Release 人気沸騰!バレンタイン限定 幻の『チョコビール』 美味しさの秘密を探りに行ってきた

2015/01/17

ビール女子リポーターのなな瀬です!今回私は、お店に並ぶとすぐさま無くなってしまうというバレンタイン限定で発売されるサンクトガーレンの『チョコビール』の美味しさの秘密を探るため、神奈川県厚木市にあるサンクトガーレンのブルワリーにお邪魔して来ました!じわじわとその名を広めているサンクトガーレンのヴィンテージビールである『チョコビール』。こちらのビールはメディアでも多く取り上げられ、デパートで1万本以上販売された時も、なんと30分も経たないうちに売り切れてしまうという“幻のビール”なんです!

サンクトガーレン チョコビール

 

そんな人気の『チョコ―ビール』の美味しさの秘密は?どんな想いが込められているのか?バレンタインアイテムでもあるビール女子必見の“幻のビール”がどのように造られているのか!?今回は「オレンジチョコーレートスタウト」の醸造過程を対象に、サンクトガーレンへ取材へ行ってきました!

サンクトガーレン チョコビール

 

まずは麦芽を粉砕!ビール造りは重労働


ブルワリー内に立ち入るなり、発酵した麦や酵母の香りが漂います。中は、蒸気が立ち込め湿度がとても高いです。

サンクトガーレン チョコビール

 

取材の冒頭でさっそく始まったのが、麦芽やウィートのミル(粉砕)作業。ブルワーの木水さんが1杯70kgにもなるバケツに入った大量の麦芽を、大きなスコップを使ってミルマシーンの中に次々と注ぎ移していきます。1回の醸造(※15バレル)に480kgの麦芽やウィートを使用するそうです。う~ん、見ているだけで腰が痛くなりそうな重労働です。
※1バレル=約117ℓ

サンクトガーレン チョコビール

サンクトガーレン チョコビール

これが、チョコビールの苦味と香りを生み出している“チョコレート麦芽”です。

サンクトガーレン チョコビール

本当に真っ黒で、中までカリッカリに焙煎されています。粉砕の前のものを少し味見させてもらいましたが、苦味の中にも若干の麦の甘味が感じられ、とてもいい香りです。でも、食べた後は口の中が真っ黒。(笑)

 

熱いお湯に浸し甘〜い麦汁を抽出


粉砕された麦芽とウィートは、パイプを通って窯の中へ移されます。大きな窯で煮出し作業が始まります。中は湯気で真っ白!

サンクトガーレン チョコビール

しっかりと煮だされた後の麦芽とウィートの残り粕はここで取りだされます。

サンクトガーレン チョコビール

 

プチ醸造体験をさせてもらいました♪


次の新たな窯に移されると、ここでホップが登場!3回に分け、加熱時間をずらしてホップが投入されます。

サンクトガーレン チョコビール

今回はサンクトガーレンの岩本社長に説明を受けながら、実際にホップを投入させていただきました!入れてしばらくすると、ホップの爽やかな香りがしてきます。

 

大人気オレンジチョコレートスタウトの香りの秘密は贅沢なフレーバー使用♪


オレンジチョコレートスタウトには、ここでみかんが加えられます。このみかん、チョコビールのために色々と試した中で、最も香りが良くチョコビールと相性が良かった橙という品種。

サンクトガーレン チョコビール

そのまま食べると酸味が強い!すっぱー!それに、皮がとても厚いのでそのままの生食用には向かないのだそう。でも、かぼすや柚子のように本当に香りが高く爽やか!何回かに分けてオレンジチョコレートスタウト30バレルに対して合計120kgの橙を使用するんですって。これもまた重そう!

 

サンクトガーレン チョコビール

ホップや橙を投入してからしばらく、次はできあがった麦汁を冷却装置を経由させてから、冷えた状態で熟成用のタンクへ移します。橙はこちらのタンクでも一緒に熟成させ、さらに香りをつけていきます。

サンクトガーレン チョコビール

サンクトガーレン チョコビール

かなりざっとご説明すると、これで一通りの行程は終了。あとは、2週間~3週間ほど寝かせて完成となります。これを繰り返して、美味しい『チョコビール』をみなさんの元に届けているんですね~!

