“常夏の楽園”ほど縁遠いものはないと思っていた。
暑いのが好きじゃないのに、わざわざ暑い場所に行くなんて。
でも、体験していないことを批判するのは好きじゃない。
行こうと誘われ、一度くらいはといざ行ってみると…これまで頑なに拒否していた自分を叱りたくなった。
カラッと晴れた視界に収まりきらないほどの広い青空。
透き通ったエメラルドグリーンの海。
そして、太陽のように陽気な現地の人たち。
旅先が好きになる最大の条件が「人柄」の私は、現地に降り立った瞬間からその土地の虜になったのだった。
初日は観光地をたくさん周ったから、今日はホテルのプールでのんびり過ごそう。
「プール付き」というワードも日本にいたときは惹かれなかったのに、今や最高という気持ちになっているのは笑ってしまう。
お気に入りの場所になったプールサイドで飲むのは、Novo Brazilの『Pool Party Haze』。
フルーティーで華やかな香りは、まさにこの場所で飲むのにぴったり。
そういえば昔は「ビールは苦いものこそ正義」という思いに縛られて、こういうビールは飲まなかったっけ。
そんな頑なな気持ちをほどいてくれたのが、これまたビールだったことも思い出した。
やわらかな気持ちを思い出させてくれた、異国での昼下がり。
太陽の日差しが、プールの水面にキラキラとひかる。
Illustration:natsuru(@NaTsuRuuuu)
Text:山吹彩野
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