sponsored by サントリービール株式会社
日本の食卓にビール、というのは、当たり前に想像できる風景。料理に合わせて選ぶことの多いワインや日本酒のように、
料理に合わせてビールを選ぶ楽しさを見つければ、いつもの食卓はもっとおいしい時間になるはず。
サントリービール株式会社(以下、サントリービール)の「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」は、ビール単体のおいしさはもちろんのこと、日本の食卓に合うビール “ジャパニーズエール” を目指してつくられました。
今回は、サントリービールの「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」ブランドマネージャー・五百竹雄貴(いおたけゆうき)さんに、「〈香る〉エール」の誕生秘話からぞんぶんに楽しむペアリングのコツまでたくさんお話を伺ってきました!
前後編にわかれたボリュームたっぷりのインタビュー。まずは、苦難のあった「〈香る〉エール」の誕生秘話からお伺いします。
“ジャパニーズエール” が生まれるまで
ー長年愛されてきた「ザ・プレミアム・モルツ」の名前をあたまに、“香り”に焦点を当てた「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」ですが、どのようにして生まれたんですか?
五百竹さん
「ザ・プレミアム・モルツ」が長年多くの人に愛されている中、新しいプレミアムビールの提案によって、もっと多くの方に、もっとワクワクする歓びを提供したいと思ったんです。
ーそのなかで、「香り」に焦点を当てたのが「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」なんですね。
五百竹さん
プレミアムビールの価値は、「コク」「香り」「泡」の3つだと考えているんですが、そのなかで「香り」をアップデートができないかと考えました。それで「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」ができました!…だったらよかったんですけど、じつは最初ちょっとつまずいて。
ーえ、何があったんですか?
五百竹さん
「香り」に着目してからエールビールでの開発をスタートしたんですが、もともとエールビールってすごく個性が強いんです。とくにエールビールが普及している海外では、ビール単独で、その個性を楽しんでいます。でも、日本って、食事やおつまみと一緒にビールを楽しむっていう文化が主流ですよね。そうすると、個性が強すぎるエールビールでは、アンマッチになってしまうんです。
ーたしかに…!特に和食には合わせづらそうですよね。
五百竹さん
ですので、これまでのエールビールの常識を取っ払って、日本の文化に合わせた “ジャパニーズエール” をあらたにつくり出そうと意識を変えたんです。
ー“ジャパニーズエール”って響き、良いですね!実際に飲んだときに、缶のままでももちろんなんですが、香りが良いのでグラスで飲みたいなと思いました。味わいはどんな食事にも合いそうですし、フルーティな香りを感じることによって、いつもの食事がちょっとリッチな気分になれそうだなと。
五百竹さん
ありがとうございます。フルーティな香りって言うと個性が強いように感じるかもしれないんですけど、フルーティかつ繊細で爽やかなおいしさを目指しました。
味を大きく左右する「香り」への強いこだわり
ー酵母は、「フルーティ酵母」をつかっているんですか?
五百竹さん
はい。「〈香る〉エール」は、酵母が生み出す醸造香とホップの香り、それらふたつで、フルーティかつ爽やかな香りを生み出しています。
ところで我々は「香り」という言葉をよく使うんですが、飲む人にとっては香りって「味」のことなんです。
ーえ!どういうことですか?
五百竹さん
何かを口に入れるとき、はじめに感じる香りで、そのあとの味の印象が変わるんです。同じ苦みの飲み物でも、はじめがフルーティな香りかそうじゃないかで、その後に感じる苦みが全然違う。そこで、香りでしっかり味を感じてもらおうとつくったのが「〈香る〉エール」なんです。
ーでも、本当にそう思いました。香りと味がひとつになって完成するというか。
五百竹さん
後味を印象づけているのも、じつは香りが大事な役割をしていたり最適なバランスを日々、醸造家がつくりこんでいるんです。
ー「〈香る〉エール」の香りをぞんぶんに楽しむためにはやっぱり、グラスで飲んでほしいですよね。
五百竹さん
ぜひグラスで飲んでいただきたいです。じつは、アンケートしてみると、家でビールを飲む人って缶派とグラス派、半々らしいんですよ。
ー缶から直接飲む人って結構いるんですね!五百竹さん
でもよく考えると、飲食店様で飲むビールって大体がグラスで、しかもとてもおいしいじゃないですか。家でせっかくビールを飲むならおいしく飲めるグラスで飲んでほしいし、そういう人が増えてくれると嬉しいですよね。
ーグラスだと口が広いので、香りがちゃんと楽しめますよね。あとはグラスによって舌にあたる角度で味も変わってきますし。
五百竹さん
グラスの形や材質でも味が全然違ってきますからね。前に醸造家と一緒にグラス開発をして、全国の職人さんのところを周ったんです。そのときに聞いたんですが、ガラスのグラスって、厚みによって中の液色の見え方が変わるんです。同じ飲みものでも、その色の違いによって、人間は錯覚して、味の感じ方が変わるらしいんです。
ーへ~!おもしろい!ちなみに、「〈香る〉エール」で飲んでほしいグラスのタイプは?
