Interview 【前編】キリンビール「晴れ風」が日本の桜文化を未来へつなぐ。 “晴れ風ACTION”の現場・静岡県河津町を訪ねて

2026/03/19

sponsored by キリンビール

日本の風物詩である、桜。

この世界のほとんどの色が、海や空の青、木々の緑で占めているなか、日本では春先のほんの1ヶ月間だけ、目に入るものが桜色でいっぱいになり、世界が華やぎます。

桜の儚げな美しさは昔から日本人の魂を揺さぶり、春のお花見は平安時代から習慣として始まったと言われています。その当時は、桜の下で歌を詠んだり、蹴鞠をしたり。

そんな楽しみ方をしていたそうですが、現代での桜のお供といえば、ビール。桜のある景色はビールをより一層おいしく感じさせ、人々の背中を押してくれています。


そんな日本の桜は、実は高齢化によって失われつつあります

幹が空洞化し腐敗すれば、処置をしたとしても元の健康な状態に戻すことはできず、腐敗の進行を遅らせることしかできないことがほとんど。もし仮に新しい桜の苗を植えられたとしても、大きくなるまでには時間がかかるため、植樹と同時進行で今ある桜の腐敗の進行を遅らせることが桜の景色をキープする鍵になります。


しかし、桜を管理する技術者である「守人」の高齢化により管理不足が続いていたり、資金が不足していたりと、これまでと変わらず桜が咲き誇る未来が阻まれているのです。

そんな状況のなか、ある1つのビールが桜を支援する新たな活動を2024年にスタートさせました。


それは、2024年4月に発売された『キリンビール 晴れ風』(以下、晴れ風)。

キリンビールの17年ぶりとなる新スタンダードビールとして、2024年4月に発売された「晴れ風」は、麦芽100%の麦の旨みと、国産の希少ホップ「IBUKI」による爽やかな柑橘香が特長のビールで、“お客様、そして世の中を晴れやかにして、いい風を吹かせたい”というコンセプトから生まれました。

そしてその特長は、おいしさだけではありません。

これまでビールを飲むよろこびを広げてくれた「日本の風物詩」へ、ビールから恩返しをしていきたいという想いから、売上の一部を、桜や花火といった日本の風物詩の保全活動に寄付する取り組み「晴れ風ACTION(アクション)を、発売当初から実施しています。


つまり、皆さんが「晴れ風」を手に取ることで、たくさんの桜の命や花火大会の開催を未来に繋ぐことができているのです。

そこで今回編集部は「桜」の寄付にフィーチャーし、2024年・2025年と2年連続で寄付金の対象となった静岡県・河津町を訪問。「晴れ風ACTION」を通した寄付が実際どのように使われたのか、その様子をうかがってきました

当記事では、「晴れ風ACTION」が具体的にどんな取り組みなのか詳しくご紹介するとともに、その事例や自治体の声をお届けします。

【後編】日本の風物詩へ、ビールから恩返し。「晴れ風ACTION」に込めたキリンビールの想い


ビールからの恩返し。「晴れ風ACTION」とは?


「晴れ風ACTION」の寄付方法は、大きく分けて3つあります。

1つ目は、「晴れ風」を買って寄付すること。

購入するだけで、350ml缶1本につき0.5円、500ml缶/1本につき0.8円が自動的に寄付されます。集まった寄付金は、各市区町村に均等に分配し支払われます。


2つ目は、飲食店で寄付する方法。

飲食店で「晴れ風」を注文すると、中びん(500ml)1本につき0.8円が自動的に寄付されます。また、サーバーからの注文では、3Lペットボトル1本につき4.8円が寄付されます。「購入」と同じく、集まった寄付金は各市区町村に均等に分配しお支払いされます。


3つ目は「晴れ風コイン」で寄付する方法。この方法では、晴れ風を買わなくても寄付できます。

「晴れ風」の缶裏面にある二次元コードなどから、「晴れ風ACTION」のサイトへアクセスすると、1日1コイン(0.5円)が無料で付与されます。その後、自分が支援したい市区町村を選択することができ、支援先に直接寄付することができます。そのため、寄付された回数×0.5円の金額が、購入による寄付金額に加算されます。


寄付金は1年ごとに集計しており、桜の寄付期間は1月上旬から12月末まで、花火の寄付期間は7月上旬から12月末まで行われます。

集まった寄付金は各自治体に分配され、植樹・インフラ整備・品種開発など、各自治体の課題に応じた活用がされます。

「晴れ風ACTION」に参加する!

