キリンビール横浜工場内でビールセミナーが開催されていることをご存知ですか?
ビールを飲みながら、ビールのことを学べるという素敵な講座があると聞きつけ、さっそく受講してきました。今回、「ビールのつくり方実感講座(基礎編)」と「ビールの『味わい』実感講座」の2つの講座についてご紹介します。
1. ビールのつくり方実感講座(基礎編)
まず一つ目の講座のテーマは「ビールの違いを体験しよう!」。
この講座では、ビールがどのようにしてつくられるのかを学び、原料や工程による違いを試飲しながら実感することができます。
開催時間は14時から16時までの2時間で、受講料は2,000円。私が受講した日は受講生26名で、初受講者がほとんどでした。女性の方が若干多く見受けられ、年齢層も幅広く、中には親子で参加される方も。講師の方やスタッフの方が「どんなビールがお好きなんですか?」「よく飲まれるビールは何ですか?」と話しかけてくれるので、1人でも参加しやすいアットホームな雰囲気です。
席には、ビールの原料、レポート用紙、ボールペン、飲料水、試飲時の口直し用として無塩のクラッカーが準備されていました。手ぶらで気軽に参加できるのがいいですね。飲料水やクラッカーは補充してもらえます。
「説明から体験」の繰り返しで分かりやすい
今回、製麦から発酵までの工程について、詳しい説明がありました。ビールは「製麦工程→仕込(糖化、麦汁ろ過、煮沸)工程→発酵工程→貯蔵(熟成)工程→ろ過工程」を経てつくられます。各工程における麦芽、麦汁、ホップ、発酵の違いが、ビールの味わいの違いとなることを、比較試飲をして体験していきます。
<原料を知る>
ビールの原料を手に取ることって、なかなか経験できませんよね?セミナーでは、原料が一人分ずつ準備してあるので、じっくりと観察することができます。写真の左から、乾燥ホップ、ペレットホップ(アロマホップ、ビターホップ)、麦芽(淡色、カラメル、ロースト)です。説明を聞きながら、実際に触ったり、匂いを嗅いだり、麦芽を食べ比べたりしました。
<麦汁のろ過実験>
キリン一番搾りと言えば、名前の通り「一番搾り麦汁(バクジュウ)」が特徴です。実際に麦汁のろ過実験を行い、ろ過されたばかりの一番搾り麦汁と二番搾り麦汁を飲み比べます。あちこちのテーブルから「香りが違う!」「あっ!甘~い!」という感想が聞こえてきました!
<比較試飲>
「麦芽の違い」、「麦汁の違い」、「ホップの違い」、「発酵の違い」の4つの違いに注目して、飲み比べました。飲み進めるとともに自然と会話が増えてきます。試飲用のビールは1テーブル(4名)で1本が準備され、余ったビールは皆で分け合います。お互いに勧めながら飲む様子はプチ宴会のようで、次第に和気あいあいとした雰囲気に。
<特別試飲>
特別試飲として、スプリングバレーブルワリーの「代官山スパークリング」が提供されたり、小岩井乳業のオードブルチーズの試食もありました。この講座、どこまでお得なんでしょうか?
お土産もあります
講義の後にもビールが味わえるようにと、キリン一番搾りとキリンラガービール、横浜工場内にある飲食店3店舗共通の10%OFFチケットのお土産付き。持ち帰り用の紙袋も用意してあり、至れり尽くせり!
つくり方の違いを実感
この講座を受講してみて、ビールの缶やラベルに書いてある「一番搾り麦汁のみ使用」、「○○麦芽使用」、「○○ホップ使用」などの特徴が、ビールの味わいの違いとなることを実感しました。ふだん何気なく飲んでいる時は違いを気付きにくいものです。実際に比べながら飲むことで、その違いが分かりやすかったと感じました。
2. ビールの『味わい』実感講座
二つ目の講座のテーマは「ビールの違いを楽しもう!」。
この講座では、ビールのテイスティング方法を学びながら、味わいの違いに気付き、自分の好みを実感することができます。
開催時間は14時から16時までの2時間で、受講料は2,000円。私が受講した日は受講生30名で、男女比は半々でした。
席には、テイスティング用のグラス、レポート用紙、ボールペン、飲料水、口直し用として無塩のクラッカーが準備されていました。この講座も手ぶらで気軽に参加できます。飲料水やクラッカーは補充してもらえます。
テイスティングは難しい?
