Release イオン限定のISEKADOビールが新発売!中の人に聞く、ISEKADOのこれまでとこれから。

2024/08/08

sponsored by ISEKADO(伊勢角屋麦酒)

イオン上場50年を記念したビールがISEKADOとのコラボで実現! 2024年7月18日(木)より、『ISEKADO これまで』『ISEKADO これから』の2種類のビールが発売されました。

今回は、商品開発の経緯や担当者の熱い想い、ブルワーのこだわりなど、たっぷりご紹介!ISEKADOの ”これまでとこれから” を振り返りながら、新製品の魅力をお届けします。


ISEKADO×イオンから2種類のクラフトビール登場!


イオン株式会社(以下、イオン)とISEKADOがコラボしてつくるビールの第3弾。今回は、イオン上場50周年を記念した「ISEKADO これまで」「ISEKADO これから」の2種が、7月18日(木)に発売されました。

このプロジェクトが始動したのは昨年秋ごろ。

“クラフトビールといえばホップ”というイメージが強く根付く中、酵母や醸造技術に焦点を置き、既存のクラフトビールとは異なるアプローチで味わいを表現した新しいクラフトビールをつくろうと、何度も打ち合わせを重ね、この夏、ようやく発売に漕ぎつけることがでました。


ISEKADO これまで」は、伊勢の木の樹液から採取された野生酵母「KADOYA1」を使用したセゾンスタイルのビール。

ISEKADOの強みである野生酵母を使用した発酵管理の技術と、得意とするアメリカンスタイルのホップ技術を駆使し、柔らかな口当たりとフルーティーな香りが特徴の一本です。


一方の「ISEKADOこれから」は、新時代のジャパニーズスタイルラガー。

アメリカンスタイルにこだわってきたからこそ完成したライスラガーに新しい解釈を加えた一本で、モルトや米の甘みは感じられながらも、ノーブルホップ* の「Saaz」、アメリカンホップ「Lorien」、ドイツのホップ「Hallertau MittelfrÜh」を使用し、苦みと共に香りも存分に感じられるドライで爽やかな味わいです。

*ノーブルホップ…ヨーロッパで古くからビールづくりに使用されている伝統的なホップのこと。


ISEKADO初の価格帯に挑戦

そして、注目したいのはその価格。

通常ISEKADOのビールは360円(税抜)で販売されていますが、今回初めて298円(税抜)で販売されます。

これは、「ビールの世界をおもしろくする」という思いで、より多くの方に飲んでもらえる価格帯と飲み口を前提に考えた末に実現した価格。「今後実現することはないかも…」とのことなので、この機会に気軽に手に取っていただきたい点でも注目です。


パッケージデザインは、2021年9月よりISEKADOで採用しているもの。上部にホップ、下部に麦芽が描かれており、伊勢神宮でも神の使いとされている鶏を伊勢のモチーフとして表現。「あなたの人生にエールを!」というISEKADOのタグラインも配置しています。

店頭でも目立つ金色をベースにし、日本らしい厳格なデザインを目指して、「これまで」を朱色、「これから」を緑色で表現しており、ついふたつセットで並べたくなるビールです。


ISEKADOのこれまでとこれからについて聞いてみた

今回のコラボに至った経緯や「これまで」「これから」の2種を発売した想いなどを、ISEKADOの首都圏本部長である初鹿さんにお聞きしました。


ISEKADO
初鹿さん

ISEKADO首都圏本部長・営業部長。国内及び海外に向けたISEKADOの商品を統括。キーアカウントの企業様の担当、企業間のプロジェクトの仲介、イベントなども担当。


■ ISEKADOの“これまで”

ISEKADOのビール事業がはじまったのは1997年ですが、ISEKADOをつくる二軒茶屋餅角屋本店の創業は1575年(天正3年)と歴史の長い会社です。

初鹿さん

約450年もの歴史がある老舗餅屋でかなり古い会社の1つにはなります。

ビールづくりのルーツを辿っていくと、約100年前の1923年(大正12年)、18代目が味噌醤油醸造業をはじめまして、ビールをつくるために必要な微生物や発酵にも繋がる事業をはじめていました。


知見も積み上がっていくなか、21代目となる鈴木成宗さんは大学卒業後に家業を継ぐことに。しかし、大学で専攻していた微生物の楽しさが忘れられなかったそうで、1994年の酒税法改正も後押しして、1997年にビール事業をはじめました。
伊勢角屋麦酒 鈴木成宗 日本ブルワーズ協会代表取締役社長 鈴木 成宗さん

