8月24日に神楽坂料亭にてビールを茶会で楽しむイベント「納涼ビア茶会」が開催されました。
「ビア茶会」は、少しでも多くの方に、もっと気軽にカジュアルに日本文化を味わってもらいたい、という想いから生まれました。「ビール × 茶会」というコンセプトのもと、和を感じることのできる場所や環境で、楽しくひとと交わり、時を共にする、茶事の形を借りたビアパーティです。
神楽坂の料亭で開催された第一回は、
茶道の部である第一部と、料理×クラフトビールの部である第二部の、全二部構成にて実施され、浴衣や夏着物を身にまとった男女30名が参加。茶会にビールと料理のペアリングを楽しみました。
第一部の「菓子、薄茶点前」では、簡単なお作法のレクチャーを受けながら
季節の和菓子とお薄(抹茶)を堪能。
第二部の「カジュアル会席コース」では、本格的な料理に異なる味わいの4種のビールを合わせ、料理とビールの組み合わせを楽しみます。お互いの良さを引き立て合う食の提案がなされました。
合間には若女将が挨拶で登場するなど、
料亭ならではの光景も。
「『茶道』では”一期一会”の精神を大切にします。たとえ何度同じ人々が会するとしても、今日の茶会はただ一度限りの茶会です。"その瞬間を誰かと共有する”というテーマ性が、茶事とビールの共通のコンセプトとして存在する。そして、ビールというカジュアルな飲み物を通して、もっと気軽に日本文化を味わうきっかけになれば」
と語るのは、「ビア茶会」主宰である平田亜矢子さん。
第一回となる今回は紹介制での開催となりましたが、
今後も引き続き普段楽しむことのできないロケーションで、和を感じるビールの楽しみかたを提案していくということです。
茶事というと敷居の高いをイメージを感じがちですが、
着物やお茶に興味のある女子同士での参加や、普段着物や浴衣を着ることのない彼氏を誘ってのカップルで参加しても楽しめそうです。
これからもビールをきっかけに、和の文化を気軽に感じられるイベントとなりそうですね。
◯提供されたクラフトビール
・金しゃちビール フルーツドラフト・アップル
大麦麦芽、ホップ、国産りんご果実 /アルコール度数:5%
りんご果実使用したシードルのようなさっぱりしたビール。
食前酒として提供されました。
・富士桜高原麦酒 ヴァイツェン
大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ /アルコール度数:5.5%
小麦麦芽と上面発酵酵母を使用したフルーティーな香りが特徴。バナナやクローブの香りがあり、甘味の後には酸味が感じられます。
-おすすめペアリング料理:枝豆のムース・炙った赤海老・海老のパウダー
・志賀高原ビール 山伏 弐 saison noir
大麦麦芽、小麦麦芽、米、糖類、ホップ /アルコール度数:8%
自家栽培のホップと酒米を使用しドライに仕上げた飲み口は男性的ですが、香りは女性向け。
-おすすめペアリング料理:麦麹味噌に漬けた古代豚の煮込み
・こぶし花ビール グランクリュ
大麦麦芽、ホップ /アルコール度数:8%
濃厚で青リンゴのような香りが特徴。熟成に半年以上かけた味わいのペアリングとしてフォアグラが提供されました。
-おすすめペアリング料理:フランス・ペリゴール産・ガチョウのフォアグラのローストマリネ くるみ小女子