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日本最大級のクラフトビール専門のポータルサイト「ビールの縁側」。地方のブルワーの感性によってつくられたビールを、同じく感性を活かして活躍する人々の元へ届けます。

連載3回目は「ビールの縁側×ものづくり」をテーマに、お酒を片手にアップサイクルなものづくりがたのしめる「Rinne.bar」を訪れました。
お酒の香りやバーの雰囲気は、普段とは違う感性が宿るもの。「お酒を楽しんでいる時にこそ得られる発想があるかも」ということで、ビール女子読者の方が実際に体験するイベントを実施!その様子もお伝えします。
目次
・お酒を片手にアップサイクルなものづくりを
・ポートランドのDIY文化から
・ふらっと立ち寄れるコミュニティの場
・飲ん樽を片隅に、唯一無二のものづくり体験
・Rinne.barは次のステージへ
・「ビールの縁側」とは
・お酒を片手にアップサイクルなものづくりを
・ポートランドのDIY文化から
・ふらっと立ち寄れるコミュニティの場
・飲ん樽を片隅に、唯一無二のものづくり体験
・Rinne.barは次のステージへ
・「ビールの縁側」とは
「ビールの縁側」とは

「ビールの縁側」は、日本最大級のクラフトビール専門のポータルサイト。
いつでも、どこでも、日本全国の工場直送クラフトビールが楽しめるサービスを展開しており、110以上のブルワリーが参画しています。日本全国のクラフトビールブルワリーから好きなクラフトビールを直接買うことができ、3L・5L・2Lの専用樽に詰められた生ビールがブルワリーからお客様の元へ直接届けられます。定期便で直接届けられるものではなく年会費もないため、お好きなタイミングで購入することができます。
2024年秋には、初のリニューアルを実施! 参加ブルワリーが増え、専用樽「飲ん樽」のデザインや素材も一新し、サイトの機能もさらに充実しています。(出品ブルワリー数は順次拡大予定)
※新デザインの「飲ん樽」・2Lサイズの販売は、2025年春以降を予定しています。
「ビールの縁側」をさらに詳しく!
お酒を片手にアップサイクルなものづくりを

つくばエクスプレス・都営大江戸線の「新御徒町駅」A4出口裏通りから徒歩1分の場所にある「Rinne.bar(リンネバー)」。建物に到着すると、その外観に目を奪われます。ガラス扉がパッチワークのように組まれていて、ワクワクへの扉のような気がしてなりません。
そんな不思議な扉を開けて中に入ると、出迎えてくれたのが「Rinne.bar」のアシスタントプロデューサー・山浦あかりさんです。

山浦さん「この扉は創業メンバーの祖父宅にあった窓や窓枠をパッチワークのように組み合わせてつくったものです。使用している磨りガラスは昭和時代にたくさんつくられていたものなんですが、今はもう日本では日本ではつくられていないんです。古いものですが、このように組み合わせることで新しいデザインになるっていうのはすごく面白いですよね」

店内を見回すと、廃棄されたものからつくられたであろう物やその材料たちが溢れていて、どこに目をやってもわくわくとした気持ちが沸き起こってきます。扉を開けてすぐ左には、大きなキリンのオブジェが。
山浦さん「看板娘の希里さんです。アーティストの富田菜摘さんが制作したもので、目の中がカメラレンズだったりマイクが使われていたり。一つひとつを見ると、街中にあるものも見つけられると思います」

もう使われなくなってしまった廃棄物に新しく命が宿されているかのよう。愛情をこめてつくられているのがわかる、あたたかい眼差しが印象的です。
店内に入った瞬間から見るものすべてがおもしろくて、開口一番たくさんのことをお聞きしてしまいましたが、改めて山浦さんに、「Rinne.bar」についてお話を伺いました。
ポートランドのDIY文化から

「Rinne.bar(リンネバー)」は2020年、「アップサイクル」を通じて新しい価値を創造する場として誕生しました。
山浦さん「発起人であり代表の小島幸代はもともと、クリエイティブ業界で人事の仕事をしてきました。2000年頃からはデジタル技術が発展し、誰もが動画編集や写真加工を手軽に楽しめる時代になりました。そんななか『だれもが創造性を発揮するべき』と言われても、画面越しで作業をしていたりすると、『クリエイティブな感覚を五感で感じて、誰とも話さず発揮することは難しいのではないか』と感じていたそうです」
ちょうどその頃、小島さんの友人がアメリカのポートランドに移住することになり、興味を持って訪れてみたそう。そこで出会ったのが、ポートランドならではのDIY文化でした。

