
ひとくち飲むと、驚きと感動に包まれるようなホップのキャラクターを活かしたビールをつくり、独自の世界観で多くの人の心を掴んできた静岡のブルワリー「West Coast Brewing(ウエストコーストブルーイング)」(以下、WCB)。
2025年6月20日に東京初の直営店をオープンしました。その名も「Hopbeat Records(ホップビートレコーズ)」!
東京駅直結の場所にあり東京に住んでいる方はもちろん、新幹線の待ち時間にサクッと立ち寄れるお店は、コンパクトながらも、WCBの世界観にどっぷり浸かれる空間が広がっていました。
West Coast Brewing広報の望月恵梨香さんにたっぷりお話を伺いながら、魅力を深掘っていきます!
もくじ
・まるでレコードショップのような遊び心のある店内・東京のファンに突き動かされ東京進出を決意!
・静岡・用宗から生まれたアメリカ西海岸の味
・毎週できたての新作ビールを静岡からお届け!
・さっそくビールを飲んでみた!
・静岡の誇りを胸に東京で新たな挑戦を
まるでレコードショップのような遊び心のある店内

「Hopbeat Records(ホップビートレコーズ)」は、東京駅の目の前、「新丸ビル」の地下1階にあります。
東京駅とは地下で直結しており、地上から向かっても丸の内側の出口から出て目の前のビルの中と、抜群のアクセスの良さです。

お店に近づくとオレンジの鮮やかな看板と店内がまず目に入ります。
棚にはレコードがずらっと並び、まるでひっそりと路地裏に佇むツウが通うレコードショップのような、秘密のバーのような世界観にワクワク。耳を澄ますとレコードプレーヤーからジャズの音楽が聞こえてきました。

店名の通り「レコードショップ」がコンセプトになっていて、店内の壁には約2,000枚もの本物のレコードが並びます。

実際に、レコードの山の中からスタッフが選定したBGMが店内に流れます。
曲のジャンルはジャズが多いそう。CDから流れる音とは違う、レコードの音ならではの温かさがあり、ホッとする感じが心地良い空間です。

店内を見渡すと、WCBを象徴するキャラクターの「Hop Dude(ホップデュード)」も発見!ヘッドホンで音楽を聴きながらノリノリでビールを掲げるHop Dudeがいました。
WCB直営店ではどこに行ってもこのHop Dudeたちと出会うことができ、それぞれの店舗のコンセプトや雰囲気にあった子たちが迎えてくれます。

このアートはWCBの缶ビールのイラストも手がけるアーティストのKAC(ケエシ)さんが実際に自ら店舗へ赴き、直接スプレーで描いていると聞いて驚き。今にも「一緒にビール飲もうぜ!」と壁から飛び出してきそうな迫力です。
東京のファンに突き動かされ東京進出を決意!

東京初の直営店オープンのきっかけは、昨年六本木で開催されたポップアップショップだったそう。
2ヶ月間の期間限定開催でしたが、想像を超える反響があったといいます。
もともとWCBのファンだった都内に住む方をはじめとして、ポップアップで知ったというお客さんも多く来店し、東京で新たな出会いがあったそうです。
そんなポップアップでの出会いや実績から、「これだけの声があるならば、より多くの人にWCBを知ってもらいたい!」と決心し、「Hopbeat Records」オープンに至ります。

東京の方はもちろん、新幹線を利用して県外や海外からのお客さんなど、なるべく多くの方に立ち寄って欲しいという思いから東京駅の近くにお店を構えました。実際、新幹線の待ち時間にサクッと飲みに寄る方や、車内で飲む缶ビール買いに来られる方も多いそうです。
2025年6月20日のオープンから間もない「Hopbeat Records」ですが、なんと2025年8月には東京進出2店舗目のオープンもすでに決定しています!
場所は虎ノ門。
「Hopbeat Records」と同じく「音楽」をテーマとした内装で、1店舗目よりもより広々とした店内でこだわりの料理も楽しめるビアレストランとしてオープンする予定。
いつでも“ひらめきとときめき”を1番大切にしながら、常にワクワクを届けてくれるWCBに目が離せません!「ビール女子」でもご紹介予定なので、続報をお待ちください!
静岡・用宗から生まれたアメリカ西海岸の味
WCB 用宗醸造所デレックさんは建築家でもあり、もともと「West Coast Design」という設計事務所+工務店を運営。ブルワリーにまつわる新店舗のデザインも全て、デレックさんが主体で行なっているそう。

今回の「Hopbeat Records」の内装も、デレックさん自らデザイン。デレックさんご自身が大の音楽好きであることから、コンセプトはレコードショップになりました。
完成した店舗を見たとき、デザインを手がけたデレックさんご自身が「今までの店舗のデザインで1番気に入っているかも」と言っていたそうで、“好き”をたっぷり詰め込んだ夢のある店舗になりました。

行くたびにワクワクしてしまうアメリカの雰囲気をまとったポップで鮮やかなデザインの店舗は、一気にWCBの世界観に私たちを引き込んでくれます。
WCBらしいビールはもちろんですが、店舗やビールのラベルなど、一貫して自社で世界観を作り出しているところがWCBの人気の秘訣ともいえます。
毎週できたての新作ビールを静岡からお届け!