初鹿さん

代表の鈴木はまさに “微生物オタク” でして、花や昆虫などからも酵母を採取したりして研究を行っています。

また、地ビールをつくるとき、“副原料にその土地のものを” という考えが一般的だと思うのですが、鈴木はビールの主原料に伊勢のものを使用したいと考えました。当時、麦芽やホップを生産や製造をするのが難しいなかで、微生物をずっと研究してきた自分の得意分野でもある酵母に着目し、自ら酵母を採取してビールづくりをはじめました。


このとき伊勢の杜にある木の樹液から採取されたのが、「KADOYA1(カドヤワン)」。

現在、定番ビールとして販売されている『HIME WHITE』に使用されており、今回の「ISEKADO これまで」にも使用している酵母です。エステル香が強く、ベルジャンホワイトセゾンなどライトなビールに合う特徴をもった酵母だとか。

初鹿さん

ISEKADOのビールづくりは、勘やセンスではなく、しっかりと数値化してロジックが組み込まれている研究・開発型のブルワリーです。そのため、再現性のあるビールづくりにおいては非常に長けています。ブルワーもほとんどが理系出身ですね。

しかし、自分たちでテイスティングもしながら、味わいの官能的な部分もしっかり確認し、反映しながら、おいしいと思ってもらえるようなビールを目指しています。



■「これまで」と「これから」の開発経緯
「ISEKADO これまで」「ISEKADO これから」という2種のコラボビール。これらが誕生するきっかけは、第3弾をつくろうという話のなかで立ち上がったのだそう。

初鹿さん

次回のコラボ企画を進めるなかで、2024年がイオン上場50周年と大きな節目にあるとお聞きし、記念するビールをつくりましょうといったのがきっかけですね。

もともとイオンさんが『岡田屋』として創業した地が三重県と、我々の会社とも同じ土地ということもあってご縁もありましたし、継続的にみなさんに喜んでいただけるようなビールを届けたいという想いも同じでした。

そこで、50年を節目にし、これまで(=過去)とこれから(=未来)というコンセプトをビールで表現しようと考案したのがこの2つになります。


それでは、「ISEKADO これまで」をセゾンスタイルに、「ISEKADO これから」をライスラガーにしたのはなぜでしょうか。

初鹿さん

まず、「ISEKADO これまで」は、ISEKADO27年の集大成としてビールをつくりたいと思うなかで、これまで注力してきた野生酵母と、得意のアメリカンスタイルで積み上げたホップの技術を結集したいと思いつくりました。

ビールに使える野生酵母自体を見つけるのがそもそも難しく、見つかったとしてもビールに使えるものかも調べてみないとわかりません。確率でいうと、砂浜でコインを見つけるくらい低い確率なんです。そんななか、私たちのルーツでもある伊勢の杜で見つけた野生酵母「KADOYA1」を採用し、酵母の特徴を活かしたビアスタイル・セゾンに設定して、ホップの香りや味わいを引き立てたのがセゾンにした理由です。


初鹿さん

「ISEKADO これから」のスタイル・ジャパニーズスタイルラガーは真新しいスタイルではないんですが、昨今世界のクラフトビールコンペティションの中でもインターナショナルピルスナーという枠組みができるほどで、今後もより注目されていくだろうとこのスタイルを設定しました。

使用している米は、炊飯器メーカーで炊き上がりを確認するために炊かれたご飯で、食べ切れず飼料にしていたものをアップサイクル、今回ビールづくりに使用させていただきました。


※写真はイメージ

■挑戦的な価格設定の裏にあったのは、未来を見据えたビールづくりだった

今回、ISEKADOで通常販売している値段・360円(税抜)より60円も安い298円(税抜)で販売することについて。なぜその価格が実現できたのか伺うと、驚きの答えが返ってきました。

初鹿さん

我々は、ビール世界をおもしろくしたいというミッションがあります。今回、イオン限定で販売される商品であること。そしてイオンさんには、ビール目当てではなく来店される方もいるなかで、より多くの方に飲んでいただけるようなビールのアルコール度数と飲み口を前提に考えました。


初鹿さん

別の視点でいうと、これまでのビールづくりはホップを大量に使用してつくるのがビールの潮流としてあります。実際円安の影響もあって、ホップの原価はすごく高くなっているんです。そんな “地政学的なリスクがあるということは持続可能じゃないかもしれない” という危機感があり、ホップがメインの現状から酵母に役割を置き換えられないか

つまり、「ホップの量を減らして、酵母から織りなす香りだけでビールがつくれるのでは?」という夢を描きながらビールの研究をしていて、原料や製法、値段的にも挑戦したのが「これまで」と「これから」になりますね。もうこの値段で販売されることはないかもしれないので、ぜひこの機会に手に取っていただきたいですね。


ISEKADOが長年積み上げてきた知識と経験、情勢を踏まえながらつくられ完成したのがこの2つのビールだったということに驚きを隠せません…!

