お酒は二十歳になってから。
いいね！
先日、木樽を熟成過程で使用した珍しいタイプのビール、「バレルフカミダス」を発売したヤッホーブルーイングより、この秋の第二弾、「前略 好みなんて聞いてないぜＳＯＲＲＹ 其ノ三 黒五インペリアルポーター～黒糖極深仕立て～」が10月下旬に発売されます。
甘いものは・・・別腹ビール？？飲むデザート？？？
食後に楽しめる、甘くてコクのあるポーター（黒ビールの種類）を造りたいと考え、たどり着いたのが、日本古来の食材「黒五（くろご）」。黒五の意味する五つの食材（黒米、黒豆、黒ゴマ、黒松の実、黒加倫）に黒糖を加え、複雑な甘味で濃厚な味わいを完成させました。ヤッホーブルーイングでも、これはもはやビールを超えた、飲むデザートと表現するくらい。甘いものが別腹の私たちビール女子ですが、別腹でも楽しめるビール？！と期待度大ですね(笑)。
「前略 好みなんて聞いてないぜＳＯＲＲＹ」というシリーズ
昨年10月から半年に一度のペースで新製品を発表する、ヤッホーブルーイングの新ブランド、「前略 好みなんて聞いてないぜＳＯＲＲＹ」は、既存のビアスタイルやレシピに捉われず、自由な発想で季節ごとに味わいを一新して造りあげるシリーズ。
2012年10月に発売したシリーズ第一弾は「米麹ＳＡＫE仕立てストロングエール」はヤッホーブルーイングの本拠地、信州は佐久地域の酒米「ひとごこち」仕立ての麹を使用、さらに二次発酵には酒粕を投入するなどして話題を呼びました。フルーティで軽やかながらも繊細な甘さを感じるような日本酒を連想させる味わいだったのを覚えています。
また、今年4月に発売したシリーズ第二弾は｢うま味一番だしアロマ仕立てホワイトＩＰＡ」。ふんだんに使用したシムコ、カスケード、コロンバス、シトラといった4種類のホップ由来の様々なフルーツの香りと、かつお節から得られるアミノ酸由来のエステル香が融合した、世にも珍しい、うま味とアロマが見事に融合したビールとなりました。
そして第三弾が今回ご紹介した「黒五インペリアルポーター～黒糖極深仕立て～」となるわけですが、こういった、シリーズもののブランドは季節やその年ごとに違った味わいが楽しめるのが魅力。ひとつ自分が注目できるブランドを見つけると毎回発売される度にそのブランドを追う楽しみがあります。ビールはその多くがワインと違って何年もの熟成に耐えるわけではありませんが、発売ごとに前作を思い出しながら今作を味わう、ビールなりの「縦飲み」を楽しむのも一つの醍醐味ではないでしょうか？
〇前略 好みなんて聞いてないぜＳＯＲＲＹ シリーズ其ノ三「黒五インペリアルポーター～黒糖極深仕立て～」
【内容量】 350ml
【アルコール分】 7.0%
【原材料】 麦芽・ホップ・黒蜜・黒糖・黒五（黒米・黒豆・黒胡麻・黒松の実・黒加倫）
【希望小売価格】 315円
【発売日】10月下旬
【発売場所】よなよなの里、各種酒販店、公式レストランよなよなBeerKitchenなど
注：原材料に「黒五」を含むため、日本の酒税法上は発泡酒に分類されます。しかし、通常のビール同様に麦芽をふんだんに使用しているため、酒税額はビールと同じです。日本のビールで指定されていない原料を用いている美味しい発泡酒は国産、外国産を含めてたくさんの種類があり、それらは必ずしも節税の観点で造られているわけではありません。この記事でもこの製品を一部ビールとひとまとめに表記している個所があります。日本でも、発泡酒という表記のレッテルに縛られることなく、ビールの多様性が広がること、読者の皆様がビールや発泡酒という既成の概念に捉われることなく、日本のビール文化を楽しめることを心から願っています。
発泡酒について、詳しくは「シリーズ 発泡酒の真実」をどうぞ。
