ビール女子読者の皆様、こんにちは。93年生まれのビアジャーナリスト、あおいと申します。日々ビールと自由気ままに過ごす私が、大衆居酒屋でよく見かける「とりあえず生」だけではない、女の子だからこそ楽しめるビールと過ごす「可愛い休日」を全5回の連載にて紹介させて頂きます。
小川町で小旅行気分を堪能しよう
第2回目は、「小川町へ小旅行」をテーマに提案します。今回、紹介する小川町は、池袋駅から東武東上線に揺られて1時間程で到着します。埼玉県にある自然の豊かなこの町は和紙、酒造などの伝統産業で古くから栄え「武蔵の小京都」と呼ばれているのです。
さて「ビールと過ごす可愛い休日」という事で、ご紹介したいのが小川町駅からすぐの所にある「麦雑穀工房マイクロブルワリー」と言うブルーパブです。ブルーパブとは、店舗と同じ場所でビールを造り提供する事を言います。この小川町らしさが詰まったクラフトビールをより楽しむ為に「麦雑穀工房マイクロブルワリー」を最終地点として、小川町を全身で感じられる遊び方を提案します。
旅の行き先
⒈ 「小川町観光案内所楽市おがわ」…観光パンフレットを貰おう
⒉ 「有機野菜食堂わらしべ」…有機野菜と天然酵母パンを味わう
⒊ 「仙元山見晴らしの丘公園」…小川町を一望出来るローラー滑り台で遊ぼう
⒋ 「おがわ温泉花和楽の湯」…温泉でビールに備えてリフレッシュ
⒌ 「麦雑穀工房マイクロブルワリー」…小川町生まれのビールで小旅行を飾る
⒈まずは「小川町観光案内所楽市おがわ」で観光パンフレットを貰いに行こう
駅を出て目の前にある、花水木通りを直進してすぐの所に観光案内所があります。ここで、観光パンフレットを貰い、要望を伝えると地元住民である受付の方が親切に教えてくれます。地元に愛される美味しいうどん屋から、コスパの良いイタリアンのカフェまで幅広く説明して頂きました。その優しさに、もはや私はこの町の虜。また、レンタサイクル、無料貸し出しロッカーもあります。
観光案内所楽市おがわ
〇住所 埼玉県比企郡小川町大字大塚47番地3
〇電話番号 0498-74-1515
〇定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 ほか臨時休所日あり
⒉ランチタイムは「有機野菜食堂わらしべ」
小川町は有機農家が集まる町として有名です。地元の有機作物を使った食事や酒が楽しめる店も多く、そのうちの一つに「有機野菜食堂わらしべ」があります。場所は、観光案内所から10分もかからない所です。
店を経営するのは山下夫妻のお二人。北海道で有機野菜を作っていた時に知り合い、小川町に移住して来たそうです。古民家風の店内は開放的。出口からブドウの生る木が覗き、店内を吹き抜ける風が休日の楽しさを知らせてくれます。
注文をしたのはランチメニューのオープンサンドセット。天然酵母パンが数種類とディップ、スープ、サラダ、チーズ、副菜と盛りだくさん。地元の有機野菜と、香り豊かなパンが存分に楽しめます。「贅沢な腹の満たし方をしたな。」と幸せな気分にさせてくれます。また嬉しいことに、この食堂では常時「麦雑穀工房マイクロブルワリー」のビールが1種類樽で併設されています。今回は、おがわポーターを頂きました。焙煎された麦芽の香ばしさとすっきりとした後味は、パンとの相性も良く食欲をそそります。
有機野菜食堂 わらしべ情報
〇住所 埼玉県比企郡小川町大字小川110-1
〇電話番号 0493-74-3013
〇営業時間 8:00〜15:00 (ラストオーダー14:30)、17:30〜20:30 (ラストオーダー20:00 )
〇定休日 月曜、火曜
〇HP http://warashibe1119.cocolog-nifty.com/blog/
⒊「仙元山見晴らしの丘公園」の小川町を一望出来るローラー滑り台
大人のビール女子読者の皆様は、小学生の頃の「公園へ遊びに行く」感覚を覚えていますか?放課後になると¨とりあえず¨地元の公園へ向かい、自然に集まった友達と鬼ごっこや、かくれんぼなどで遊んだあの頃の日常。成人した今、私の¨とりあえず¨が向かう先はビールかもしれません。という訳でせっかくの小旅行を張り切る為にも童心に帰ろう!という事で公園へ遊びに行くのはいかがでしょう。
目指すは、小川町の観光スポットでもある「仙元山見晴らしの丘公園」。仙元山中腹にある自然を活かした公園で四季折々の豊かな表情を見せてくれます。展望台からの景色は町並みと自然の調和が美しいです。有機作物の栽培がさかんだと言う事も頷ける豊かな自然を直に感じる事が出来ました。
また、小川町を見渡せるこの公園には全長203mのローラー滑り台があります。子供はもちろん、大人も利用できるので体験してみませんか?想像以上にスピード感があり、一人でも「ワ~!タノシ~!サイコ~!」と叫びだしたい気持ちになりました。友人を連れて行くことをお勧めします。
見晴らしの丘公園