五百竹さん
「〈香る〉エール」は専用のグラスがあるんですが、脚ありできゅっとすぼまっているワイングラスのような形です。やっぱり、香りには着目してほしいので、香りがたまる構造になっています。このグラスに注いで飲んでいただくと、絶妙においしいんです。
「神泡」プロモーションの真実
ー「〈香る〉エール」をグラスにそそいで飲んでみたんですが、泡もすごくきれいにたつなと思って。泡にもこだわりがあるんですか?
五百竹さん
そうですね。まさに去年から「神泡」というプロモーションをはじめたんですが…というか、「神泡」って、急にサントリーが言いだしたなって印象持ってないですか(笑)
ーたしかに(笑)
五百竹さん
サントリービールが泡に注目したプロモーションを意識し始めたのは2017年。その年は、ご家庭でももっと美味しく楽しんでもらおうと、秋ぐらいに「グラスにそそいで飲みましょう」というプロモーションをしたんです。
ーまさに、グラスでビールを飲むとおいしいよというプロモーションですね。
五百竹さん
そうすると多くのお客様が、「グラスにそそいで飲んでからおいしく感じて、『ザ・プレミアム・モルツ』を飲む量が増えました!」って話してくれたんですよ。お客様の話を聞いていくと、「きめ細かい泡でおいしい」「クリーミーな泡で口当たりマイルドに感じた」ってところから、泡ってチャンスあるかもという話になって。でも、我々からすると「今さら泡!?」みたいな感覚もあったんですよね。
ーというと?
五百竹さん
サントリーは30年以上も前から泡に注目した飲食店様へのセミナーを開催したり、醸造家も泡に関する研究で全米ビール醸造学会の会長賞をとっていたんです。飲食店では“樽生達人”という制度も20年前からやっていて。だからこそ、「今さら泡って言っても新しい気付きはあるんだろうか」という気持ちがあったんです。
ー会社としては、ビールにとって泡が大切なのは当たり前だったってことですね。
五百竹さん
はい。でも、こだわりの素材とこだわりの製法、こだわりの注ぎ方の3つがセットになるとおいしい泡ができるというのは本当ですし、じつはまだ気づいていない方も多い。それならと、キャッチーさを含めて「神泡」として伝えてみることにしたんです。それに、「ビールのうまさは泡に出る」っていうのは本当で、ザ・プレミアム・モルツブランドの泡品質にも自信を持っています。
ーお店で「神泡」のビールを飲んだことがあるんですが、比率もクリーミーさも、ふだん飲むビールと全然違って。まず見た目が美しかったですし、一緒に飲んでいたみんなが「え、おいしい!」ってびっくりしていました。「神泡」っていうことばのキャッチーさも良いですよね。
五百竹さん
「神泡」を飲んでおいしいと感じていただいたら、「あ、ビールって泡があるからおいしいんだ」という方向に、どんどん気づきを深めていただきたいですね。さらに「ビールはおいしい泡で選ぶ」とその人の価値観まで変えることができたらと思っています。
口当たりで味が変わる”泡”の大切さ
ービールの泡って、「コクや香りを逃さない」「炭酸ガスを逃さない」「蓋になって酸化をふせぐ」っていう効果があるなどと聞きますが、他に大切な役割ってあるんですか?
五百竹さん
やわらかい泡が最初に口に当たると、味の感じ方がまろやかになりますね。
ーえ!そうなんですか?
五百竹さん
逆に、缶から直接飲むといきなり液体がのどに当たり、強い炭酸を感じますよね。やわらかい泡が口に当たると、全体として口当たりが良いまろやかな味わいを感じることができます。
ー口当たりで味わいまで変化させてしまうとは…!泡ってすごい大事ですね。
五百竹さん
「ザ・プレミアム・モルツ」は香りとコクが特徴なんですが、泡はその香りとコクを一層引き立ててくれます。泡は、その一粒ひとつぶの中に、コクと香りが凝縮されているんです。
ーあ、だから泡までおいしいんですね!
五百竹さん
きめ細かい泡がたくさんあることで香りが弾けて華やかな香りが感じられる。「ザ・プレミアム・モルツ」や「〈香る〉エール」、「マスターズ ドリーム」など、それぞれのビールのおいしさを最大限感じてもらうために、泡までしっかり楽しんでもらいたいという想いが一番ですね。
■「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/beer/kaoruale/\合わせて読みたい/