約60万人が訪れる桜の聖地・河津町へ!


私たちの“寄付”は実際どのように使われているのか、ビール好きの皆さんに知ってもらいたいと思い、今回は編集部で2024年・2025年と2年連続で寄付対象となった静岡県・河津町を訪問。


河津町の守人をはじめ、桜を身近に感じながら「晴れ風」を提供している地域の飲食店、そしてキリンビール「晴れ風」の担当者の方々の声を聞いてきました。



今回私たちが訪れた静岡県河津町は、伊豆半島南東部に位置する町で、海や山、そして温泉などと自然豊か。

特に2月上旬に開花する「河津桜(カワヅザクラ)」の発祥地として知られていて、河津川沿いや町内では約8,000本の桜が咲き誇ります。さらに、伊豆の中でも最大級レベルのイベントである「河津桜まつり」が、例年2月上旬から約1ヶ月間で開催され、期間中には約60万人もの人々が訪れている桜の名所です。

編集部が訪れたのは2月下旬でしたが、ちょうど満開。高齢化など感じさせないほど美しく堂々と咲き、街全体が生き生きとしていました。


「桜切る馬鹿」をやる覚悟。河津桜を支える守人の流儀


河津町の桜を守っている中心人物は、「河津町 河津桜守人の会」の皆さん。

「河津町 河津桜守人の会」は、静岡県河津町役場が事務局を、知識のある守人が実際に手を動かし保全活動を務めるという役割分担をしています。

今回は、「静岡県河津町役場」産業振興課 観光商工振興係 主事である鳥澤 健太さん、「河津町 河津桜守人の会」会長を務める森田 光衛さんのお二人にインタビューを実施。

日頃からどんな活動をされているのか、そして「晴れ風ACTION」の寄付金をどのように活用しているのか、話を伺ってきました。

「静岡県河津町役場」産業振興課 観光商工振興係 主事 鳥澤 健太さん
鳥澤さん「日々の業務の中で、回れる限り桜の状態が問題ないかどうか見回っています。ですが、小さい町の役場なので、少人数でいろんな業務を回していて。他の事務もあって、桜につきっきりになるのは難しい状況です」

そこで、「河津町 河津桜守人の会」に所属する守人と連携を取り、実際に手を動かす保全活動は守人にお願いしています。
「河津町 河津桜守人の会」会長 森田 光衛さん
“守人”とは、専門的な技術を用いて、日頃から桜のお手入れをする桜のお医者さん。まずは、木の健康状態を目視して、必要に応じて剪定、時には桜の外科治療を実行するといったサイクルを1年通して行い、桜の木を病害虫や老化から守って延命に努めています。

※ご提供:静岡県河津町役場
そんななか、月に1回は必ず、河津川沿いにある850本の桜を1日かけてパトロールしているという、御年85歳の森田さん。桜を一目見るだけで20項目ほどの情報を分析でき、瞬時に根の病か、幹の病か、はたまた葉の病による具合の悪さなのかを理解できる、エスパーのような存在です。

森田さん「僕は桜と対等に話ができるぐらいに頭の中は整理されてます。それが守人なんですよ。本当のお医者さんですよ。植物の健康状態から、4~5ヶ月前の気候までも理解することができます」


そして、病気により剪定が必要だと判断された木のケアも、森田さんたちのお仕事。

森田さん「諺で『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』(※)というのがあるでしょう?桜の木を切るのは良くないと言われている。だけど桜も茂りすぎると、働かない枝が出てきて自分で首絞めちゃう。だから、僕はその“桜切る馬鹿”をやるんです。それには、相当の覚悟ときちっとした技法が必要です」

※「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とは……桜はむやみに枝を切ると切り口から菌が入って枯れやすい。一方梅は枝を剪定しなければ樹形が崩れ花が咲かなくなる。つまり、木に合わせた手入れが必要だという、対象に最適な方法で接する大切さを表現する諺。


そんな守人の方々のやりがいになっていることは、桜が咲く期間中にたくさんの人々が集まってきてくれることだそう。

森田さん「やっぱりこの時期にこれだけの人が来てくれることが嬉しい。私らがどれだけその前の年に桜を保てたかの、発表会ですよ。これからも、やっぱり河津は格が違うなと。河津桜は王道だなと思ってもらえるようにしていくのが、私らの目的です」



