居酒屋に入り「とりあえず生!」と言えば出てくるキンキンに冷えたビール。どれも似たような味わいだと思っていませんか? 同じビールでも、管理方法や注ぎ方の違いで、泡や喉ごし、味わいが大きく左右されます。そんなビールの奥深い世界を、実際に見て・聞いて・飲んで体感できるお店をご紹介します。
この夏、中野駅南口から徒歩2分のところに、マスターが注ぐこだわりの一杯を味わえる『麦酒大学(ビールだいがく)』がオープンしました。現代と昭和の2つのサーバーを使い、1つのビールを4種類の注ぎ方で味わえる、キリンビール注ぎ分けの日本初の専門店です。
まるで大学? ビールの知識が詰まった店内
中野駅南口のすぐそばにある、レンガが敷き詰められた「レンガ坂」通り。この季節、レンガ坂通りはイルミネーションで彩られていて、お洒落な雰囲気を楽しむことができます。その坂を少し登ったところに『麦酒大学』はあります。
この看板が目印。
2階がスタンディング、3階がテーブル席となっていて、サクッと一杯飲みたいときや女子会で集まりたいときなど、その時々のシチュエーションに合わせて楽しむことができます。テラス席ではレンガ坂のイルミネーションを眺めながらビールを味わう、なんてこともできちゃいます。
1階スタンディング
2階テーブル席
『麦酒大学』とだけあって、壁の黒板にはビールの作り方や豆知識がわかりやすく描かれていたり、ビールの原材料が試験管に入っていたりと、店内の細かいところに遊び心が詰まっています。
復刻ビールサーバーから注ぐこだわりの一杯
麦酒大学では、現代のビールサーバーと昭和8年当時の復刻ビールサーバーの2つを使用して、4種類の注ぎ方のビールを楽しむことができます。ビールの味わいを大きく左右する温度・炭酸ガス・グラスなど、毎日時間をかけて徹底的に管理され、細部までとことんこだわって注がれます。
4種の注ぎ方のビール
■麦酒大学注ぎ…現代のサーバーで注ぐキリッとタイプの生ビール
■一度注ぎ…昭和の復刻ビールサーバーで注ぐ香りと味わいが絶妙なバランスが美味しい生ビール
■二度注ぎ…一度注ぎの元気なビールに昭和のサーバーのクリーミーな泡を楽しめる欲張り生ビール
■三度注ぎ…三度に分けて注ぐことで麦酒の苦味と炭酸を抑えて飲みやすくなる生ビール
現代のサーバーから注がれる「麦酒大学注ぎ」は、驚くほどきめ細かいクリーミーな泡と抜群の喉ごしが特徴。生ビールの常識を覆すような味わいを体験できます。
昭和のビールサーバーから注がれる「一度注ぎ(画像右)」と「三度注ぎ」(画像左)。注ぎ方ひとつでこんなに泡が変化するのは驚きですよね。泡だけでなく味わいにも大きな違いがあります。炭酸が比較的弱く、しっかりとしたコクとほんの少しの甘みが感じられる「三度注ぎ」は、ビールの苦味が苦手な方にもおすすめの一杯。
日本のビールのおいしさを広めるために
「ビールは注ぎ方ひとつで味わいがガラッと変わる。ビールが苦手な人にこそぜひ足を運んでもらいたいですね。」と話すのは、店主の山本祥三さん。もともと中野の酒屋で働いていた山本さんは、飲食店でビールの管理方法や洗浄方法を伝えていくうちに、日本のビールの美味しさをもっと様々な人々に広く伝えたいと思うようになり、地元である中野に店を構えました。
ビールに関する知識や情報を豊富に持つ山本さん。初めてお店を訪れるなら、カウンター席でマスターとの会話を楽しむのがおすすめです。達人の技を間近で見ながら、ビールのいろはや、家でも実践できる注ぎ方など直接聞くことができます。リクエストに応じてお気に入りの一杯を注いでもらうなんてことも。
その名の通り、ビールの奥深い魅力を体感しながら学べる新感覚のお店『麦酒大学』。 至福の一杯とマスターとの会話を求めて、夜な夜な常連さんがここに集うのも頷けます。
『麦酒大学(ビールだいがく)』
◯電話番号:03-4291-8571
◯住所 :〒164-0001 東京都中野区中野3-34-23 辻ビル2F
◯アクセス JR中央線「中野」駅南口 徒歩2分 地下鉄東西線「中野」駅南口 徒歩2分
◯営業時間 :17:00~24:00(L.O. 23:30)
◯定休日:日曜日
◯席数 :42席
◯禁煙・喫煙 :店内全面禁煙
◯公式HP: http://beercollege.main.jp/
◯食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13199895/