ハナウタアヤノのビアバーノオト Column 『ハナウタアヤノのビアバーノオト』音と酒が“共存”!『赤星』推しのビール班長が作る“好き”が集まる空間【飲み屋えるえふる】〜前編〜

2017/08/05

「音楽にこだわりのあるビアバーの店主に、音楽とビールのこだわりを聞いてみたい!」という連載「ハナウタアヤノのビアバーノオト」。

第4回目は、京王井の頭線の新代田駅から徒歩2分、下北沢からも歩いて行ける環七通り沿いの「飲み屋 えるえふる」(http://listenandfood.red)です。


実はこの立ち飲み屋さん、「Like a Fool Records(=LFR)」というレコード屋と“共存”している珍しいお店。そのため店主が二人いて、主に飲み屋を担当していてバンド・core of bellsのメンバーでもある會田洋平さんと、レコード屋を担当していてバンド・cinema staffのメンバーでもある辻友貴さんが2015年8月に開いたお店です。

今回は、「飲み屋 えるえふる」の店主である會田洋平(あいだようへい)さんに、立ち飲み屋とレコード屋が“共存”するに至った経緯をお伺いするインタビューを敢行。実は“瓶ビール班長”という異名も持つライターでもある會田さん。Twitterアイコンにしてしまうほどの『赤星』愛もたっぷりお伺いしてきました。


信頼の証『赤星』の魅力

ー今日はどうぞよろしくお願いします!

會田洋平さん(以下、敬称略):よろしくお願いします!

—さっそく気になってしまったことをまずお伺いしたいのですが、會田さんのTwitterのアイコン(https://twitter.com/yoheiaida)、『サッポロラガービール』(通称:赤星)ですよね? お店にも『赤星』の大瓶があって置いているお店もなかなか珍しいなと思ったのですが、『赤星』がお好きなんですか?

會田:はい。うちは完全『赤星』が売りなんです。Twitterのアイコンの『赤星』のイラストも、人を介して、サッポロビールの社長にOKもらってて。それくらい『赤星』が好きなんです。

—社長公認はすごいですね!というか、『赤星』のグラスって初めて見たのですが、小さくてかわいいですね。

會田:かわいいですよね。このサイズのグラス、サッポロビールさんももう作ってないのでほとんどないんですよ。

ーそれは見かけないわけですよね。

會田:でも僕、このサイズが一番好きなんですよね。人に注ぐのが好きなのもあるんですけど、『赤星』の大瓶だと、大きいグラスなら2杯くらいで終わってしまうところを、このサイズのグラスなら4杯くらい注げるんです。

—なるほど!『赤星』のどんなところに魅力を感じますか?

會田:『赤星』は、まずこのジャケが好きです。あとは、結局何を飲んでも『赤星』が一番好きだなと感じますし、個人的にはどの料理にも合うと思ってます。

ーどんな料理にも合うと思う理由はどういう部分ですか?

會田:ビールを飲むさまざまな場面で、あのビールがいいとか、あのお酒がいいとかってことはあると思うんです。例えばドライだと、この料理と合わせたらさっぱりしすぎてるなとか思うこともあったりして。でも『赤星』は、肉でも魚でも何でも合うなって思うんですよね。これはもう完全に、ただのファンってことなんだと思うんですけど(笑)

—でも、本当にお好きなんだなと感じます。それに、自分のお店を持てて、一番好きなビールも置いてお客様に提供できるって素敵なことですよね。

會田:僕、実は“瓶ビール班長”っていう名前でライターもやっていて、さんざん飲み屋も周ってるんですけど、「『赤星』の大瓶を入れてるところは信頼がおける」っていうのが僕の中の定説としてあるんです。あとは、「えるえふる」に音楽目当てで来る若い女性も多いので、そういう人に『赤星』を知ってもらいたいっていうのもあって、音楽とビールがうまく交差するといいなという気持ちもありますね。

ー愛してるんですね。

會田:そうですね(笑)

—他には、何のビールを置いていますか?

會田:『赤星』以外の定番だと、大瓶が飲めない人用に『ハートランド』の小瓶、あとは『パンクIPA』、『ブルームーン』を置いています。ミュージシャンにも結構そのクラフトビールは人気があって、フェスでも見かけますしね。あとは期間限定で他の種類のものを入れることもあります。


立ち飲み屋と“共存”する新しいレコード屋のかたち

—『赤星』愛についてまだまだ聞きたいところなのですが、お店を始めた経緯をお伺いできますか?

會田:お店は、cinema staffというバンドをやっている辻くんと始めました。

—會田さんも音楽をされているそうですが、辻さんとは音楽を通して知り合ったんですか?

