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Release 【どう変わった?】130年の歴史を持つキリンラガービールが10年ぶりにリニューアル

2020/07/29

キリンラガービール キリンビール
130年以上の歴史を持ち、キリンビールの原点とも言われるビール『キリンラガービール』。2020年7月、10年ぶりにリニューアルされることが発表されました。

どこがどのように変わったのか、リニューアルのポイントをご紹介。実際に飲み比べてみた感想もレポートいたします!

本格にこだわり続けて130年超

1888年発売時の「キリンビール」ラベル(画像提供:キリンビール株式会社)
「キリンラガービール」のはじまりは、今からおよそ132年前。キリンビール株式会社(以下、キリンビール)の前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーから1888(明治21)年に発売されたブランド『キリンビール』が、「キリンラガービール」のはじまりです。ジャパン・ブルワリー・カンパニーは、本格的なドイツ風のビールを醸造することにこだわり、ドイツ人醸造技師を招き、ビールの本場ドイツから設備を取り寄せ、麦芽・ホップなどの原料もドイツから輸入しました。

その後「キリンビール」の商標はジャパン・ブルワリー・カンパニーから麒麟麦酒株式会社に引き継がれ、1988(昭和63)年には商品名を「キリンラガービール」に変更。現在までに数回のリニューアルを繰り返し、今では多くの根強いファンに愛されております。

どこが変わった?どう変わったの?

キリンラガービール キリンビール左:リニューアル後キリンラガービール、右:リニューアル前
今回のリニューアルで大きく見直したのは、「ホップ」と「仕込工程」。ホップの効いた本格ビールの飲みごたえ・苦みはそのままに、苦みの「質」を高め、よりバランスのとれた飲み飽きないうまさを実現したとのことです。

具体的なリニューアルのポイントはこちら!

(1)ホップを増量
キリンラガーらしいホップの効いた飲みごたえと心地よい苦みを実現するために、ホップの使用量を増やしました。

(2)ホップ配合を調整
バランスのとれた味わいを実現するために、苦み・渋味の強いホップの比率を減らし、穏やかな苦味をもたらすホップの比率を増やしました。

(3)仕込工程の最適化
飲み飽きない味わいを向上させるために、仕込み工程で酸味を抑える工夫を施しました。


パッケージデザインは、伝統的な聖獣のデザインを引き継ぎながらブラッシュアップされています。分かりやすいのはラベルデザインの真ん中の文字。リニューアル前は「LAGER BEER」、リニューアル後は「KIRIN LAGER」と変わっています。そして、缶蓋の色文字色金色となり高級感が増しています。その他にも少しずつ変わっていますので、ぜひ手にとってご確認ください!

伝統を引き継ぎ、どのように進化した?

キリンラガービール キリンビール
リニューアル前のキリンラガービール(写真左)とリニューアル後のキリンラガービール(写真右)を飲み比べてみました。画像ではわかりにくいですが、並べてみると、リニューアル前の方が色が少し濃いようです。

キリンラガービール キリンビール
まずはリニューアル前のキリンラガービールをいただきます。

グラスに注いで鼻を近づけると「これぞキリンラガービールだね!」と言いたくなる、強めのホップの香りと麦芽の香り。口に含むと感じるのは、しっかりとした苦み。そして、苦みを支えるように麦の風味や酸味を感じます。飲み込んだ後の苦みの余韻がたまりません。

小さい頃にお父さんがよく飲んでいた、あのキリンラガービール。言うなれば「大人のビール」といったところでしょうか。

キリンラガービール キリンビール
続いて、リニューアル後のキリンラガービールを飲んでみます。

こちらは香りが控えめで、独特の“ビールくささ“をあまり感じません。飲んでみると、いきなり苦みを感じるのではなく、ふわっと苦さを感じ、飲み込んだ後の余韻は同じ。酸味はほとんど感じず、麦のふくよかな味わいを感じつつも、後口はドライ。

香りも控えめで飲み口もすっと飲みやすくなり、ビールにまだ馴染みのない人やより多くの人が気軽に楽しめる味わいに。

リニューアル前が「大人のビール」だとしたら、リニューアル後は「親子のビール」。まだビールを飲み慣れていない人とその両親が、ビールの味わいについてあれこれ話しながら一緒に飲んでいる光景が想像できます。

進化したキリンラガービールはもうすぐ登場

今回のリニューアルにあたり、マスターブリュワー 田山智広さん、マーケティング部 商品開発研究所中味開発グループ 山口景平(かげなり)さんのコメントが届いています。

 田山さん

「キリンラガービール」はキリンビールの原点です。
130年以上にわたり、ラガーにこだわり、ラガーのおいしさを追求してきたことが、キリンビールの歴史そのものだと言えます。「ラガーのおいしさがわかり、おいしいラガーが「つくれるようになれば一人前」、そう言われて入社以来ずっとラガーと真摯に向き合ってきましたが、今でもおいしいラガーをつくるのが一番難しいと心底思っています
そんな「キリンラガービール」を今回、10年ぶりにリニューアルします。ビールの魂でもあるホップにこだわってきたラガーだからこそ、上質な苦味と香りに一層磨きをかけ、ラガー好きを唸らせるうまさに一段と進化しました。

 山口さん

キリン伝統のビールの10年ぶりのリニューアルということで、平成生まれの私には大きなプレッシャーでしたが、お客様が「キリンラガービール」に求める価値を調査していく過程で、この商品がお客様から深く愛されているブランドであることを再認識し、より大きなプレッシャーを感じました
私たちは、「キリンラガービール」ファンの皆様が、ラガーのどの部分が好きなのか、どうしたらその魅力をもっと多くのお客様にも感じて貰えるのか悩みながら試作を重ねました。 悩んだ先に辿り着いたのはラガーの特長のひとつである苦味の質です。コクや飲みごたえ、苦味の強さは弱めることなく、爽やかで心地良い苦味を追求するため、さまざまなホップの使用方法を検討しました。その結果、お客様に自信をもってお届けできるラガーに仕上がったと思っています。伝統を引き継ぎつつ、おいしく進化したラガーを、ぜひお楽しみください。



10年ぶりにリニューアルとなった「キリンラガービール」。ホップの使用量や配合を調整し、飲みごたえと苦みはそのままに、よりバランスのとれた飲み飽きないうまさへと進化しました。

リニューアル時期は、缶製品、びん製品、樽生で異なりますのでご注意ください!缶製品は7月中旬製造品から、びん・樽商品は9月上旬製造品から順次切り替えです。

伝統を引き継ぎながらも、新しくなった「キリンラガービール」を、あなたの鼻、舌、のどで、ぜひお試しください!

『キリンラガービール』

  • 〇アルコール度数:5%
  • 〇原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ
  • ◯容量:500ml缶、350ml缶、大びん(633ml)、中びん(500ml)、小びん(334ml)、7L樽、15L樽、20L樽
    ◯切替時期:缶製品は7月中旬製造品から、びん・樽商品は9月上旬製造品から順次切り替え
  • 〇販売地域:全国
  • 〇URL:https://www.kirin.co.jp/products/beer/lager/
  • 〇醸造所:キリンビール株式会社


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数年前に突然ビールの奥深さに目覚めて以来、寝ても覚めてもビールのことばかり考えています。全国の大手ビール工場や醸造所に通い、ビール関連の本を読み漁り、さまざまな勉強会やイベントに参加。日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として、IBC(インターナショナル・ビアカップ)の審査員を経験(2018年、2019年、2020年)。日本ビール検定2級。日本ビアジャーナリストアカデミー10期生。紙面協力:ライフスタイル情報『CHANTO』。

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