 

個性豊かなチョコビールシリーズ。どれも全く違った味と香りで楽しませてくれます。


サンクトガーレン チョコビール

初代ヴィンテージビールの「インペリアルチョコレートスタウト」。黒糖やカラメルを思わせるようなコクと、甘味、そしてインパクトのある苦味。バランスがとても良く、いつまでも飲み続けていたくなるような心地良い味と口あたりです。

 

サンクトガーレン チョコビール

こちらは今回醸造の過程をみせてもらった「オレンジチョコレートスタウト」。爽やかなオレンジの香りに、チョコレート麦芽の香ばしい深みのある香りが印象的。味は、オレンジ・麦の甘味をしっかりと感じられ、すっきりとした苦味との相性が抜群!とても飲みやすいビールです。

 

サンクトガーレン チョコビール

一番個性が強かった2015年限定フレーバーの「スモークドチョコレートスタウト」。ボディーがとてもしっかりしていて、一杯というより一皿という存在感がある飲み心地。スモークの香りが強く、ビールそのものだけでゆっくりと楽しめる味です。チーズや燻製のおつまみと相性は間違いない!

※今年の発売のチョコビールシリーズは、この他に「スイートバニラスタウト」があります。

 

作業の合間に聞いた岩本社長の想い。多くの人に楽しんでもらうことが喜び。


Q. チョコビールは2006年から発売を開始されていますが、はじめにこの商品を開発した経緯はどのようなものだったのですか?

A.サンクトガーレンの新しい試みとしてヴィンテージビールを造りたかったんです。では何にしようか?と考え、インペリアルスタウトに決めました。次に、どんなインペリアルスタウトか?と思ったときに、僕がチョコレートキャラクターが強いスタウトが好きだったので、チョコレートスタウトにしようと決めたんです。季節は冬で出来上がりは1月初旬だったので、バレンタインに合わせてチョコビールとしてリリースしようと決まりました。

Q.はじめから女性をターゲットにバレンタイン商品として開発したわけではないんですね?

A.はい、最初はビール好きの方に飲んで頂こうと造りました。すると発売後Yahooニュース等に取り上げて頂いたことをきっかけにもともとビールに興味のない女性が興味を示してくれるようになり、多くの方に知って頂けました。驚きと共にとてもうれしかったです

Q.その後も続々とチョコビール以外のヴィンテージビールを開発されていますが、それはどんな想いからですか?

A.ビールを造るときには販売するシーズンを決め、誰がどんな時に飲むためのビールなのかを意識しています。はじめはこだわりの美味しいビールを造りたいという想いが強かったですが、今ではそのような様々なビールがあるということを多くの人に知ってもらうことに意味を感じています。ただ、理想のビールを造るだけではなく、その存在を知ってもらい楽しんでもらえたら嬉しいですね。

 

楽しそうにビールを造り、語る。これこそがチョコビールの美味しさの秘密。


今回サンクトガーレンを訪れ、ブルワーの木水さんと岩本社長にお話を伺いました。お二人に共通して感じたことが、とっても仕事が楽しそう!終始笑顔でもの造りについて教えてくれたお二人。時にはこだわりや理想を熱をこめてお話してくださるのを見て、ビールへの愛情と仕事に対するワクワクが伝わってきました。会ってお話をすればお二人の優しい人柄がすぐにわかります。手作りのものって、作り手の性格や情熱がわかってしまうものだと思うのですが、サンクトガーレンでビールを造っている方たちのビールに対する知識や愛情は、そのビールを飲んでみればすぐに伝わるはず。

サンクトガーレン チョコビール

飲む人を楽しませよう、ビールに興味を持ってもらおうというサンクトガーレンの想いをみなさんもぜひ感じてみてください。

今年のバレンタイン、大切な人にプレミアムなビールを。
想いを伝えた後に、一緒に楽しむのも良いかもしれませんね。

 

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サンクトガーレン


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なな瀬 専属リポーター

『ビールがあるところに笑顔あり!』 北海道旭川市出身/ビアソムリエ/ビアジャーナリストアカデミー5期生/過去出演:マガジンハウス『Hanako』、JTBパブリッシング『mani mani 伊豆』/過去執筆:ワイン王国『ビール王国』、KKベストセラーズ『おとなの流儀』

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