山浦さん「ドアノブやテーブルの故障などは廃材を使ってメンテナンスする人をあちこちで見かけ、自分でつくることに自信を持つ人が多く。いわゆる“クリエイター”という職業じゃなくても、個々で作り出したものを大切にしていて、DIYや小商い文化がとても盛んだったそうです」
また、その町にあった「DIYバー」との出会いが、のちの「Rinne.bar」立ち上げのきっかけになったそう。
山浦さん「私も実際に行きましたが、お酒を飲みながらものづくりできるお店(DIY BAR)や、学校で使いきれなかったクレヨン、塗りかけの塗り絵、誰かの書きかけの手紙など、さまざまな廃材で、新しいものをつくる場所(SCRAP PDX )がポートランドにありました。そんなDIYカルチャーにインスピレーションを受けて、“大人がたのしめるものづくりの場”を作りたいという想いで『Rinne.bar』が誕生しました」

提供されているドリンクはさまざま。クラフトビールをはじめ、ワインやジントニック、テキーラ。ソフトドリンクはもちろん、こだわりのノンアルカクテルなども提供されているため、お酒が飲めないという方も気軽に足を運ぶことができます。
ふらっと立ち寄れるコミュニティの場

「Rinne.bar」に行くとまず出されるもの。料理などが書かれているメニューかと思いきや、“ものづくりのメニュー”です。
メニューには、木の端材でつくる愛嬌たっぷりな木の人形「KOPPA kun」や、着なくなった着物や布の切れ端でつくる「Coin Case」や「Travel Tray」などがラインナップされています。
マニュアルが用意されていて、初心者の方でも気軽にものづくりに挑戦できる仕組みです。
「Rinne.bar」では、「モノづくり1プロジェクト+ワンドリンク(4,400円/税込)」「モノづくり1プロジェクト+2時間フリードリンク(5,500円/税込)」にてものづくり体験ができますが、他にもさまざまな目的で訪れる方がいるとか。

山浦さん「近所の方がビールを飲みながら、若い方たちがものづくりをしている様子を眺めていたり、アップサイクルに興味を持って訪れる方もいらっしゃいます。上野や浅草から近いこともあり、海外からの観光客も増えていて、日本の思い出として何かつくって帰られる方も多いです。ふらっと訪れた方たち同士で会話が生まれるという光景が、日常的に繰り広げられています」

ものづくりで使われる素材は、ほとんどが寄付でまかなわれています。「Rinne.bar」の周辺には、革細工やアクセサリーなどの部品、真鍮加工をしている工場や問屋が多く、その工場で本来廃材となってしまうものを活かしています。
また、全国から寄付も募っていて、「捨てられるものをもう一度工夫して、価値あるものにかえる」という想いに共感してくれる、素材を寄付してくれるお母さんのような存在を「RINNE Mothers」と呼んでいるそう。

「Rinne.bar」では、寄付をしたいと手を挙げてくれた方一人ひとりに、丁寧にヒアリングをするそう。そのなかで、どのような経緯で寄付に至ったのかなどの思いの丈を綴った手紙のような資料も送られてくるそうです。
「Rinne.bar」のスタッフはその想い一つひとつを大切に受け止めながら、「Rinne.bar」に来る方に都度伝えています。
実際に訪れて、「Rinne.bar」を見回してみて感じたことは、ものひとつ取ってみても「これは何でつくられているんだろう」という疑問が湧いたこと。そして、「どういう方からこの素材が提供されているのか」「この素材は元々どんな場所から出た物なのか」など、頭の中でぐるぐると考えが巡っていったことでした。そのことを山浦さんにお伝えすると…

山浦さん「代表と同じく、ポートランドでインスピレーションを受け、長野県で『ReBuilding Center JAPAN』を立ち上げた代表の方が、『古材などをリメイクしていると世界が因数分解されて見える』っていう風におっしゃっていたんです。ひとつのものを意識して見てみると、『この机って誰がつくったんだろう』『どういうものでできたんだろう』って、世界が広く深く見えてくるんですよね。いろんな繋がりを感じる素敵なことばだなと感じました」
もう使われなくなったもの一つひとつに背景があり、意味があること。普段の生活の味方が180度変わりそうな、やさしくパンチのある衝撃を受けたことは否めません。