會田:実は音楽での関わりはなくて、飲み友達だったんです。元々辻くんが、残響recordっていうレコード屋の店長をやっていたんですが、その店舗を閉めることになって。そんな時、ある飲みの席で「新たに自分のレコード屋をやりたい」と言っていて。僕は飲み屋界隈の知り合いが多くいることもあって、「レコード屋の隣で一杯飲めるお店ができたら楽しいね」ぐらいのノリで話してたんですよ。そしたら、トントン拍子で決まって。2015年の5月に残響recordが閉まって、8月に「えるえふる」がオープンしたんです。



—え!3ヶ月でですか!?

會田:そうなんです(笑)お互い物件もちょっとずつ調べてはいたんですけど、あったらいいなくらいのゆるい感じでした。そんな時に、「新代田FEVER」っていうライブハウスの店長の西村さんが、この場所が空くっていう情報を教えてくれたんです。でも二人とももっと後の話だと思ってたので何の計画もしてなくて、全然お金も貯めてなかったんですけど、「この家賃ならいけるかな」ということで始めました。

ー飲み屋さんが好きで、音楽が好きでそれがマッチして、運よく物件も見つかって……なんだか縁を感じますね。

會田:そうですね。僕も音楽が元々好きですけど、今正直レコ屋だけで成り立つっていうのは難しいなって思ってるので。レコ屋で飲めるっていうのと、おしゃれなカフェバーでレコードも売ってますみたいな店は多少はあると思うんですよ。でも、がっつり共存してるところって多分ないだろうなと思って。

ーいや本当、がっつり共存してますよね。

會田:そうですね(笑)これくらいくっついてたら、もしかしたらレコードを酔っ払って買って行っちゃったりもするかなっていう期待もあり(笑)


ーそれいいですね(笑)内装はとても居心地の良い雰囲気なんですが、デザイナーさんは入られたんですか?

會田:いやいやもう、ギャラリーの時代のそのままでやってます。壁が白地だったのは、それだけでおしゃれに見えるからラッキーではあったんですけど。

ーそうなんですね!お店に置いてある家具は、DIYの物が多いんですか?

會田:机の脚に使ってるパイプは知り合いに作ってもらったんですけど、ドラム缶とか机の板はホームセンターで買ってきました。あとは、物を買ってきて色を塗っただけとか。だから全然お金はかかってないんです。でも、営業を始めてから、知り合いの建築家さんに壁を移動してもらうようお願いはしたんですよ。

—壁を移動…?

會田:この絵が描いてある壁なんですけど、本当は飲み屋とレコ屋の間にあって、完全にセパレートされちゃってたんです。だから最初は、同じお店だってことをわかってない人が多くてもったいないなと。でも、この絵の壁は残したいから、建築家さんに無理言って移してもらったんです。

ー壁って移せるものなんですね。

會田:ちゃんとした柱は、ど真ん中にある一本しかなかったみたいで、移動させた壁は木だったのでなんとかなりました。


ーこの移動されたかわいい絵は、どなたが描かれたんですか?

會田:椎木彩子さんという方が描いてくださったんです。たまにイベントのフライヤーもお願いしています。

ーHPは違うデザイナーさんが作ってるんですか?

會田:HPはWEBをやっている友達にお願いしてますね。

ーHPもすごいおしゃれですよね。


會田:ありがとうございます。あとこの、コースターとか暖簾とかも、友達のデザイナーにお願いして作ってもらった感じです。

—繋がりのある人が結集してできた空間という感じなんですね。


>> 後編へ続く。

飲み屋 えるえふる(レコード屋:Like a Fool Records)

◯住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田5丁目28-3
◯電話番号 :03-6883-7180
◯営業時間:【平日】19:00〜24:00【土日祝】17:00〜24:00(早めに店舗を開けることもあるため詳しくはTwitter{https://twitter.com/eruefuru}にて)
◯定休日:不定休
◯禁煙/喫煙:禁煙
◯公式ウェブサイト:http://listenandfood.red

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ライターの紹介

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山吹彩野 ライター

いつも無意識に鼻歌を口ずさむ鼻歌女子。音楽ライターとして「音小屋」に参加し音楽雑誌「MUSICA」元編集長の鹿野淳氏に師事。音小屋生たちと一緒に音楽メディア「MUSIUM」を主宰。子供のころの鼻歌に始まりピアノやリコーダー、トランペットにゴスペル、ウクレレなど、様々な楽器と友達。今はビールを飲みながら聞く音楽を日々考えるのが趣味。

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