明けましておめでとうございます!ポートランド在住の東リカです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2018年度最初の話題は、ポートランドのクラフトビール「Occidental Brewing Co. (オクシデンタル・ブリューイング・カンパニー)」についてです。
東京の一部の店舗でも飲むことができるこちらのビールですが、現地でどのように楽しめるのか気になりませんか?今回は、美しいセント・ジョーンズ橋の麓にあるこのブルワリーをレポートします。
ドイツ風ビールで知られる「オクシデンタル」
「オクシデンタル・ブリューイング・カンパニー(以下、オクシデンタル)」は、ポートランドのクラフトビールシーンでは比較的新しい2010年創業の醸造所。ヨーロッパスタイル、特にドイツ風のビールに特化していることが特徴です。
醸造所は、中心地から少し離れたノース・ポートランドのセント・ジョーンズ橋のふもとにあります。ここには、醸造所に加え、タップルームやドイツ料理も楽しめるレストラン「ヴルストハウス(Wursthaus)」もあります。
早速、訪問してきました。
ヨーロッパスタイルのビール
オクシデンタルの看板ビールは、ケルシュ(Kölsch)とアルト(Alt)。他にもヘーフェヴァイツェン、ダンケル、ピルスナー、それに季節のビールが揃います。
今回は、ケルシュとお店の人がお勧めだというドッペルボックを試してみました。
ケルシュは、ドイツのケルン特産の上面発酵で作られた淡色ビール。オクシデンタルのケルシュは苦味が少なく、甘くてフルーティーです。 ホップの苦さの効いたIPA贔屓の私ですが、このビールは芳醇な味わいで、最後までとても美味しくいただきました。
続いてのドッペルボックもドイツ発祥のビール。下面発酵で作られたラガー系の黒いビールです。「ドッペル」はドイツ語で「2倍」という意味で、アルコール度数が強く、濃厚な味わいが特徴です。
「ルキュブレーター(Lucubrator)」と名付けられたオクシデンタルのドッペルボックは、想像していたまったり甘いものというより、トーストを思わせるような香ばしさが強く、すっきりとした味わいでした。こちらも美味しい。冬にゆっくりと飲みたいビールです。
間違いない!つまみはドイツのソーセージ
このお店の料理は、ベルリンからやってきたデイビッドさんが主宰する「アーバン・ジャーマン」が作っています。この日もキッチン内で仕込みが行われていました。
せっかくなのでビールのお供にレストラン一押しだという3種類の自家製ソーセージのプレート「ヴルスト・トリオ・プレート($15)」を頼んでみました。
パリパリした皮のソーセージは、タイムとマジョラムが香るもの、ピリッとスパイシーなもの、スモーキーなパンチのあるものの3種類。どれも熱々は最高です。付け合わせの紫と白、2種類のキャベツのザワークラウトもさっぱりとして美味しかったです。単純ですが、「やっぱりドイツビールには、ドイツソーセージですわ」と思った次第です。
ヴルストハウスにはデッキ席もあります。天気の良い日に美しい橋を眺めながら味わうビールとソーセージは格別ですよ〜。
新鮮な昔ながらの手作りビール
続いてタップルームと醸造所を覗かせてもらいました。
タップルームでは、常時8種類ほどのオクシデンタルのビールが楽しめます。飲み比べも可能。たくさんのビール缶が飾られた店内は、もっと快適に過ごせるようにと改装したばかりだそうです。
隣接する醸造所には、ビールの詰まったタンクが並んでいます。この周囲はモルトの香りが漂っていて、中に入る前から美味しいビールができているんだ!とワクワクさせられます。
どれもそれほど大きなタンクではないのですが、だからこそ、「常に新鮮なビールを提供できる」とセールス&マーケティング担当のアレックスさんが教えてくれました。そのため、タップルームのビールはもちろんですが、「缶も同じくらい新鮮で美味しいの!」とのこと。
オクシデンタルのビールは、ホールフーズやニューシーズンズといったポートランドのスーパーマーケットにも置いてあります。缶のデザインも可愛いので、お土産にもいかがでしょうか?
なお、日本では中目黒のHATOS BAR(ハトスバー)で、樽生でも飲めるそうです。ぜひ試してみてくださいね。
Occidental Brewing Co.
https://www.occidentalbrewing.com/
住所:6635 N. Baltimore Ave., Portland, OR 97203.