東京・代官山にあるスプリングバレーブルワリー東京において、2019年の活動計画&新商品の発表会がおこなわれました。
クラフトビールの人気が拡大した2018年を振り返りつつ、これからのスプリングバレーブルワリー(以下、SVB)がどのような方向に進んでいくのかが発表されました。
「既存のスタイルにとらわれず、新しいビールの楽しみ方を発信したい」というのが2019年の大まかな方針。ビール好きならチェックすべき、SVBとクラフトビールのこれからをみてみましょう。
2018年を振り返り!クラフトビール業界はどう変わった?
市場傾向としては、クラフトビールの認知度が88%まで拡大。とくに若い女性に広く知られるようになりました。
また、WEBの記事は年を追うごとに増えており、3年前の2015年と比べると約2倍に! 数字をみると具体的な変化がよくわかりますね。
さらに注目したいのはクラフトビール市場の“担い手”の数。クラフトブルワリーの数も、ここ数年で増加しています。
全国各地でブルワリーが続々登場。地域活性の担い手として、地元を盛り上げています。
忘れてはいけないのが、クラフトビールを舞台にしたドラマや漫画の登場です。ドラマ『獣になれない私たち』では、さまざまなクラフトビールが登場しました。
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また、『琥珀の夢で酔いましょう』という漫画もクラフトビールをテーマにしていることで話題になりましたよね!
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振り返ってみると、2018年はクラフトビール業界が大きな進化をとげた1年でした。
2019年のSVBはこうなる!
多様性・社会性・地域を体現するクラフトビール市場は、引き続き成長する見通しであるというのがSVBの見解。・国内各地と連携したビールづくり
・日本産ホップのブランド化
・京都産原料100%ビールプロジェクト
・クラフトブルワリーならではの新しい飲用スタイルの提案
「SOCIAL BREWERY」をテーマに、ものづくりを通して人と人をつなぎ、社会を少しずつ良くするきっかけとなる「場」をつくるブルワリーを目指します。
このほかにも、タップマルシェ導入を7,000店(2018年末時点)から13,000店まで増やす予定とのこと。
ワインの赤白を選ぶように、多様なクラフトビールの世界をわかりやすく分類することで料理に合わせた提案をします。「とりあえずビール!」にとどまらないビール体験がもっと増えるかもしれませんね。
新発売のビールは“磯崎さんち”のみかんを使用した酸っぱいビール!
ちょうど発表会がおこなわれた1月30日(水)から、SVBの新しいビールが発売になりました! その名も『磯崎さんちの小田原みかん~サワーバージョン~』。太陽をたっぷり浴びた温州みかんを贅沢に使用したビールです。「磯崎さんって誰?」と思ったそこのアナタ。“磯崎さん”というのは、キリンホールディングス代表取締役社長・磯崎功典さんのことです。
小田原にある磯崎さんの畑で採れたみかんを使用したビールは今年で4年目。昨年よりみかんの使用量を約3割増やし、新たにゆずの果肉を使用することで程よい酸味が感じられる味わいに仕上がりました。
ジューシーなみかんの味わいと、柑橘ならではの酸っぱさが両方楽しめるビール! SVBで提供されているグリル料理とも相性が良さそうです。
『磯崎さんちの小田原みかん~サワーバージョン~』
- 〇発売日:2019年1月30日(水)
- 〇アルコール度数:5.0%
- 〇原材料:麦芽(小麦麦芽・大麦麦芽)、ホップ、みかん、ゆず、コリアンダーシード
- 〇取扱店舗:SVB東京
- 〇醸造所:SVB東京
今年もSVBとクラフトビール業界から目が離せない
2019年に入り、そろそろ平成も終わろうとしています。そんな中でクラフトビールがもつ多様性は、これからも多くの人を虜にするはずです。今年も、SVBは新しいビール文化の創造とチャレンジを見せてくれるでしょう。クラフトビールを飲むのはもちろんのこと、業界の動向もあわせてチェックしてみると、さらにビールが楽しくなるかもしれません。