みなさん、「パンの時間」という文化を知っていますか? パン、チーズ、ハム、野菜などを皿に盛り付け、ビールとともに楽しむ文化で、そのメニュー自体を指す言葉でもあります。今回はイベントを通じて、ビアソムリエから「パンの時間」について学んできました!
2018年4月下旬、千葉県の柏の葉キャンパス地区で開催された「柏の葉 パン&ビアフェスタ2018」。会場で「パンの時間」という食文化に出会い、たっぷりと体験してきました! あなたも「パンの時間」を始めてみませんか?
千葉県最大規模のパン&ビールフェスタ
「パン&ビアフェスタ」には、柏の葉T-SITE会場では、都内の有名店や地方のパン屋さん、ネット販売・イベント販売のみのなかなか購入できないパン屋さんなど、2日間で約40店舗が出店。
柏の葉ゲートスクエア前会場では、地元の人気店約15店舗が出店し、お昼過ぎには売り切れ続出の大盛況でした。
「パンの時間」って?
主催のジャパンビアソムリエ協会 代表 山上昌弘氏はFacebookのイベントページで、以下のように紹介されています。
今回のパン&ビアフェスタ「パンの時間」を通して、日本ではあまり知られていないヨーロッパ伝統の夫婦・家族・友達との団らんの時間、軽食&ビアスタイルを愉しんでいただきたいと思っています。
パンの時間は、南ドイツのブロートツァイト(パンの時間)が特に有名で、手間をかけず切って盛るだけのパン、チーズ、ハム、野菜などをつまみながら、ビールとともに楽しむ文化であり、そのメニュー自体を指す言葉でもあります。準備に負担がかからないので、気軽にすぐに食卓を囲むことができ、忙しい共働き家族にもおすすめ。
手間や時間をかけず、家族団らんや会話の時間を増やすことが目的ですので、日本風に自由にアレンジするのも楽しいのではないでしょうか。
ビールとパンを通して、柏の葉からそのような楽しみを広げていけたらうれしく思います。
切って、盛るだけ!とてもお手軽で、料理が苦手な私でもできそうです。なによりビールを楽しむ時間が増やせる、という点が魅力的ですね。
ビアソムリエに聞く!パンの時間の楽しみ方
イベントを楽しむうちに「パンの時間」という文化に興味津々になってしまった私。
「パンの時間」を生活に取り入れるヒントを得るべく、ジャパンビアソムリエ協会が開催するワークショップ「パンの時間(ビール&フード)の楽しみ方」に参加しました。講師はバイエルン地方の民族衣装に身を包んだ、ビアソムリエの根岸絹恵先生(写真中央)です。
はじめに「パンの時間」について説明がありました。
先生によると、「パンの時間」=「Brotzeit(ブロートツァイト)」をする時には、スライスしたパンやチーズ、野菜、コールドミートとも呼ばれるハムやソーセージをお皿に盛って準備するのだとか。現地のスーパーでは「パンの時間セット」なる盛り合わせも販売されているそうです。
盛り付けるものがセット販売されているので手間いらず。「パンの時間」の食文化がそれだけ根付いているということだと思います。現地のセットのように予めスライスされたおつまみがスーパーやコンビニでも購入できますので、一緒に楽しむ人の好みやその時の気分で準備すればいいですね。
続いて、定番のフードとビールの味をマッチングする方法を教わりました。ペアリングのポイントは、大きく分けて3つあります。
(1)「ビールとフードの国や地域」を合わせること。
(2)「ビールとフードの色」を合わせること。
(3)「ビールとフードの味」で合わせること。
例えば、みたらし団子のような「甘い×苦い(香ばしい)」という味の組み合わせは日本人が好きなので、苦みのあるビールに甘みのあるフードと合わせるという具合です。
3種類のビールとパンのペアリング
ワークショップでは、3種類のビールとパンをはじめとしたフードのペアリングを楽しみました。
試飲ビールは、『白濁』(日本ビール株式会社)、『ドラフトギネス』(キリンビール株式会社)、『銀河高原ビールペールエール』(株式会社銀河高原ビール)の3種類。お家でも実践できるようにと、手に入りやすい缶ビールが用意されていました。
フードは、アイリッシュビアブレッド(水は使わず、ギネスで作った黒パンと白濁で作った白いパンの2種類)を薄切りしたものに、バター、ガーリックパウダーを混ぜたクリームチーズ、キュウリのスライス、ビアソーセージです。
先生がおすすめする組み合わせはこちらです!
おすすめペアリング
①『白濁』× 白いパン+たっぷりのバター+キュウリのスライス(お好みで塩少々)
②『ギネス』× 黒いパン+クリームチーズ
③『銀河高原ビール ペールエール』→どちらのパン、チーズ、バターにも
先生によると、ビールとフードの組み合わせには正解がなく、自由にしていいとのこと。白濁とキュウリだけでも美味しいことは、私にとって発見でした。慣れている味の組み合わせから一旦離れて、いろいろと試してみるのも良いですね。
日々の生活に「パンの時間」を。
今回のイベントを通じて、「パンの時間」という「切って、お皿に盛るだけ」という軽食の文化があると知り、目からうろこが落ちました。
ビールを飲む時、簡単なおつまみだけになったり、逆にしっかりとした食事になったりしませんか。「パンの時間」は、おつまみ以上お食事未満という感じで、ビールとフードを楽しむ選択肢の一つとなります。準備が簡単なので、忙しい日々でも取り入れることができそうです。
ビール女子の皆様も、手軽に実践できる「パンの時間」をお試しください!
編集後記
会場で購入したフードをつまみながら、ゆっくりとビールを飲むことは「パンの時間」の実践になり、私も存分に楽しむことができました。
今回お昼過ぎに参加したため、残念ながらお目当てのパンをゲットすることができませんでした。ビールイベントへはお昼過ぎに行くことが多く、いつものようにお昼過ぎに参加したのが原因です。この反省を生かし、次回は早い時間から参加し気になるパンをゲットしてから、沢山ビールを飲もうと思います。
※主催:柏の葉パン&ビアフェスタ2018実行委員会
(柏の葉T-SITE/ベーカリーハレビノ/ジャパンビアソムリエ協会/株式会社食器プロ)
Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/561895797504551/