WCBは、毎週木曜に新作ビールを2、3種リリースしています。その背景には、「いつでも新鮮な出来立てのビールの美味しさを楽しんでもらいたい」という思いがあるそうです。

「Hopbeat Records」では、新作ビールをリリースされたその日のうちに楽しむことができます!全部で6つあるタップには、常に直近でリリースされたフレッシュなビールがラインナップ。
現在取り扱っている缶ビールも全てここで手に入ります。いち早くゲットしたい方は直営店に急げ!

このとき扱っていた新作のラベルのいくつかは、ブラックライトで光るというサプライズな施しも…!いたるところに遊び心が散りばめられています。
さっそくビールを飲んでみた!
取材時に提供されていたビールを2種類飲んでみました!『Riding the Pine』West Coast Brewing/グラス1,240円、パイント1,730円(全て税込)

去年に引き続き2度目のリリースになるという、オーストラリアの「Mountain Culture Beer Co.」とのコラボビールです。
ポイントは様々なホップを使用した複雑かつ贅沢な味わい。ニュージーランドのホップ農家まで直接買い付けに行ったというWCBだからこそ使用できる「Special X(スペシャルエックス)」や「Maui Nelson Hop Kief(マウイネルソンホップキーフ)」などの珍しいホップを使用しています。
飲んでみると、爆裂なホップの香りと、しっかりしたボディ感はあるものの、ピルスナーならではのスッキリした味わいも健在で、WCBらしさあふれるピルスナーです。
『Hopbeat』West Coast Brewing/1,250円(持ち帰り)※店内で飲む場合抜栓量+200円

「Hopbeat Records」のオープンを記念して造られた、ここでしか買えない数量限定のビール!
ビールの中身は同時にリリースされた「Sketch Book」と一緒ですが、このラベルは現地に飲みに行った人しかゲットできません。
スタイルはセッションヘイジーIPAで、度数も4.5%と低めでほどよいジューシーさが感じられる、いつまでも飲みたくなるようなヘイジーIPA。まさにオープン記念のビールとしてふさわしい、多くの人が手に取りやすいビールです。
ひとくち飲むとトロピカルな風味に包まれ、優しくてごくごくと飲みたくなるヘイジーIPA。いつの間にか飲み干してしまいそうな軽やかさ。オープン記念のお土産にもぴったりのビールです。数量限定なのでお早めに!

ところで、WCBのビールといえば「ホップ」の印象がとても強く、どのビールでも生き生きとしたアメリカンクラフトらしいホップの魅力が引き出されていると感じます。望月さんに、ホップの魅力を引き出す秘訣を伺いました。
望月さん「もともとホップの新鮮さにこだわったビール造りをしてきましたが、さらに品質を追求するために、代表のデレック自ら海外のホップ農家に出向いて買い付けに行っていることです。取り扱うホップの種類が増えたり、これまで使用してきたものよりも品質が良くなり、一段とビールの美味しさがレベルアップしました!」

自らの足で美味しさを探求し、これまでつくり上げてきたものを進化させ、さらに新たな美味しさを届けるーー。
その細部のこだわりがあってこそWCBのビールの美味しさが生まれているのだと知り、ありがたみを感じます。

おつまみは、店舗のコンパクトさにマッチした手軽に楽しめるビールのお供が揃っています。

パテドカンパーニュ(税込900円)は、豚肉の旨みがギュッと凝縮したパテに、お好みで粒マスタード、イエローマスタード、バルサミコソースをつけていただきます。一皿で味変もできて最後まで楽しめる、ビールに最高に合うやつです…!

一緒にドライフルーツの盛り合わせ(税込700円)をオーダーして交互にいただくとさっぱりと食べられるのでおすすめ。フルーティーなWCBのビールをさらに引き立ててくれます。
静岡の誇りを胸に東京で新たな挑戦を
Hopbeat Recordsスタッフさん
望月さん「さらに活動の幅を広めたいとは思っていますが、私たちは静岡・用宗から始まり、これからも静岡を中心に活動していくことに変わりはありません。大好きな場所への誇りは忘れずに、さらにファンになってくれる方を増やせるように新しいフェーズとして挑戦していきたいです」

静岡からさらに多くの人を魅了するビールを届け続けるWCB。その魅力は、ビールの美味しさにとどまりません。
WCBならではの胸躍る世界観は、直営店に足を運んでこそ感じられるものだと思います。
ぜひ皆さんも「Hopbeat Records」でその魅力を感じてみてください。
Hopbeat Records
〇住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目5−1 新丸の内ビルディング B104区(Googleマップ)
〇アクセス:
・JR「東京駅」から徒歩2分(丸の内北口・地下通路直結)
・都営三田線「大手町駅」から直結(東京海上ビル経由)
〇営業時間:
[月〜土]11:00〜23:00(ラストオーダー22:30)
[日]11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)
〇定休日:無休(年末年始を除く)
〇決済方法:クレジットカード、電子マネー、QRコード(現金不可)
〇Instagram:https://www.instagram.com/wcb_shinmaru/

お酒は二十歳になってから。