〇休園日 月曜(祝日の場合は開園)
〇ローラー滑り台利用料 大人200円 子供100円
〇公園管理事務所 小川町大字小川1442
⒋「おがわ温泉花和楽の湯」でビールに備えてリフレッシュ
公園で気持ちの良い景色を堪能した後には温泉へ向かいます。いくら公園で童心へ帰りはしゃいだとしても、大人の私達には休息が必要。そして、ビールに備えるとっておきの場所を見つけました。それが「おがわ温泉花和楽の湯」です。
日本全国でも珍しい、地中から湧き出る源泉を贅沢に味わえる「全量総入替方式」を採用した温泉や、露天風呂、高濃度炭酸泉、寝湯、足湯、岩盤浴まで多彩なお風呂が楽しめる日帰り温泉施設です。美人湯と呼ばれる、肌に優しい強アルカリ単純泉が自慢の露天風呂「白金の湯」は女子の皆様に必見です。
まず、館内着として貸し出している浴衣を24種類の絵柄から選ぶことができます。どれも可愛らしくて迷ってしまいますね。浴衣を着る事がひと夏の思い出になりがちな私にとっては嬉しいサービスです。
温泉を楽しんだ後には、開放的なテラス席のある休憩処で時の流れに身を任せます。里山食堂「楽膳」、カフェ&バー「花音」も併設されているので、様々な過ごし方が叶うのです。テラス席は秋が深まれば紅葉、春には満開の桜を眺め四季を感じられる空間です。
また、テラスに面した渡り廊下を進むと足湯「道草」があります。足湯に浸かりながら、友人や恋人と語らえば心も体もポッと火照るでしょう。「今日は、帰りたくないよ。」と声に出したくなる程、居心地の良い空間です。
実は、「今日は帰るのやめよっか。」がおがわ温泉 花和楽の湯では叶います。昨年12月、敷地内にカワラホテルがオープンしているのです。老舗旅館のようにこだわりきったこのホテルに泊まれば、時間という概念も放り投げてしまえそうです。私は帰りたくなかったよ、小川町。そして、ビールを欲する私の気持ちは最高潮です。
おがわ温泉 花和楽の湯
〇営業時間 10:00~翌日00:00(最終入場当日23:00)
〇休館日 不定休
〇URL http://www.kawarano-yu.com
⒌小旅行を飾る「麦雑穀工房マイクロブルワリー」は優しい終着点
冒頭で、このように言いました。
小川町らしさが詰まったクラフトビールをより楽しむ為に「麦雑穀工房マイクロブルワリー」を最終地点として、小川町を全身で感じ取る事が出来る遊び方を提案します。
小川町らしさである「有機野菜」「自然のある景観」「人の優しさ」に触れてきました。そして、温泉を後に終着点「麦雑穀工房マイクロブルワリー」にたどり着きます。
麦雑穀工房マイクロブルワリーは、畑からのビール造りを目指した家族経営のブルワリ―です。小川町は和紙、酒造、裏絹などの伝統産業、有機農家が集まる町としても有名で、「クラフトマンシップ」に溢れた町なのです。この町に生きる鈴木さん夫妻が営む小さなブルーパブのビールには小川町の良さと愛が溢れています。
木造のカウンターに座り、壁に所狭しと丁寧に並べられたボトルビールを眺めながらビールを味わいます。自家製のパンと野菜のおつまみもそそられます。ビールを片手に地元の方と交流出来るのもこの店の醍醐味です。この店は小川町の温かさで満ち溢れているのです。
此方のブルワリーは自家栽培の雑穀,果物,スパイスを使用したビールが特徴です。定番メニューの「雑穀ヴァイツェン」。ビール好きの方から、普段はあまり飲まない方まで味わっていただきたい小麦・ライ麦・キビ・アワを使った優しい味わいです。涼しくなるこれからの季節に、ゆったりとした時間を一緒に過ごすのも良いかもしれません。
たっぷりと小川町を堪能し、最後にはこの町のビールで締める「小川町ごと味わえる」一日をご紹介しました。市街地の中央に流れる槻川(つきがわ)や、街を囲む外秩父の山々など自然のある景観。木造の建物が並ぶ住宅街、目を引くキャッチ―な店名の喫茶店やスナック。町並みはどれも思い出として記憶に残したいものばかりでした。
私にとって新鮮な風景はこの街の日常。つい、寄り道をしたくなるような河川敷はきっと誰かの通学路で、昭和レトロを体現したような喫茶店も誰かにとっては馴染みの店。その生活感は温かく小川町の風景はどれも優しく映ります。完全に、私の心はノスタルジックの感情電車に連れてゆかれるほろ酔い小旅行となりました。ビール女子読者の皆様も休日を使って小川町へ小旅行に行ってみませんか?
麦雑穀工房マイクロブルワリー
〇TEL 0493-72-5673
〇営業時間 水曜~金曜 15時-19時半(ラストオーダー)、土曜~日曜 11時- 18時 (ラストオーダー) 日により変動ある為、フェイスブックで確認する事をお勧めします。
〇定休日 月曜・火曜 (祝祭日は営業)
〇URL http://www.craft-beer.net/zkm.html
〇Facebook https://www.facebook.com/zakkokubeer