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Bar 【東京・尾山台】日本のクラフトビールとカリフォルニアスタイルの本格タコスが楽しめる「Chelas」に行ってきた

2024/08/03

個人店が多く、フレンドリーで親しみやすい空気感が魅力の街、東京都世田谷区・尾山台

駅周辺にはおしゃれなカフェやバー、地域に密着した八百屋などが並ぶ商店街や、都内とは思えない自然にあふれた公園がいくつもあります。


そんな尾山台駅から徒歩2分ほどの場所にある「Chelas(チェラス)」は、海外の雰囲気を感じられるポップな店内で、日本とカリフォルニアのクラフトビールと本格タコスが楽しめるお店


そんな「Chelas」のクラフトビールとタコス、お店の魅力をたっぷりお伝えしていきます。



明るくポップで心おどる店内


2022年、東急大井町線の尾山台駅より徒歩2分ほどの場所にオープンしたビアバー「Chelas」。駅近でありながら落ち着いた雰囲気が魅力の商店街で、平日はバータイム、休日はランチタイムから営業しています。


もともとはサンディエゴで会社員として働いていたバエズ・レネさん(写真左)が、2017年頃に旅行で日本を訪れた際に井上響子さん(写真右)と出会い、2022年にご夫婦でお店をオープンしました。


メキシコやカリフォルニアで「カンティーナ」と呼ばれるモダンスタイルの大衆レストランをイメージした店内は、ツートーンの配色と大きな窓が特徴的。窓から見えるストライプのファサードや、華やかなカウンターなど、どこを見渡しても明るくポップで心がおどります。


座席はテーブル席、カウンター席を合わせて14席ほどのゆったり座れる配置。スタンディングもOKなので、ふらっと立ち寄って飲めるのも嬉しいですね。


「Chelas」のロゴは、ビールを持ったうさぎが特徴的。メキシコの神話に出てくるうさぎをモチーフに、オーナーのレネさんが知り合いのタトゥーアーティストの方に依頼してデザインしてもらったのだそう。


店内にはロゴをデザインしたタトゥーアーティストの原画も飾られていて、ギャラリーのような一面も。


今後はイラストを使用したTシャツやグッズの展開も予定しているそうなので、オリジナルグッズの販売も楽しみです。


日本各地とカリフォルニアから取り寄せるクラフトビール


「Chelas」は常時8タップのビールを提供。そのうち、6タップは日本のクラフトビール2タップはレネさんがカリフォルニア出身ということもあり、自分たちのルーツを取り入れるためにと、カリフォルニアのクラフトビールを選んでいます。

レネさん「日本のクラフトビールは、季節や地域ならではの原料を使用した独特の風味を感じられますね。一方でカリフォルニア発祥のウエストコーストIPAは、フルーティーで少し苦みもあるのが特徴的。提供している8タップはなるべく趣向の異なるいろいろな種類をセレクトしているので、お客様の好みに合ったクラフトビールに出会えると思います」


ビールの選定基準は厳しく決めず、ビアギーク(※)だというレネさんと、響子さんが実際に飲んでおいしい・好きだと思ったビールを取り寄せています。そのため、その時々で提供するビールが変わり、来るたびに新しい発見があるのが「Chelas」の魅力。
※「ビール愛好家」「ビールオタク」を指す名称。


前回飲んだビールからおすすめを聞いてくれたり、今まで飲んだことのないビールに挑戦したいと言ってくれたりするお客様も多く、ビールを通したコミュニケーションもお店をやっていて楽しいポイントですね」と響子さん。

伺った日も、その日のおすすめビールを2種類いただきました!



『ピニャータペールエール』West Coast Brewing
(スモール:1,290円、レギュラー:1,690円、500ml缶:1,150円)※全て税込
「Chelas」のオープン2周年を記念して、静岡「West Coast Brewing」と共同で造られたスペシャルなアニバーサリービール。モザイクホップとストラタホップの華やかでフルーティーな香りが特徴の、ごくごく飲みたくなるカリフォルニアペールエールです。ひと口飲むと鼻をぬける柑橘のフレッシュですっきりとした飲み口は、1杯目にぴったり。

△「ピニャータペールエール」(写真左)
ちなみに、ビールの名前にある「ピニャータ」とは、メキシコのお祝いごとに使われる日本のくす玉のようなもの。紙で作られた型枠の中に本来はお菓子などを入れて棒で割りますが、周年記念の缶のラベルには、ホップを詰め込んだピニャータが描かれています。


「ダークミチェラーダ」Libushi Bashamichi
(スモール:1,270円、レギュラー:1,670円)※全て税込
「Libushi Bashamichi」が手がける、ライムとハラペーニョを使用したアンバーエールライムのさわやかな柑橘の香りに、ハラペーニョのピリッとスパイシーな風味が加わり、お互いの素材の味を引き立てています。

飲み進めるうちにどんどん食欲が出てくる、タコスと相性抜群の1杯です!


