ビール女子のみなさんは『ピルスナーウルケル』というビールをご存知ですか?
これは、チェコを代表するビールでピルスナーの元祖ともいわれています。しかし、日本では提供するお店が少なく、知名度はあまり高くありません。
そんな『ピルスナーウルケル』ですが、今年10月に日本人初となる、ウルケルを注ぐ達人 "TAPSTER" が誕生! ちょっとレアなビール『ピルスナーウルケル』のおいしさの秘訣や魅力についてご紹介します。
チェコを代表する元祖ピルスナー
世界中のビールのうち、実に7割を占めるといわれるピルスナー。『ピルスナーウルケル』はその元祖とされ、1842年から現在に至るまで多くのビールファンを虜にしました。
ピルスナー とは
ピルスナーは、1842年に現在のチェコのピルゼンで誕生した、黄金色のビール(ボヘミアンピルスナ-)。淡色麦芽・ノーブルホップ・軟水を用いる。それを真似てもう少し色が薄く、ボディが軽くてドライなジャーマンピルスナ-が誕生し、日本の大手メーカーもお手本としたので日本人にとっても馴染み深い。
ビールを擬人化!▶『ビール女子キャラクターズ』
『ピルスナーウルケル』は、チェコのピルゼンでのみ醸造されています。
ビールの命ともいえる水は、赤ちゃんでも飲めるほど品質が高いものに限られ、麦芽は自社で精麦したもののみを使用という徹底ぶり。品質を均一に保つため、伝統的な製法を現在も大切にしています。
また、注ぎ方にも特徴があります。伝統的な注ぎ方「ハラディンカ」は、日本語で「水平」という意味をもち、泡の量は指3本分が理想。『ピルスナーウルケル』をよりおいしく飲むために、注ぎ方まで徹底されているのです。
タップのハンドルは珍しい横向き。現在、『ピルスナーウルケル』が飲めるお店は全国で50店舗ほどと少ないため、飲んだことがない人が多いのにも頷けます。
ハムやソーセージなどの肉料理をはじめ、オイル漬けにしたチーズなどにもよく合います。炭酸が強すぎないので、するっと飲める印象。味はほんのり甘く、苦みとのバランスがいいビールです。
日本人初のTAPSTERとなった佐藤裕介さん
伝統的な製法を守ってつくる『ピルスナーウルケル』は、ビールを注ぐ達人でもあるTAPSTERの手によって完成するという信念があります。
日本人初のTAPSTERとなったのが、ビアブルヴァ―ド代表取締役をつとめる佐藤裕介さん。エプロンには「SATO.S」の文字が書かれていますが、これは現地で「サトウサン」と呼ばれていたからなんだとか!
TAPSTERに認定されるにはピルゼンで5日間の訓練を受け、試験に合格しなければいけません。
朝の9時から講義を受け夜はピルゼンのバーで修業、その後は仲間たちと深夜まで飲む超ハードな生活を送っていたそう!テストも全て英語で苦労されたそうですよ。
教科書兼ノートと工具も見せていただきました。
「たくさんのピルスナーがあるなかで、ウルケルはオンリーワンの味わい」と、佐藤さんは語ります。日本人のTAPSTERが誕生したことで、『ピルスナーウルケル』が日本でさらに広まっていくのではないでしょうか。
伝統を守り、注ぎ手によって伝えられてきたビール
『ピルスナーウルケル』は伝統的な製法を守り、TAPSTERの称号を得た注ぎ手の手によってわたしたちの手に届けられる特別なビールです。
日本ではまだ飲める場所は多くありませんが、佐藤さんがTAPSTERに認定されたことで今後身近な存在になっていくかもしれません。
気になる人は佐藤さんがいる「ブラッセリ―・ビアブルヴァ―ド」を訪れ、伝統に守られた味わいを体験してみてはいかがでしょうか。
ブラッセリー・ビアブルヴァード
〇住所:東京都 港区 新橋 5-10-8 カルチャーセンタービル 2F
〇営業時間:月~金17:00~23:30 (L.O. 23:00)/土16:00~23:00(L.O. 22:30)
〇定休日:日曜日・祝日