「ビールが大好きで、ラガーやIPAなどビールにまつわる単語はたくさん耳にしてきたけど、もっとビールのことを知りたい!でもどうやって勉強すれば良いの?」そんな風に思ったことはありませんか?
私自身、単語はわかるけど、詳しい意味まで聞かれると自信を持って答えられないこともしばしば。もっとビールの知識を増やして、自分自身のビールライフを充実させたい…!
そこで今回はビールの知識をもっとつけるための方法をご紹介したいと思います!学校では教えてくれなかったビールの知識を、今年はもっと深めてみませんか?
もくじ
1.検定を受けてみる「日本ビール検定(びあけん)」2.資格を取得してみる「ジャパンビアソムリエ」
3.講座を受けてみる「ビアジャーナリストアカデミー」
4.ビールに関する本を読む
5.ビアバーに行って店主にお話を聞いてみる
6.百聞は一飲にしかず?!いろんなビールを飲んでみる
1. 検定を受けてみる「日本ビール検定(びあけん)」
日本ビール文化研究会が主催する「日本ビール検定(びあけん)」。ビールの初心者からプロの方まで、20歳以上であれば誰もが受検できる検定です。
日本ビール文化研究会は検定の実施のほか、公式テキストの監修などを通して、ビールの楽しさ、美味しさを多くの方々に発見してもらい、ビール文化を発展・普及させることを目的としてサッポロビール株式会社により設立された団体です。
「びあけん」を通して、「新しいビールの魅力に出会い一杯のビールがもっとおいしくなるように」という主催「日本ビール文化研究会」の思いが込められています。満点を取るとビール1年分のプレゼントも!また、改訂版「日本ビール検定 公式テキスト」は5月24日発売予定です。
<検定概要>
3級〜1級までの3段階あり、それぞれの出題レベルと合格基準は次の通りです。
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◯3級:初級レベル
原料や基本的な製法・スタイル、ビールの日本史、ビールの味わいなど、公式テキストからの出題が中心。選択式(全100問)、60点以上(100点満点)で合格。
◯2級:中級レベル
公式テキストの内容に加え、主要な輸入ビール・国内クラフトビールの話題からも出題。ビール文化・歴史を語ることができ、ビール通になりたい方が対象。選択式(全100問)、70点以上(100点満点)で合格。
◯1級:上級レベル
公式テキストの内容に加え、ビールに関するうんちくや時事情報等、幅広い範囲から出題。ビールに関する広範囲な知識をもち、自らビール文化を発信できる愛好者の頂点を目指す方が対象。記述・論述問題(全61問)、80点以上(100点満点) で合格。
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『日本ビール検定 公式テキスト』を2年ぶりに改訂します。全編に渡り文章、図表、データの更新を行っています。“びあけん”を受検する人も、しない人も、この本でビールの魅力を再発見していただければ幸いです。秋に開催する検定の詳細は、5月中旬頃発表予定です。もう少々お待ちください。
日本ビール検定
- 〇主催:一般社団法人 日本ビール文化研究会
- 〇開催地:47都道府県、約300会場
- 〇日程: 2022年から秋1回開催(日程未定)
- (※2021年は、3級・2級:2021年11月1日(月) ~ 11月21日(日) の中から希望日を選択、1級:2021年11月7日(日)15:00〜、一斉開始。)
- 〇費用: 3級:4,500円、2級:5,500円、1級:7,500円 、3級・2級併願:9,000円、2級・1級併願:12,000円
〇受験資格:3・2級の受験日前日までに満20歳以上の方(2021年の場合)
※1級受検について
・1級受検は2級合格者、または2級・1級併願受検者に限ります。
・2級・1級併願で受検し、2級が不合格の場合は、1級の合格は認められません - 〇試験形式: Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」方式(略称 CBT方式)
- 〇HP:https://beerken.jp/outline/
2. 資格を取得してみる「ジャパンビアソムリエ」
ジャパンビアソムリエ協会が認定する「ジャパンビアソムリエ」は、日本や世界のビールを紹介し、ビールのおもてなしができる人材育成を目的とした認定資格です。
主にオンライン座学での試飲・飲食により、おもてなしをするために必要なビールの歴史から文化、醸造法、ビアスタイル、テイスティング、ビアカクテル、ビールのサービス(保存・提供方法)などの基本知識を学び、日本ならではのビールの楽しみ方やフードペアリングを知ることができる独自のカリキュラムが組まれています。
ビールをより楽しみたい人から、ビールに関する仕事をする人まで幅広く対象にしているので、チャレンジしやすいのも特徴です。ビール業界関係者はもちろん、さまざまな職業の方がそれぞれの立場で学んだスキルを活かしています。
ジャパンビアソムリエ協会は日本初のビアソムリエ資格認定事業を行っている団体で、ビールの魅力や楽しみを伝え、業務としてビールに携わる方々をサポートするためのセミナーなどの事業も行っています。