お店に一歩入っただけで、イマジネーションがぐるぐると巡る「Rinne.bar」。実際にものづくり体験をしてみたらどうなるか。ビール女子読者の方を招いた「ビール片手にものづくり体験」の様子をのぞいてみました。
飲ん樽を片隅に、唯一無二のものづくり体験

今回は、ビール女子読者の方をお招きし、「ビールの縁側」の“飲ん樽”体験×ものづくり体験イベントを開催しました。
今回ご用意したのは、茨城県に醸造所を構える「結城麦酒醸造」のビール4種。結城麦酒醸造は、元中学校の校長先生だった塚越さんが定年退職後に立ち上げた醸造所です。
【イベント提供ビール】
■ゆうきスタイルIPA
他のビールに食らえて2〜3倍ものホップを使用したTHE IPA。しっかりとした苦みを感じつつ、香り高いホップも感じながらごくごくと飲みたくなるIPAです。
■KISS ALE
茨城県産のいちごをふんだんに使用したフルーツビール。茨城のいちごブランド「いばらきっす」も使用していることから“キッスエール”という名前です。フレッシュないちごの香りと酸味が感じられます
■プレミアムL.B!
地元産の原材料を使用してつくられる「プレミアムエール」から、“ライトでビター”な「L.B」が登場。地元産のりんごを使ったジューシーが特徴で、後味のキレも秀逸!
■シャムロック
見た目にも驚くアイルランド発祥のグリーンビールは、ペールエールをベースにしたビール。青リンゴと柑橘のような香りに軽い口当たり。

まずは自己紹介と「Rinne.bar」の説明、今日挑戦するものづくりメニューを決めたら思い思いのビールを注いでいきます。みなさん初めての「飲ん樽」注ぎ体験だったそうですが、とってもおいしそうに注げています!それではみんなで乾杯!

全員お一人参加で最初こそ言葉少なでしたが、徐々に会話も増えていき乾杯のタイミングで一気に距離が縮まったのを感じました。

それではさっそく、ものづくりをスタート!

つくるものによって選ぶ素材が違うため、目的の場所へ移動するみなさん。たとえば布といってもたくさんあるため、組み合わせなどを考えながら選んでいきます。

ビニール袋を重ねてコラージュし、熱で圧着したシートは、イヤリングやブレスレッドの素材に変身。

穴を開けたりボタンをつけるため、木のトンカチで「トントントン」と打ち付ける音が店内に響き渡るのも、“普通のバー”ではないことを思い知らされる「Rinne.bar」ならではの特徴です。
素材を選びつつ、マニュアルを見つつ、ビールを飲みつつ。みなさんご自身のペースでこの空間を楽しんでいる様子が見てとれます。

「ビールを飲んでいなかったらこの柄は選ばなかったかも!」という参加者のおひとりが持っていたのは、なんとも煌びやかな布。山浦さんいわく「元々は着物の帯だった」とのこと。
ビールが後押ししたその瞬間のインスピレーションも、またたのしいものです。

ビールがあって、初めての方たちとの会話もあるなかで出会ったひとつの素材。そこから新しく生まれ変わるものは、そのエピソードとともにこのあとの生活の一部となっていくんだなと感じました。

もくもくと作業を進めながらも、早めに作業を終える方もちらほら。
ビールをちびちびと飲みながら、他のみなさんが作業をしている様子を眺めたり、ビールの情報交換をしたり。初めて会ったとは思えないほどの和やかな雰囲気で、それぞれの時間は進んでいきます。

そんななかでも、順調にビールを飲み進めるみなさん。「作業に没頭してビールが飲めないだろうか」という心配は一切不要で、全4種のビールを制覇する方もいらっしゃいました。

あっという間に時間は過ぎて、みなさん無事作品が完成!作品を手に全員集合の記念撮影!みなさんに今日のイベントの感想も聞いてみました!

