※記事の最終更新日:2026年9月24日

こんばんは!「いつでもビール、どこでもビール、いつまでもビール」のライターきのこです。
突然ですが、皆さんは「ビール」と「発泡酒」の違いが分かりますか?

最近はスーパーやコンビニでも大手ビールのみならず、クラフトビールなど多種多様なビールが買えるようになりました。
そして、いよいよ2026年10月1日には、ビール・発泡酒・新ジャンルの税率が一本化!ビール系飲料の価格や区分が大きく変わるこのタイミングで、「で、結局ビールと発泡酒って何が違うの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ますます「ビール」と「発泡酒」の違いが分かりにくくなった今、「ビール」と「発泡酒」の違いについてご紹介します。
違いを知ることで、値段だけではなく自分の好みの味で選べるように。それぞれの個性を知って、もっと自由にビールを楽しみましょう!↓最新の情報はこちら
2026年10月に酒税法改正!大手各社の動きをチェック
[ これまでの記事 ]
・生ビールの『生』ってなあに?
・黒ビールってどうして黒いの?
・ビールはどうして苦いの?
海外のビールが日本では「発泡酒」?
「ビール」と「発泡酒」の区別は、日本の法律で決められた定義に基づいています。海外では「ビール」であっても、日本の法律上「発泡酒」となってしまう銘柄があります。ややこしいですよね。
世界的に「ビール」とは、麦芽・ホップ・水に酵母を加えて発酵させたものです。さらに、ビールの味を調整したり、香味に特徴を出すために、副原料が使用されることもあります。この原料こそ、ビールの定義が決まる重要なポイントとなります。
「ビール」と「発泡酒」の違い
さあ、いよいよ本題です。
「ビール」と「発泡酒」の違いは、麦芽比率と副原料の内容・使用量にあります。
麦芽比率とは、ホップと水を除いた原料の質量中、麦芽が占める割合のこと。例えば、麦芽比率100%のビールは、副原料が一切使われていないということを表します。
「ビール」と「発泡酒」の定義を、それぞれ確認しましょう!
「ビール」の定義
・麦芽比率50%以上であること。
・副原料の重量の合計は、
使用麦芽の重量の5%の範囲内であること。
「ビール」は使用できる副原料が決まっています。
使用できる副原料
(1) 麦、米、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、デンプン、糖類、または苦味料もしくは着色料
(2) 果実・果汁や香味料(新定義で追加)
次のような物品です。
①果実
②コリアンダー・コリアンダーシード
③香辛料(胡椒、山椒、シナモンなど)
④ハーブ(カモミール、バジル、レモングラスなど)
⑤野菜(かんしょ、かぼちゃなど)
⑥そば、ごま
⑦含糖質物(はちみつ、黒蜜など)、食塩、みそ
⑧花
⑨茶、コーヒー、ココア(これらの調整品を含む)
⑩牡蠣、こんぶ、わかめ、かつお節
「発泡酒」の定義
ビールと同じ原材料を発酵させたもので、
・麦芽比率50%未満のもの
・麦芽比率50%以上であっても、
ビールに使える原料以外の原料を使用したもの
・麦芽比率50%以上であっても、
規定量を超えて副原料を使用したもの
これらが「発泡酒」です。但し、蒸留酒等を原料に含むものを除きます。

かつて「新ジャンル(第3のビールなど)」と呼ばれていた飲料も、2023年10月の法改正で「発泡酒」の区分に集約されています。
ルールが厳格に決まっている「ビール」に対して、「発泡酒」は副原料を自由に使ったユニークな造り方ができるジャンル。
注目されたビールの“新定義”
酒税法の改正(2018年)により、「ビール」の定義が変わりました。その内容は、麦芽比率を約67%から50%に引き下げられ、副原料として使える物品が増える、というものでした。諸条件が緩和されたことで、味わいのバリエーションが広がり、これまでになかった新しいビールが続々と誕生しました。このときの改正が、現在の多様で自由なクラフトビール人気の大きな後押しとなっています。

実際に、これまでは「発泡酒」として扱われていた商品が「ビール」として販売されるようになったり、これまではビールに使用できなかった原料を使用した『新定義ビール』が相次いで発売されています。
例えば…
『水曜日のネコ』(ヤッホーブルーイング株式会社)

オレンジピールとコリアンダーシードを使用した人気の白ビール(ベルジャンホワイトエール)。実はこれも、2018年の法改正でこれらの副原料が認められたことによって、「発泡酒」から「ビール」へと表記が変わった銘柄の代表例です。
ヒューガルデンホワイト(Hoegaarden White)

世界でも愛されているベルギーのホワイトビール。『水曜日のネコ』と同じく、オレンジピールとコリアンダーシードを使用しているため、2018年以前は「発泡酒」扱いでした。法改正によって、日本でも「ビール」と表記されるようになりました。
ここで注目です!
「発泡酒」は「ビール」より安いの?
同じ発泡酒の中で「麦芽比率50%」が境目になっているのをお気付きでしょうか? この境目は、私達ビールファンにとって気になる「ビールの値段」に関わります。
ビールや発泡酒を買う時、値段って気になりますよね。発泡酒の方がビールより安い、というイメージがあるのではないでしょうか?

酒税法では麦芽比率によって酒税が設定され、それが価格に影響します。ここで「麦芽比率50%」の境目を思い出してみましょう。
実は「ビール」より安くなるのは「麦芽比率50%未満の発泡酒」です。
この「麦芽比率50%未満」の発泡酒は、酒税が安いので『節税型』発泡酒と呼ばれます。このことを知らない私の父は、発泡酒表記のクラフトビールの値段を見て、「発泡酒なのに安くない!」と言います。(※副原料にこだわったクラフトビールは麦芽比率が50%以上あることが多いため、ビールと同じ税率が適用されます)

ビール系の酒税が統一!
では、ビール類の酒税を確認しましょう!いよいよ、2026年10月1日にビール・発泡酒・新ジャンルの税率がついに一本化され、350ml缶1本あたりの酒税がすべて同じになるんです!
簡単にまとめるとこのようになります!

このように、ビール・発泡酒・新ジャンルの酒税がすべて350mlあたり約54円に統一されます。
これにより、飲み手はどんな新しいビールに巡り会えるのでしょうか…ビール醸造家の絶え間ない探究心と努力により、日々、新しいビールが誕生しています。税率の違いによる販売価格を気にすることなく「ビール」や「発泡酒」を手にすることができるのはありがたいことだなと感じます。
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2026年10月に酒税法改正!大手各社の動きをチェック
これからどうなっていく?
「ビール」と「発泡酒」の違いは、麦芽比率と副原料の内容とその使用量にあることをご紹介しました。
そしていよいよ2026年10月1日には、ビール・発泡酒・新ジャンルの税率が一本化されます!
これまでは酒税の違いによる価格差がありましたが、これからはすべて同じ税率(350mlあたり約54円)に統一されます。価格の差がなくなることで、大手メーカーからクラフトブルワリーまで、より味や品質で勝負する新しい動きがさらに加速していきそうです!

ビールの個性を知れば知るほど、一杯がより美味しく、楽しくなります。違いを知って、自分好みのビールを探しながら楽しみましょう。
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お酒は二十歳になってから。