初鹿さん

2本同時に発売するのは初めてなんですが、手に取っていただいた方には、どちらも個性が立った味わいなのでぜひ飲み比べてみてほしいですね。ビールを通じてコミュニケーションが生まれるといいなと思っているので、家族や友人など、大勢で一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

どちらも食事に合い、特に揚げ物や魚介類との相性が抜群です。暑い時期の発売なので、仕事終わりのリセットとしても楽しんでほしいです。また、アルコール度数がどちらも4.5%ということや価格においても、幅広いユーザーに楽しんでいただけるようつくったので、いろんな方に手に取っていただきたいですね。


ブルワーに聞く、新製品への想い

さらに、「ISEKADO これまで」のレシピを作成した瀬田一帆さん、「ISEKADO これから」のレシピを作成した山宮拓馬さんのおふたりに、ビールをつくるうえでのこだわりを伺いました。
「ISEKADO これまで」(瀬田さん)


ー ISEKADO これまで」について、目指した味わいや方向性は?

瀬田さん

ISEKADOは研究開発型企業としてビール製造関連の研究開発に取り組んでいます。特に酵母研究に力を入れており、2024年7月時点で自然界から3種類の野生酵母を製品利用可能にしました。

今回は、野生酵母で醸すビールの素晴らしさを世の中に伝えるべく、「KADOYA1」酵母の特性と相性の良いビアスタイルを活用して「セゾン」を選択し、開発に挑みました。セゾンはベルギー生まれのビアスタイルでブルワリーごとに味わいや解釈も違います。しかし、共通項として、酵母の発酵由来のやや酸味を感じる、ほんのりフルーティーな味わいが特徴です。ISEKADOの強みを活かした味わいで商品開発を行いました。


ー ビールを造る際、こだわったポイントは?

瀬田さん

これまで磨き上げてきた、オリジナル野生酵母を使用し、アメリカンスタイル醸造技術の強みを組み合わせたレシピを作成したことです。野生酵母「KADOYA1」はものに例えると、洋ナシなどの果実様のフルーティーなアロマ、またバニラ、ややスモーキーな特徴の香気です。

野生酵母はじゃじゃ馬のようで扱いが難しく、発酵がまったくうまくいかないときもあります。そのため、発酵をスムーズにするべく、糖の分子が一番小さいもの(単糖類)の比率を多くする糖化工程を採用しました。単糖類の比率が多いと酵母が食べられる糖分が多くなってしまい、残糖が少なくなるのでボディが薄くなってしまいますが、セゾンというキレのよいスタイルで、ボディ感が薄いことはマッチしていたのでこの手法を採用しました。


ー 「ISEKADOこれまで」を世に出すまでに、醸造の面で特に苦労されたことや記憶に残るエピソードは?

瀬田さん

野生酵母の発酵コントロールには苦労をしました。ビールは酵母がつくるものなので、慣れているとはいえ100%完璧にはコントロールはしきれません。

発酵経過に合わせて、適宜温度などの条件を調整して完成に向かいました。手を焼きますがビール製造の面白いところでもあります。今回も非常にいい経験になりました。

ー 瀬田様ご自身でどのように 「ISEKADOこれまで」を楽しみたい?

瀬田さん

暑い日に喉が渇き潤すのに飲みたいですね。酵母の発酵由来の香り、ホップの香りを楽しんでいただきたいのでおススメはグラスの注いで飲むことです。スッキリとした味わいなので食中酒としても相性抜群です。

「ISEKADO これから」(山宮さん)


ー 「ISEKADOこれから」について、目指した味わいや方向性は?

山宮さん

ISEKADOはグローバル展開に力を入れ、海外輸出や現地生産を進めながら、「伊勢から世界へ」を実現しようと様々な施策に奔走しています。そんななか、ジャパニーズクラフトブルワリーのアイデンティティを持つ商品として、「ジャパニーズラガー」を選びました。

近年アメリカで人気のこのスタイルは日本のラガービールをモデルにしており、お米を使ったラガービールであることが特徴ですが、Brewers Associationにはスタイルとしては定義されていないことからブルワリーによって解釈がわかれているスタイルでもあります。ISEKADOも数年前からラガービールの醸造を始め、技術を磨いてきました。今回の「ジャパニーズラガー」は、ISEKADOの個性を反映させたビールです。


ー 製品のコンセプトをもとにビールを造る際、こだわったポイントは?