ジャパンビアソムリエ協会が認定する資格は「ジャパンビアソムリエ」のほかに、ドイツ・ドゥーメンス醸造学校が認定する国際資格「ディプロム ビアソムリエ」があります。
「ジャパンビアソムリエ」は従来「ビアソムリエベーシック」と呼ばれていましたが、国際資格「ディプロムビアソムリエ」と明確に区別するため、国内資格呼称を「ジャパンビアソムリエ」へと変更しました。
<講座概要>
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①オンライン講座カリキュラム(オンライン)(変更となる場合もあります)
1日目:ビアスタイル、ビアサービス(保存法・提供法・グラスなど)・ビアカクテル
2日目:ビール概論、ビアテイスティング
3日目:ビアペアリング 、日本・世界の食文化とビール
②試験会場(リアル会場)
4日目:筆記試験、テイスティング試験、(レポート課題は事前提出)
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ビールは楽しくフレンドリーなお酒。愉しみ方も自由ですが、飲み方など少しの知識があるのと、ないのとでは、おいしい!の感動レベルが違います。おいしい知識を身につけて、ビールで笑顔の和を広げる、それがビアソムリエです。
独学でも学べる時代だけど、やっぱりプロの講師の方々に直接教えてもらいたい、そんな方におすすめの勉強法。特にフードペアリングにこだわっているので、日々の生活にも役立ちそうですよね。レポート提出やテイスティングもあるので、より仕事でいかせる実践に近いスキルを得たい方にもおすすめ!
ジャパンビアソムリエ
- 〇主催:(一社)ジャパンビアソムリエ協会
- 〇開催地:講座(オンラインZoom開催)、試験(基本的に東京:お茶の水、受験者が多い場合は全国主要都市(大阪、名古屋、仙台、札幌、福岡)でも開催)
- 〇日程:次回は2022年10月予定(講義:3日、試験:1日)
- 〇費用:68,000円(受講料:50,000円(テキスト代・ビール代含む)、受験料:10,000円、認定料:8,000円)
- 〇HP:https://www.beersom.com/about
3. 講座を受けてみる「ビアジャーナリストアカデミー」
「ビアジャーナリストアカデミー」は、ただビールのことを学ぶだけでなくビールの良さをどう伝えるかを学ぶ講座です。
ビールの基本的な知識、ビール業界の今とこれからについての講義や、ビールのフードペアリングについて知るワークショップがあります。さらにビールの良さを伝えるジャーナリストとしての使命や文章表現方法、企画発想法、ビール撮影テクニックなども学べます。講座終了後は、卒業制作の提出・発表会、卒業パーティーが開催されます。
主催する日本ビアジャーナリスト協会は、ビールの正しい知識、広く深い愉しさを正しく伝えることを目標としています。日々ビールに関する情報を収集し、ビール関係者やイベントなどを取材し、テイスティング会などの勉強会を重ね、ビアジャーナリストの養成をしています。
<講座概要>
ーーー1日目:開講式、ビアジャーナリストの使命を考える、ビール基礎知識・文章表現とインタビュー、企画発想法、WEB記事作成の基本、アウトラインの作り方
2日目:ビール業界の今とこれから、ビール撮影テクニック、ジャーナリストガイドライン(BJの心得)、ビールと料理のペアリングワークショップ
3日目:模擬編集会議、ビールテイスティング表現とビール用語、ビアジャーナリストガイダンス、閉講式
講座終了12日後まで:卒業制作提出
講座終了2週間後:卒業制作発表会・卒業パーティー
ーーーこれまで1期~17期まで開催され、319名が卒業しています。卒業生の多くは日本ビアジャーナリスト協会に登録し、各メディアで活躍されています。現在、第18期生を募集中なので興味がある方はぜひ応募してみては。ビールに関する知識を深めるだけでなく、その知識をより多くの人に正しく伝えることでビールファンを増やすことができたら、きっと楽しいはず。
ビアジャーナリストアカデミー
- 〇主催:日本ビアジャーナリスト協会
- 〇開催地:オンライン開催(Zoom)
- ※卒業制作発表会・卒業パーティーは、Zoom+事務局(東京・新宿)を予定。状況によってはZoomのみ。
- 〇日程:講座:2022年5月14日(土)、5月21日(土)、5月28日(土)、卒業制作発表会・卒業パーティー:6月11日(土)
- 〇費用:69,000円(講座料:62,728円・消費税:6,272円、テキスト代・試飲ビール代・ペアリング試食食材費・副読本「BEER HAND BOOK」代 含む)
- 〇HP:https://jbja.jp/bja/18th/
4. ビールに関する本を読む
「検定や資格、講座を受けてみたいけどいきなり挑戦するのはハードルが高い」という方におすすめの本をご紹介します!楽しみながらビールの世界を覗けるはず!1. ENJOY!CRAFT BEER
クラフトビールの基本の「き」からスタイル、製造方法、原材料、楽しみ方、クラフトビールが飲めるパブまで幅広い知識をかわいいイラストでわかりやすく紹介されている一冊。クラフトビールのことを楽しく学びたい方におすすめ。好きなビールでわかるキャラクター診断は個人的には当たっていたので必見です!
