普段からビールをよく飲む私たち『ビール女子』にも今後「結婚・妊娠・出産」が待っているかもしれません。日常的にビールを飲む私たちだからこそ気になる『アルコールと妊娠の関係』を行動派産科医として数多くのプロジェクトを通して妊産婦の方に関わられている竹内正人先生にお話しを伺う本企画。Vol.1では妊娠中のアルコール摂取のリスクについてお話を伺いました。Vol.2ではこれから妊娠する可能性のある方、また、すでに妊活中の方はどいいったことに気をつければよいのか?妊活中に絞ってお話を伺います。
Vol.1がまだの方はぜひこちらも合わせてどうぞ
妊娠中って、ビール飲んだらダメなの?-産科医に聞く、ビール女子の妊活事情Vol.1
普段、日常的に飲み会などの機会もあるのですが、「これから妊娠したいかも」と思う女性にとってアルコールのリスクとは?
「“妊娠する”ことにおいて、一番の問題はセックスレス。これが一番妊娠確立を下げている。」と仰る竹内先生。確かに、まだ妊娠していないカップルにおいて、アルコールがときにコミュニケーションツールとなることもあります。そういった“副次的”なアルコールの効果も考えると中々影響やリスクを計りきれないということもあるのだとか。
また、自然な受精において、体内にアルコールが蓄積されたせいで妊娠できないというリスクは低い、ともいう一方で、体外受精においてアルコールの接種率により治療成績にマイナスの影響を及ぼすとする研究結果*もあるとのことで、適量を楽しむことが大切といえそうです。
〇〇を止めればうまくいく!のではなく、ライフスタイル全体を見直すべき
妊娠力にはライフスタイルの乱れも影響するそう。アルコールに限らず、体調の管理、暴飲暴食はいずれにせよ避けるべき。もしもそのライフスタイルの乱れの一因としてアルコールが挙げられるのならば、見直す必要もありそうです。
これから妊娠されたい方でも週に何回か飲みに行く程度はそんなに問題ないけれど、なかなか妊娠できなくて、ちょっと生活スタイルを変えてみようか?というような気軽な感じで、少し控えてみる。また、止めていたけれど、ちょっと気分を変えて少し飲みにでかけてみよう。というようなちょっとしたライフスタイルを見直すきっかけとしては心理的な効果も望めるかもしれませんね。
今回はこれからいずれ妊娠を考える方へ向けてのアルコール事情についてお伝えしましたが、
次回は妊娠・出産を終え、現在授乳中のママ、早くビールを飲みたいけれどいったいいつになったら飲めるのか?
というところに焦点を絞って伺います。
*Effect of Alcohol Consumption on In Vitro Fertilization Rossi Brooke, et al. Obstet Gynecol. 2011Jan;117(1):136-142
>授乳中のママがビールを飲むタイミングとは?-産科医に聞く、ビール女子の妊活事情Vol.3