河津桜が直面する、待ったなしの課題

河津桜が直面する、待ったなしの課題こうして守人たちに守られている河津桜ですが、課題もたくさん。


森田さんこれから河津町の桜が壮年期から老年期に入ります。現在植っている桜の年齢はだいたい60年くらい。今僕も85歳だけど、このくらいの年齢になると体のあちこちが痛む。それは桜も同じ。老年期に入ったらどんな方法で保護をしてあげた方がいいのかは、私らも樹木医さんにお伺いしながら、今後その答えを出そうかと思ってますけども」

そして、高齢化が進むことで特に大きな問題になってくるのは、850本もの桜の木が並ぶ河津川沿いなのだそう。

2015年に起きた鬼怒川の氾濫をきっかけに河川管理の法規制が強化され、二級河川以上での植樹は禁止に。河津川も二級河川にあたるため、植樹ができなくなってしまいました。つまり、もしも現在植っている土手の桜を腐敗により失ってしまったら、今の桜並木の景色には二度と戻らない。そのため、既存の桜の延命・保護に努める以外、景観を維持する方法がないのです。


長年町民を支えてきたこの景色が姿を消してしまうことはかなりの痛手。

しかしこれまでは、こうした課題に対して町から出る予算で対応していましたが、なかなか資金繰りが大変であるため、「ここら辺ちょっと調子悪いな」という桜があっても、「お金がないから来年の予算でやるしかないね」と諦めて保護を延期していた桜が多くあったのだそう。

「晴れ風」の寄付金が生んだ、現場の変化

しかし、2024年から2年連続で「晴れ風ACTION」の寄付金を受け、対策できる範囲が増えたと言います。

鳥澤さん「河津町では、『晴れ風ACTION』の寄付金を、業者への依頼費として使用しました。というのも、守人の方々はボランティアなので高所などの危険作業をお願いすることができないんです。そういった範疇は業者に依頼する必要があります。また、桜の木によって状態も違うため、1本1本に見合った対応をしていると依頼費も増えてしまう。ですが、寄付金により広く対策できるようになりました」



また、森田さんは「寄付金があるのとないのとでは、もちろんできることも変わってきます。溢れるほどくださいとは言えないけども、やっぱり適度な活動資金としていただくということは、誠に嬉しいことです」と話してくださいました。

森田さん「僕らはほら、宴会をやる時にはもう『晴れ風』を持ってきます。宴会にお酒はつきものでね、なくてはならないものですから。おまけに桜の寄付金にもなって助かる。桜と一緒に宴会を続けられるためにも、晴れ風さんの名前を末長く残して欲しい



守人の森田さんが85歳になっても毎月850本の桜をパトロールし続けるのは、地元の人々が来てくれること、そして次の世代にも河津桜を伝えたいという一心から。

その情熱を後押しするひとつの力が、私たちが「晴れ風」を手に取ることで生まれた寄付金なのです鳥澤さん、森田さんのお話を通じて、「晴れ風ACTION」の寄付金が「桜を守りたい」という現場の想いに確実に届いていることを感じました。

こうして保全活動に注力している河津町で、自分たちの地域が誇る桜を支援するビールを取り扱っている立場の方々はどう感じているのでしょうか。

後編では、河津町に根付く2つのお店「うなぎの店大川屋」「フードストアあおき 河津店」にも話を伺ったほか、「晴れ風」のブランド担当として「晴れ風ACTION」を主導している、キリンビール株式会社の髙田遼さんにお話を伺いました。

後編を読む!
■「晴れ風ACTION」公式HP
https://harekaze.kirin.co.jp/sakura/

■取材協力先
・静岡県河津町役場
・河津町 河津桜守人の会

※「晴れ風ACTION」は、長期的な活動として、できることから少しずつ取り組んでいます。

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さっこ 編集長

「ビール女子」編集長。記事の企画・執筆・編集やイベント運営を担当。幼い頃から両親が毎日ひたすらビールを楽しそうに飲む姿を見てきたため、「私もきっとビール好きなのだろう」という根拠のない自信と、「大人になったらおいしく楽しくビールを飲みたい」という夢を抱いて育つ。20歳の誕生日を迎えてすぐベルギービールの店で働きはじめたところ、案の定魅了されてビールの世界に溺れ、今に至る。

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