2. 教養としてのビール
ビールの歴史やスタイル、製造方法、原材料などの基本情報が詳しくテキストベースで紹介されている一冊。ビールといえば白い泡に黄色いボディ、キンキンに冷やして飲むものというイメージを持っていることが多いかもしれませんが、そのほかにもビールにはいろんな特徴を持った種類があって、多様性に富んでいることがこの本を読むと理解できます。自分好みのビールを選ぶ方法についても書かれているので、自分に合ったビールを探したい方は読んでみて。
【関連記事】ビールの今がわかる!『教養としてのビール』でビールの広い世界を覗いてみよう
3.ぷしゅ よなよなエールがお世話になります
日本のクラフトビール会社は?と聞かれると、まず最初に連想する人が多いであろうヤッホーブルーイングの歴史が書かれた一冊。よなよなエールの誕生秘話から、チームのつくりかた、さらには仕事をする上で大事な信念などビジネス書としてもタメになる情報が盛りだくさん。ビールの知識だけでなく、ビール会社のことも知りたい方におすすめ。
4.ビールでブルックリンを変えた男 ブルックリン・ブルワリー起業物語
今でこそクラフトビール大国と言われるアメリカですが、最初からそうだったわけではありません。アメリカのクラフトブルワリーと聞けばこちらも思い出す方が多いであろう「ブルックリンブルワリー」の創業からいかにして成長したかが描かれている一冊。ビールに関する用語やアメリカのビール文化についても知ることができるので興味のある方は是非。
5.ビール女子 伝授! クラフトビールのためのペアリングレシピ(淡交ムック)
大のビール好きによって構成されている「ビール女子」レシピチームによってつくられた、おつまみレシピが本になって登場!クラフトビール用おつまみレシピブックです。全17種類のビアスタイルに合わせて、さっぱりした低カロリーなおつまみや、おかずにもなる食べごたえたっぷりの肉料理など、人気ペアリングレシピ72品を紹介しています!詳しくはこちらをご覧ください!
▼合わせて読みたい
・【保存版】ビールがもっとおいしくなる! 編集部おすすめ21冊の本
・ビール好きのための究極の入門書。人気ブルワリー・ミッケラーの「ビールのほん」を読んでみた!
・【3/23発売】ビール女子初レシピ本!クラフトビールのためのペアリングレシピブック発売
5. ビアバーに行って店主にお話を聞いてみる
お店が混雑している時はなかなか難しいですが、ビアバーに出かけてみてその店主にお話を聞いてみるのも一案です。
\こんな質問をすると会話が弾むかも!/
・おすすめのビールはなんですか?
・ビールのどんなところが好きですか?
・思い出に残っているビールはありますか?
・1番好きなスタイルはなんですか?
・どうしてビアバーを始められたのですか?
経験上、多種多様なビールを知ってほしいと思っている方がほとんど。味わいやおすすめなどからでも気軽に声をかけて聞いてみるだけで、目の前の一杯をより深く味わうことができるはずです!
6. 百聞は一飲にしかず?!いろんなビールを飲んでみる
検定や資格のための勉強や、本を読んで知識をたくさん得ても、やっぱり飲んでみないとビールの良さや味わいはわからない。まだ気兼ねなくいろんなビアバーに足を運ぶのは難しい世の中なので、通販サイトを利用しておうち飲みを楽しんでみては。
同じスタイルのビールや、同じブルワリーの中のビールで飲み比べをしてみたり、効きビール大会をしてみたり。飲んだ後の感想は、Instagramやビール記録アプリ「Untapped」に記録して、日本中ないしは世界中のビール愛好家と繋がっても楽しそう。
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・【徹底まとめ】ビールが買える通販サイト26選。充実した家飲み時間を!
これまでに紹介したほかに、国内外のブルワリーのSNSをフォローしてみたりメルマガを購読するだけでも、自分の日常にビールを溶け込ませることが出来るはず。「勉強しよう!」「本を読もう!」とすると少しハードルが上がってしまう方にはこのような方法もおすすめです。
好きこそものの上手なれという言葉がありますが、ビール好きの皆さんはきっと楽しみながらビールの知識を蓄えられるはず。挑戦してみたいと思うものがあれば是非トライしてみてください!