クラシックなメキシカンレシピ×南カリフォルニアスタイルの本格タコス


お店を始めるにあたり、クラフトビールのおつまみ候補として一番に挙がった「タコス」は、レネさんが子供の頃から食べていたお馴染みの料理。「Chelas」で提供しているのは、クラシックなメキシカンレシピをレネさんの故郷・南カリフォルニアスタイルにアレンジしたモダンスタイルのタコスです。

トルティーヤの生地に使用しているのは、メキシコから取り寄せた「ブルーコーン」といわれる青色のとうもろこし粉で、グレーがかった珍しい色味が特徴的。丁寧に練って作られたトルティーヤ生地は、風味豊かでもっちりとした食感です。


「Chelas」ではトルティーヤの生地から挟む具材、ソースにいたるまでひとつひとつすべてお店で手作りされているので、常に出来立てのタコスが食べられるのが嬉しい。タコスに魅了されて通っているお客様も多いそうで、その人気とおいしさが伺えます。


タコスのメニューは「ティンガ・デ・ポヨ」「カルニタス」「マッシュルーム」「レングア」の4種類。4種類盛り合わせのプレートもあるので、友人や家族と一緒に頼んでシェアするのもおすすめです。

今回は、オープン当時から人気のタコス2種類と、ワカモレ&チップスをオーダーしました。


「カルニタス」(税込700円)

ポークバラとロース・レッドオニオン・ピクルスを包み、ライムを絞っていただく、メキシコでは定番のタコス「カルニタス」。

メキシコのカルニタスは豚肉を完全に揚げているものが多いなか、「Chelas」では2時間ほどかけて柔らかく煮込んでいるのだそう。提供前に炒め揚げされた豚肉は、カリカリの食感が特徴的。味付けはシンプルに塩のみで、サルサとの相性もばっちり。カルニタスが好きで再訪するお客様が多いのも納得の一品です。


「マッシュルーム」(税込700円)

「マッシュルーム」は、醤油やオレンジジュースなど“秘密のレシピ”で味付けされたという舞茸と椎茸を、トルティーヤに包んでいただきます。しっかりと濃いめに味付けされているので、お食事として楽しめるのはもちろん、ビールが止まらないおつまみですよ。お肉が入っていないので、ベジタリアンの方も楽しめます。

手作りのサルサソースは、フレッシュトマトを使用したハウスサルサと、ピリッとした辛さが特徴のキャロット・ハバネロサルサの2種類。お好みの量をタコスにのせて、ビールとのマリアージュを楽しんでみてください。



ワカモレ&チップス(税込880円)

アボカドディップ(ワカモレ)をつけていただくトルティーヤチップスも、濃厚なアボカドとサクサクの食感がビールのアテにぴったり。お口直しとして、はたまたタコスにのせて一緒に食べるのもおすすめです。


クラフトビールをきっかけに、楽しく集まれるコミュニティに


そんな魅力あふれる「Chelas」ですが、数ある選択肢の中で、なぜ日本の尾山台でクラフトビールとタコスのお店をはじめることにしたのでしょうか。

響子さん「サンディエゴにいるときにバーをやりたいと思っていたレネの気持ちと、お店を持ちたかった私の気持ちが重なり、2人の好きな『クラフトビール』とレネが子供時代から食べていた『タコス』をメインに提供するバーに決めました。クラフトビールの魅力をお客さまひとりひとりに伝えながら、いろいろな人が集まれて楽しめるコミュニティの場にしたかったんです。サンディエゴやメキシコにあるような、モダンなバーがイメージですね」


東京の中心地でありながら落ち着いていて、個人店が並ぶローカルな雰囲気に惹かれて尾山台を選んだというレネさんと響子さん。


近くに住んでいる方はもちろん、おいしいものが好きな方、クラフトビールが好きな方、海外のゲストの方などさまざまなお客様がビールとタコス、お店でのコミュニケーションを楽しみに訪れるのだそう。このお店が、尾山台のコミュニティの一部になれたら嬉しいと語ってくれました。

また、近年は尾山台駅を含む大井町線沿いの駅にクラフトビールバーが増えてきたこともあり、近隣のビアバーや商店街と連携しながら、地域全体を盛り上げる活動もしています。


その1つが、2024年6月に開催した「South Tokyo Craft Beer Festival」。ご近所のベルギービールカフェ「Cafe. maison de K.」や、「Chelas」を開業する際にお世話になったという「Devil Craft」「Mikkeller Tokyo」とともに実現させたイベントで、初めての試みで大変だったものの、とっても楽しくて幸せな時間だったと目を輝かせながら話してくれました。


「今、クラフトビールはどんどん盛り上がってきている時期だと思います。新しいものにチャレンジする気持ちで、 おいしいビールを飲みに、気軽に遊びに来ていただきたいですね。今後もイベントなどを開催しながら、お客様にはオープンな形でいろいろなビールを自由に楽しんでほしいと思っています」

そう語るレネさんと響子さんの笑顔からは、クラフトビールとクラフトビールを通したコミュニケーションへの愛さまざまな土地へのリスペクトが伝わってきました。


「クラフトビールの魅力を知っていただきながら、普段はつながらないコミュニティの人たちが集まって、友達になったり話したりして楽しんでくれるお店でありたいです」

今日はどんなビールを飲もう?どのタコスと組み合わせよう?迷ったときはぜひ、レネさんと響子さんに気軽に聞いてみてください。

あたたかいコミュニティの場としてオープンしている「Chelas」では、そんなコミュニケーションのひとつひとつがさらにビールをおいしくしてくれるはずです。

 Chelas(チェラス)

〇住所:東京都世田谷区尾山台3-34-3 ローズ尾山台 2F

◯アクセス:東急大井町線の尾山台駅より徒歩2分

◯営業時間:

[水〜金]17:00〜23:00

[土・日・祝]12:00〜23:00

◯定休日:月・火

◯決済方法:現金、クレジットカード、QRコード、電子マネー

◯Instagram:https://www.instagram.com/chelastokyo/

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mei ライター

東京都在住、フリーランスのライター・インフルエンサー。WEBメディアを中心に執筆しつつ、商品やイベントのプロデュース、デザインなどSNSを通してマルチに発信中。お酒(ビールは毎日飲んでいます!)と旅と芸術をこよなく愛しています。

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