山宮さん

新時代のジャパニーズスタイルラガーを目指し、アメリカンスタイルと伝統的手法を融合させたライスラガーを提案しています。

アルコール度数は4.5%とやや控えめながら、デコクションマッシング*を採用して麦のコクを引き出しました。ホップはSaaz、Hallertau MittelfrÜh、Lorienを使用し、ドライホップを加えて濃密な苦みと香りを楽しめるようにしています。

発酵は健康なジャーマンラガーイーストを使い低温でじっくり発酵。一次発酵終了後は、ビールが地下室で熟成されていたころの環境を再現して0度よりも少し高い温度、すなわちラガー酵母がわずかに活動できる温度で約1ヵ月半の間低温で長期熟成させ、クリーンな味わいに仕上げました。

*デコクションマッシング:麦とお湯を合わせてお粥のようにした状態をふたつに分け、一つは温度を一気に上げ、ひとつは温度を一定に保ち、これらふたつを後に合わせて全体の温度を上げていく製法

ー 「ISEKADOこれから」を世に出すまでに、醸造の面で特に苦労されたことや記憶に残るエピソードは?

山宮さん

ISEKADOは2020年までラガービールをほとんど醸造しておらず、エールビールが中心でした。エール酵母(Saccharomyces cerevisiae)とラガー酵母(Saccharomyces pastorianus)は生物種が異なり、異なる扱いが必要です。

ISEKADOはエール酵母の専門家としてノウハウを蓄積していましたが、ラガー酵母には経験がありませんでした。ラガー酵母を扱うのに苦労し、4年の試行錯誤を経て、ようやく自信を持って販売できるラガービールを製造できるようになりました。

ー 山宮様ご自身でどのように 「ISEKADOこれから」を楽しみたい?

山宮さん

夏の夕べ。鴨川の河川敷に腰掛け、川面を眺めながら、缶に直に口をつけて喉をゴクゴク鳴らして飲む。鼻から抜ける爽やかなホップの香りを楽しみながらのんびりと日没を感じる。そんな楽しみ方をしたいです。


これまでに想いを馳せ、これからのワクワクも感じる


イオン上場50年という節目を境に、ISEKADO×イオンというタッグでつくられた「これまで」と「これから」という2本のビール。

双方の、“ビールをたくさんの人に飲んでもらいたい”、“おもしろさを知ってほしい”という想いが積み重なってつくられた結果誕生した2本は、ISEKADOのこれまでの歴史や技術、想いを結集した賜物です。


最後に、今回のコラボビールを販売するイオンリカーの三村さんよりコメントを頂きました。

三村さん

優れたブルワーさん達の卓越した醸造技術と扱いの難しい様々な酵母を完全にコントロールできる、ISEKADOさんならではのクラフトビールだなと思います。

しかもこの価格(税抜298円!)で手に入れることができる。

より多くの方にクラフトビールの素晴らしさを知っていただきたいという両者の想いを叶える商品となりました。ぜひ一度店頭で手に取っていただき、明らかに他とは異なる個性豊かで満足感の高い味わいをぜひお試しください。

今のビールがかたちづくられているのは、それまでの歴史があるからなのだと改めて感じられる「ISEKADO これまで」「ISEKADO これから」。ぜひ、2本ともを手に取って、ビールのおもしろさを味わってみてください。

 『ISEKADO これまで』

  • 〇発売日:2024年7月17日(木)
  • 〇ビアスタイル:American Belgo-style Ale
  • 〇アルコール度数:4.5%
  • 〇原材料:大麦麦芽(外国製造)、小麦麦芽、ホップ
  • 〇取扱店舗:本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」「イオンリカー」 約300店舗(一部取り扱いの無い店舗がございます)
    〇価格:本体 298円(税込 327.80円)
  • 〇URL:https://www.aeonliquor.jp/api/download.php?news_id=ktP5XZ2L

 『ISEKADO これから』

  • 〇発売日:2024年7月17日(木)
  • 〇ビアスタイル:Japanese Style Pilsner
  • 〇アルコール度数:4.5%
  • 〇原材料:大麦麦芽(アメリカ製造、ドイツ製造)、米、ホップ
  • 〇取扱店舗:本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」「イオンリカー」 約300店舗(一部取り扱いの無い店舗がございます)
    〇価格:本体 298円(税込 327.80円)
  • 〇URL:https://www.aeonliquor.jp/api/download.php?news_id=ktP5XZ2L

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山吹彩野 編集・ライター

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