Column 話題の「ビールうどん」食べてみた！コロナ禍で行き場を失ったビールで開発

コロナ禍の2021年、度重なる緊急事態宣言などで行き場を失ったビールがたくさんありました。ビール好きにとってこれ以上悲しいことがあるでしょうか。

そんな中、ネットニュース等を騒がせた「ビールうどん」を知っていますか？名前の通りビールを小麦粉に練り込んで打ったうどんなんです。どんな味するのか気になる！ということで、今回は「ビールうどん」を実際にいただいてみました！

「ビールうどん」って？

「ビールうどん」とは、水の代わりにビールで小麦粉を練ったうどん。この商品を作った香川県琴平町にある大庄屋製麺は「うどんを通して笑顔を届けたい」という思いから、うどん屋が作るもちもちしたパスタ「さぬきぱすた」や、夏休みに役立つ「うどんのコシ自由研究キット」など、楽しくおいしい商品作りに日々励んでいます。

そんななか新たに生まれたビールうどん。開発するきっかけは、コロナ禍でした。香川県内でも飲食店には断続的に営業時間の短縮が求められています。飲食店ではビールを含むアルコールの提供を制限され、提供できなかったビールは賞味期限内でも味が劣化する前に処分せざるを得ない状況が続きました。


そこで立ち上がったのが、大庄屋製麺。多彩なアイデアで商品を開発してきた経験から、水の代わりにビールを使うことを思いつき、商品化に至りました。

細部にまでビールを感じる「ビールうどん」食べてみた！

そんなビールうどんを食べたい！ということで、まずは注文。そして、届いた箱を見てビックリ。お、お、おしゃれ！


自分用だけでなく、ビールの好きな友人にも送りたくなるようなスタイリッシュなパッケージです。


中にはビールうどんと、濃縮つゆが各6食分入っています。1食ずつ小分けになっていて、作る量が調節できて良いですね。


うどんを止めてあるシールがビール！芸が細かい！そして可愛い！


材料は「小麦粉、ビール、食塩／酸味料、打ち粉」と非常にシンプル！ビールの味がするのか？アルコールは？食べ方は？とハテナがたくさん浮かびますが、まずは食べてみましょう。


おすすめの食べ方が「釜揚げうどん」とのことなので、まずはそちらを頂きます。

たっぷりのお湯でうどんを茹でると…この段階で茹で湯が黄金色に！ビールが原料ならではで、見た目も香りも食欲をそそられます。

茹で上がったら、茹で湯と共に器に入れて温かいつゆでいただきます。つゆもセットに含まれているので、熱湯で割るだけ、準備も簡単なのが嬉しいポイントですね。

熱々のうちにちゅるり。もっちり噛みごたえのあるコシが本格的で、「ここは香川県？」と錯覚しそうです。生姜やネギを加えると、さらにアクセントになって箸が進みます。モチモチと噛み締めると、ビールの麦芽なのか、香ばしい香りがふんわりと口の中に広がります。小麦の旨味と、麦芽の香ばしさが相性バッチリの美味しさです。

一緒に飲むビールは、ピルスナータイプをチョイス。飲食店でよく提供される大手のビールを買い取ってうどんに使用しているそうなので、いつものビールがよく合います。

開発担当者のおすすめの食べ方は？

さらに、玉子かけご飯の要領で生卵をうどんに絡めた「釜たまうどん」を、開発担当者の山地英登さんにおすすめしていただきました。その際に、醤油を少しとバターを入れると、ビールの風味と相まって一層おいしくなるそう。

しっかり混ぜてちゅるんとすすると…うまーい！しっかりコシのある麺にコクのある卵とバターが絡みつつ、ふわっと香るビールの香ばしさがバターと相まって、さらにビールも進みます。


途中、青ネギをトッピングしつつ、気づいたら器とグラスが空っぽになっていました。

クラフトビールから思いついた？開発担当者に聞いてみた！

開発担当者の山地さんから、ビールうどんのオススメの食べ方だけでなく、誕生秘話についてもお話を伺うことができました！


うどんとビールのまさかの融合、その根底に「愛」を感じます…！

また、ビールとうどんの共通点が多いというお話も。

どうですか、食べたくなってきました？（笑）

記事では釜揚げのみの紹介でしたが、冷たくして食べてももちろんおいしい！トッピング次第で様々なスタイルのビールとのペアリングも楽しめます。

愛の詰まったビールうどん、皆様もぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか？