こんんちは! ビール女子リポーターなな瀬です。先日、新橋駅前ににあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」にて『備前焼おもてなし達人養成講座』が開かれ、備前焼でビールを楽しむという回があったので参加してきました!
とっとり・おかやま新橋館とは?
となり同士の鳥取県と岡山県が、おもてなしするアンテナショップ。両県の自慢の食材・食品その他の特産品の個性・魅力を展示・紹介・販売する。 また、両県の食材を使った料理や地酒を提供するレストランを併設し、両県にまつわるセミナーなども開催されている。(とっとり・おかやま新橋館 HP 参照)
ジャパンビアソムリエ協会による講習
今回、備前焼でビールを楽しむ魅力についてお話ししてくれたのは、ジャパンビアソムリエ協会代表理事を務める山上昌弘さんです。飲む前の準備段階から、備前焼に向いているビールの種類、飲んだ時の味の変化まで幅広く教えていただきました。
お気に入りのビアマグで
まずは、今回ビールを楽しむためのお気に入りの酒器を選びから。胡麻(ゴマ)や桟切り(ザンギリ)、緋襷(ヒダスキ)など、 “景色” 呼ばれる様々なやきいろがある備前焼ですが、選ぶ時のポイントはやはりファーストインプレッションが大事とのこと! でも、それをわかっていても迷ってしまうもの… 私もこの 2 択で迷いましたが、手に持った時の収まり具合や、重さなどが心地良かった右のものを選びました。
そしてビールを注ぐ前に、山上さんから一つポイントがありました。ラガー系のビールを飲むときや夏の暑い季節には一度ビアマグを冷やすと、より美味しくビールを味わうことができるということ。ただ、冷やし方にもパターンがあります。単に冷蔵庫などに入れて冷たくする方法と、氷水に浸して酒器を濡らしながら冷やす方法です。もちろんどちらの方法でも好みの方で OK ですが、山上さんいわく、酒器をあらかじめ濡らした方が酒器の艶の美しさを楽しむこともでき、酒器の吸着性も軽減するので、口に触れる感触が良くなりおすすめだそうです。
味わいの変化
備前焼でビールを味わうと、グラスとは違う様々な変化があります。まずは、注いだとき。表面が凸凹している備前焼では、泡の立ち方が全く違います。グラスと同じように注ぐと、泡だらけの一杯になってしまうほど。ピルスナーウルケルの “ミルコ” のようにほとんどを泡にして楽しむ飲み方を試したいときは、存分に泡立ててください。
また、備前焼に注ぐとビールの味がまろやかになります。なので、苦みが強い IPA やモルトの甘みを楽しみたいブラウンエールなどを飲むときには、口当たりが柔らかくなるとのこと。
さっそく注いでみた!
酒器を斜めにしてそっと注いだにも関わらず、想像以上に泡立ちます! しかも、クリーミーな泡ので長時間持続します。備前焼の独特な虹色の光沢が、泡に反射してきれいです。泡が少し減ったかなと思っても、飲むときに傾けた摩擦でまた泡が蘇ります! これはすごい効果。そして空気を含むせいか、確かに口当たりもふわっと柔らかくなります。
備前焼の魅力
備前焼は、 800 年以上も前から造られる歴史の深い焼き物です。数知れない職人たちによって様々な工夫が凝らされ、現代では多様な模様と色のものが造られるようになりました。
山上さんから「酒器との一期一会を楽しんで」とありましたが、ひとつとして同じものがないのが魅力の備前焼。さらに、使うほどに色が変化し、使い心地も馴染んでくるとのことなので、どんどん愛着が沸いてきそうですよね。あなたもお気に入りの備前焼を見つけて、ビールと一緒に酒器を嗜んでみてはいかがでしょうか?