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Release 【ラガーなのにエール?】不思議なビアスタイル「フェイクエール」を飲んでみた

2021/09/10

クラフトビールの世界に足を踏み入れると、まず出会うのが「ビアスタイル」という言葉。IPAやピルスナー、スタウトなど、醸造方法や原料によって分類されるビールのスタイルは、その数100種類以上と言われ、日々新しいスタイルが醸造家の手によってつくり出されています。


そんな中、聞き馴染みのない新たなビアスタイルの産声を耳にしました。その名も「Fake Ale(フェイクエール)」。

反射炉ビヤから2021年8月に限定商品として発売されたFake Aleスタイルの『絵空事エール』を飲んでみたので、はたしてどんなスタイルのビールなのかレポートします。


Fake Ale(フェイクエール)ってなに?


“Fake”はその名の通り「偽り」の意味。「Fake Lager(フェイクラガー)」というビアスタイルがすでに存在しますが、例えば、「エール酵母を使用してラガーのような味わいを作り出す」など、エールビールを作る製法でラガーの味を作り出したものがフェイクラガーになります。

「ラガー」と「エール」の違いについて
詳しく見てみる!


そのフェイクラガーになぞらえたかの如く、今回登場したのがフェイクエール。ラガー酵母を使用し、エールビールの様な味わいを生み出したそうです。

反射炉ビアのWEBサイトには、「多種多様なビールにおいてスタイルはとても重要な要素ですが、時として絵空事のようなスタイルもあってもいいじゃないじゃないか!」と、ビールが生み出された経緯がつづられています。目のつけどころがとてもユニークですよね。

エール?ラガー?絵空事に興じるビール


イングリッシュエールをイメージしながら原料を選定し、ゆったり飲めるような味ながらも、ラガー酵母由来のスッキリさも併せ持ち、気づいたらスルスル飲めるようなエールを目指した」という絵空事エール。

オレンジがかった銅色ですが、口に運ぶと色の印象よりもすっきりとした味わいです。


ラガー酵母のキレのあるニュアンスと、エールビールの華やかさ、どちらか一方が主張しすぎることなく、香りと苦みはどちらもやさしく心地よい余韻が楽しめます。

飲み進めると、明るい公園を散策しているような気分になりました。

一緒に食べたいおつまみは?

いもフライ おつまみレシピ ビール
カリッ!ホクッ!いもフライ

グビっと飲むことも出来るし、ゆっくりも味わえる、絵空事エールに合わせたい料理はズバリ「油系メニュー!揚げ物!」。肉のフライでも合いそうですが、野菜や魚のフライがよりマッチすると思います。ポテトフライのなかでも、ほくほく感が楽しめる大きめカットの芋フライなら、主役のビールを引き立てること間違いなしです。

つくり方を見る!

一緒に聴きたい音楽は?



“LIGHT” SPECIAL OTHERS ACOUSTIC

カラフルでバラエティ豊かな印象のビールには、インストバンドがBGMにちょうどすっぽりハマりました。ボーカルの入らないアコースティックなサウンドで、音に身を委ねやすく、空想にふけりながらビールを傾けるのにぴったりです。

ビアスタイルを地図にして、クラフトビール世界を歩いてみよう


ビアスタイルは、クラフトビールを楽しむための地図みたいな存在です。

スタイルから味の大枠を知ることが出来たり、好みのビールを選びやすくなったり。また、ラベルに添えられるスタイルの記載に、醸造家のビール解釈や、提案が込められていることもあります。

地図を持たずに旅するように、もちろんスタイルを知らなくてもクラフトビールは楽しめますが、「色々なクラフトビールを飲むうちに、自然と自分の中にビアスタイルの地図が出来上がっていた」なんてこともビール好きには良くある話。

醸造所が提案する新たなスタイルを楽しむことも、クラフトビールの実験的な面白さだと思います。絵空事エールが教えてくれた「フェイクエール」もぜひ、あなたのビール地図に書き加えてみてください。

 『絵空事エール』

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ライターの紹介

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静岡県在住、広末・松坂世代の髭眼鏡ビアライター。 海外を旅して飲んだビールは数知れず。 アウトドアやフェスで飲む太陽の下でのビールが何よりの好物。 舌は大雑把だが、味以外の魅力を伝える記事と写真で 美味しくビールを傾ける。 好きなビール映画は「ショーシャンクの空に」 、好きなビールソングは「夜の盗賊団/ブルーハーツ」。

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