お酒のテイスティングには、品質管理や品評会などでプロが行う技法と、お酒を楽しむための技法の2種類があるそうです。この講座では、お酒を楽しむための技法を教わります。
今回は、一番搾り、グランドキリン JPL、グランドキリン IPA、一番搾り<黒生>の順に、4種類のビールをテイスティングしました。2人で1本ずつ用意されていますので、じっくりと味わうことができます。
この講座専用のテイスティングシートに基づいて、味の特徴をメモしていきます。項目は、香りの強さ、色、味の強さ、苦味の強さ、炭酸ガスの刺激、後味の強さの6つ。飲んでみて感じたことを書きとめ、5段階評価で点数を付け、チャートを作ります。
お酒を楽しむためのテイスティングで大事なことは、ふだん自分がよく飲むビールを基準にすることだそうです。他の人と感想や点数が違っていても全く問題ないのだとか。
これまではビールの味について、「おいしい!」「苦い!」「これ好き!」としか表現できませんでした。しかし、チャートを作った後に全体の味の感想を書いてみると、「麦の甘みがあっておいしい!」「普段飲んでいるビールより苦い!」「柑橘系の香りがあって好き!」など、より具体的な言葉が出てきます。
また、他の人と比較してみると、同じビールを飲んでもチャートの形や味の感想が違うことが面白く、別の表現を知ることもできました。
プロのテイスティングを体験
品質管理として行われる検査の一つとして、実際に飲んでみて香りや味わいなどをチェックする検査があります。ビールは保管状況が悪いと味が変化してしまいます。そのため、悪い変化が起きていないかを、テイスティングでチェックしているそうです。
今回、悪い環境下で保管された一番搾り(2種類)と、適切に保管されていたビールの飲み比べ体験がありました。適切に保管されたビールが判別できた方はプレゼントがもらえるとあって、テイスティングにも熱が入ります。
<特別試飲>
特別試飲として、キリンブラウマイスター(樽生)が提供され、小岩井乳業のオードブルチーズの試食もありました。
お土産もあります
この講座では、キリン一番搾りと一番搾り<黒生>、横浜工場内にある飲食店3店舗共通の10%OFFチケットをもらえました。実は、どの講座でもお土産があるそうです。講座によってもらえるビールの種類が違うのでしょうか?これは参加して確認するしかありません。
『味わい』の違いを実感
この講座を受講してみて、どうやってテイスティングをすればいいのか分かりました。「味わいについて言葉にする」というと難しいイメージがありますが、ビールを楽しむためのものとして捉えればよいと教わりました。自分が書いたテイスティングシートには、飲んだビールの味わいや香りが具体的に記録されています。それらを見返すことによって、自分がどんな味や香りが好きなのかを思い返すことができ、これからビールを選ぶ時にも役に立ちそうです。
講師の小村さんと講座のサポートをするスタッフの皆さん
以上、キリンビールセミナーの「ビールのつくり方実感講座」、「ビールの『味わい』実感講座」の参加レポートをご報告しました。今回ご紹介したこの2つの講座は開催回数も多く、受講料も2,000円とお試しで受講するのにオススメです。試飲できるビールの種類も量も多く、お土産までもらえ、良いこと尽くし!ビール初級者から上級者まで、どなたでも楽しめる内容となっていますので、参加されてみてはいかがでしょうか?
キリンビールセミナー
【ビールのつくり方実感講座】
定員:32名、受講料:2,000円(税込)
申し込みサイト:https://drinx.kirin.co.jp/event/seminar/beerseminar3/【ビールの『味わい』実感講座】
定員:32名、受講料:2,000円(税込)
申し込みサイト:https://drinx.kirin.co.jp/event/seminar/beerseminar1/
○会場
横浜キャンパス(キリンビール横浜工場内 レストランビアポート2階)
〒230-8628 神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1
○注意事項
・現在受付中の講座、申込み方法は公式サイトにて確認できます。
・2018年度より、応募方法が抽選方式から先着順方式に変更されています。
募集期間内であっても受付が終了している場合がありますのでご注意ください。