アップサイクルって最近よく見るけど、実際にやるのは初めてで、めちゃくちゃ楽しかった!自分でつくったものだから愛着も湧くし、またやってみたいです。

少人数だったので、参加者のみなさんやスタッフさんともゆっくり話せたのがよかったです。お店のコンセプトもすごくよくわかって、もっと色々試してみたくなりました。

ビール、全部飲みました!どれも美味しかったけど、最初に飲んだ「シャムロック」の青リンゴのフレーバーが一番好きでしたね。

ビールを飲みながらものづくりって新鮮!普通の飲み会よりも、みんなの素の部分が見えるのが面白かったです。

酔った勢いで大胆なデザインを選んじゃいましたけど、結果めっちゃ気に入ってます(笑)ビールの影響ってすごいですね!

「ビールの縁側」の飲ん樽がとってもかわいくて、ラベルって大事なんだなと改めて思いました。冷蔵庫を開けたらこの樽が見えるってとても気分が上がると思います。持ち寄りの飲み会にピッタリですよね。次の飲み会に持って行こうかなって思いました。

クラフトビール好き同士だとすぐ仲良くなれるのがいいですね。初対面でも話が弾んで、メモしたいくらい色んな情報が飛び交ってました!
来たときの表情とは打って変わって、ほくほくとした表情で店をあとにするみなさん。「また来ますね!」とスタッフに声をかける人も。
Rinne.barは次のステージへ

「実は、『Rinne.bar』は2025年7月をもって、現在の店舗はクローズするんです」と山浦さん。「ただ、『Rinne.bar』のコンセプトや想いをそのままに、今後は“出張Rinne.bar”として活動を続けていく予定」とのこと。
山浦さん「これからは、新しい拠点を開拓しながら、全国のいろいろな地域でワークショップを開催していく予定です。また、別の場所を拠点とした店舗も準備を進めています。アップサイクルを通じて、ただものづくりをするだけではなく、いろんな人が繋がれる場所をつくり続けていきたいと思っていますし、捨てられてしまうものが新たな価値を持つように、人と人との関係も、ここで新しく生まれていく。そんな場を目指しています。そして最終的には、ポートランドで見たような、日本ならではのクリエイティブリユースセンターをつくることが目標です」
山浦さんにお話を伺うなかで、何度も「繋がり」ということばが出てきていましたが、「Rinne.bar」そのものを表すことばだなと改めて感じます。が、あえて、「ビールの縁側」になぞらえて改めて、縁や繋がりを感じる瞬間についてお聞きしてみました。

山浦さん「『Rinne.bar』には、いろいろな目的でお客様が来てくださいます。お店自体は大きくないのですがその分大きなテーブルを囲んで、お客様同士が自然と交流できるのが特徴です。ものをつくっている人もそうでない人も一緒になって、つくる楽しさや完成したときの達成感を共有できるんです。個人的にも、そういった瞬間に立ち会った時がすごく好きですね。代表もよく「ものづくりはトーキングオブジェクト、つまり会話のきっかけになる」と話しています。作業に集中するのもいいし、誰かと話しながら楽しむのもいい。中には、誰かがつくっている様子を見ながらお酒を飲む方もいらっしゃいます。そんな風に、それぞれの楽しみ方を見つけながら、自然と人と人が繋がっていくのが、『Rinne.bar』の魅力だと思っています」
ものづくりという誰しもができるものは、老若男女国籍問わず、縁を繋いでくれます。想いを繋ぎながら新しい命が宿されるなかで、ものの本当の意味や大切さに気づかされます。本来の価値観に気付かせてくれる「Rinne.bar」。ぜひ一度、ふらりと足を運んでみてください。

■Rinne.bar HP:https://www.rinne.earth/
ビールの縁側とは

「ビールの縁側」は、2020年11月にスタートした「日本最大級のクラフトビール専門のポータルサイト」。いつでも、どこでも、日本全国の工場直送クラフトビールが楽しめるサービスを展開しており、110以上のブルワリーが参画しています。
日本全国のクラフトビールブルワリーから好きなクラフトビールを直接買うことができ、3L・5L・2Lの専用樽に詰められた生ビールがブルワリーからお客様の元へ直接届けられます(缶や瓶の取り扱いもあります)。定期便で直接届けられるものではなく年会費もないため、お好きなタイミングで購入することができます。

2024年秋には、初のリニューアルを実施!参加ブルワリーが増え、専用樽「飲ん樽」のデザインや素材も一新し、サイトの機能もさらに充実しています。(出品ブルワリー数は順次拡大予定)
※新デザインの「飲ん樽」・2Lサイズの販売は、2025年春以降を予定しています。
「ビールの縁側」をさらに詳しく!
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