルビールの特徴は、ナンバリングがされていること。コレクション欲そそります…!
オンラインショップはこちら
また、持ち帰りもできる瓶ビールの販売や、量り売りでもビールを販売しています。オリジナルデザインのグラウラー(量り売り用の容器)も多数販売

壱岐に住む方が家でビールを飲みたいと思ったとき、グラウラーで家に持ち帰って飲んでもらえるようにというのが、量り売りをする理由のひとつ。もうひとつは、酒屋の名残。当時は量り売りが当たり前にあって、ビールでも量り売りをやりたいと思ったことから行っています。

グラウラーのレンタルも行っており、観光客が壱岐島に訪れて島中を周るときにも活用できます。
3本目の記事では、壱岐島中をめぐる旅の様子をご紹介するので、そちらもチェック!
壱岐ならではの料理がずらり!

タップルームは、おつまみも充実しています。メニューを見ると、字面だけでも地元のものを使った魅力溢れるラインナップがずらり。その中から、編集部が気になったメニューをいただきました!
島のフィッシュ&イカリング(税込950円)

タップルームで一番提供されている人気メニューです。フィッシュはその時々でとれる旬の魚を使用。この日は、ヒラマサという一般的には高級魚とされるものですが、壱岐ではよく食べられている魚のひとつです。どんな調理をしてもおいしくいただける魚。
イカも島でとれたもので、スルメイカをカラッと揚げています。イカはプリッとしていて、魚は身がホクホク!素材のこだわりが詰まっていて、「とりあえず頼んでおくか」で済ませられるようなクオリティーではありません!IPAと一緒にぱくぱく食べたい。
壱岐の名産「壱岐牛サイコロステーキ(100g) ランプ」(税込1,580円)。

壱岐牛は年間約900頭ほどしか出荷されないと言う超希少牛…!タップルームでは、ゲタカルビ、ランプ、サーロインの部位から選べますが、今回はランプをチョイス。柔らかく噛むたびに旨みの波がおそってきます…!編集部メンバーのひとりはおいしすぎて理性では抑えがきかず、勝手に手が伸びて口に運んでいたほど。物理的に距離を離して、食べ過ぎを防いでいました。
他にも、壱岐島で最も評判の高い旅館・平山旅館で夕食時に提供している、料理長特製メニューの「平山旅館特性のカマの燻製」(50g〜80g)(税込600〜900円/サイズによって変動)が、「ISLAND BREWERY」でいただくことができます。燻製香がビール欲をそそり、身がほくほくっとほどけて旨みが口いっぱいに広がります。
タップルームすぐ横のブルワリーにも潜入!

タップルームの隣にある醸造所内も特別に見学させていただきました!
300Lのブルーハウス(糖化、ろ過、煮沸釜)。発酵タンクは300Lが2機、600Lが12機。年間35KL~40KLのビールを製造しています。

600Lのタンクに入れるためには、300Lの仕込み工程を2バッチ。朝から夜までかかるそうですが、醸造サポートの中島さんとともに、ビールづくりを行っています。
ビールづくりに使用する白麹!白くふわっとしています。

味見させていただきましたが、シークワーサーのような酸味があります。これが「ISLAND BREWERY」のビールの特徴のひとつになるんですね。
糖化釜では麦芽と白麹などの原材料を入れてから40分ほどくつくつと煮て、その後温度を上げ15分キープ、さらに温度を上げてどろどろとした麦のおかゆ「もろみ(マイシェ)」をつくっていきます。仕込み釜を覗かせていただくと、白麹の香りも感じます。

「ISLAND BREWERY」のビールは、熟成期間が3〜4週間、仕込みから合わせると約1ヶ月と長い期間を設けているそう。より澱(おり)を下に落とすことでクリアなビールをつくることができます。
熟成期間を短くして回転率を上げればどんどん次のビールができますが、追い求めるコンセプトのビールをつくろうと思ったら、この方法が最適なのだと思ったそう。美しく透き通った液色の理由は、熟成期間にありました。
醸造所内をぐるりと見回してみると、ここにも酒屋の名残を感じられる家の梁が!

当初は吹き抜けにしたいという構想もあったそうですが、衛生上の観点から新たに天井をつくりつつ、一部梁だけ見えるようなつくりになったとか。
ものづくり、酒づくりの歴史がここにも感じられます。
海のように美しいビールを飲んでみて

「ISLAND BREWERY」のビールを飲んでみて改めて感じたことですが、本当に雑味がなく「きれい」という印象。
島中をグラウラーや瓶ビールで連れ回したのですが、時間が経っても味わいの変化というものがほとんどなく、一杯が長くゆっくりたのしめます。
魚などのお食事と合わせてゆっくりたのしめる味わいのひみつは、そこここに隠れています。
実際「ISLAND BREWERY のビールって、温度が上がってもおいしいですよね」と言われることも多々あるという、長崎の離島で生み出される美しいビールです。

せっかく訪れた観光客の方に、「どこも開いていない…」と悲しい思いをしてほしくないため、いつでも立ち寄れる場所でありたいという想いから年中無休で営業しています。
また、島の人が「ISLAND BREWERYに行けば開いてるよ!」というお店にしたかったのも理由のひとつにあるそうです。
原田さん曰く「社員旅行をするのが夢」という、年中無休とのジレンマに悩まされているそうですが、旅で訪れる人の拠り所であり、休息場でもある「ISLAND BREWERY」は、毎日必ず営業しています!
ぜひ、壱岐島の海の幸と一緒にビールを味わってみて。
ISLAND BREWERY
〇住所:〒811-5501 長崎県壱岐市勝本町勝本浦249(Googleマップ)〇営業時間:10:00〜22:00(L.O. 21:30)
〇休業日:年中無休
〇座席:スタンディング15名程
〇アクセス:芦辺港から車で約15分、郷ノ浦港から車で20分
〇駐車場:勝本地区公民館駐車場
〇HP:https://iki-island.co.jp/
〇Instagram:https://www.instagram.com/islandbrewery
〇X:https://x.com/Island_brewery
〇Facebook:https://www.facebook.com/islandbrewery
ISLAND BREWERY が気になったら…

「ISLAND BREWERY」のビールは、公式オンラインショップで購入することができます。
また、壱岐島・勝本町にあるタップルームでは、「ISLAND BREWERY」のビールを6タップで提供中! 365日年中無休で営業しています。壱岐島に訪れた際には、ぜひ立ち寄って、「ISLAND BREWERY」の世界観をたっぷりと味わってみてくださいね。
公式オンラインショップ
タップルーム公式HP
\ 合わせて読みたい /



