今回のお悩み:
もうすぐ初めての後輩が入社してきますが、自分自身が1年間でまったく成長していない気がして焦ります。今から何かできることはないでしょうか?(りょうこ、23歳)
- 若者よ、悩め悩めー!
- なんかしらふちゃん、嬉しそうですねぇ。
- 私にも、こんな時代があったなぁと懐かしくてね。
- しらふちゃん、今何歳ですか?
- 女性に年齢を聞くなんて失礼よ!
- え、私としらふちゃんの仲なのに・・・?
- 親しき中にも礼儀ありでしょう。 前にね、車対車で交通事故にあった時に、相手がヨーロッパ出身の素敵なおばさまでね、特にもめることもなく警察が来るのを待ってたんだけど。いざ、警察が来て私に「名前は?住所は?年齢は?」って確認したらそのおばさまが「レディに年齢を聞くなんて失礼よ!」って説教はじめたことあったな。
- そのおばさま、徹底してますねぇ。ところでしらふちゃん、お悩みについては・・・?
- あー、そうそう、わかるわかる。わかるよー。後輩が入って来て焦る気持ち。
- 初めての後輩だとなおさらですよねぇ。
- でも、甘いね。とりあえず、後輩は全員自分より優秀だと思った方がいいよ。
- え!そうなんですか!?つい最近まで学生だったのに?
- そもそも、後輩の方が自分より仕事ができない保証なんてどこにもないからね。新入社員が入社するタイミングで焦るとか、おこがましいわ!
- しらふちゃん、ちょっと落ち着いて・・・。
- 君子、もとより窮す。小人、窮すればここに濫る。って孔子も言ってたし、今更ジタバタしてもしかたないでしょ。この、小人!
- 「この、小人!」って罵られることって、あんまりないですよ。
- 若者は怖いものしらずだからね、グイグイくるよー!りょうこさんはこの1年間で、もしかしたらその勢いを失っているかもしれないし。
- 1年間の社会人経験がアダに・・・。
- まぁ、全部が全部無駄ってわけじゃないけどね。 例えば今、りょうこさんが自分自身に対して「こんなことできて当たり前!もっとできないと!」って思うかもしれないけど。それって実は1年前は「こんなことができた!」って思ってたことかもしれないよ。
- 同じ出来事でも、感じ方が違うということですか?
- そうそう。1年間で、できて当たり前になったことは、無意識でもできちゃうからね。成長したと感じなくなっているかもしれない。むしろ、成長すればするほど、できないことが多くなっているように感じるかもしれない。だから、成長を実感できないのかもしれないよ。
- 当たり前になると、気づかないということですね。
- そうそう、ヤン・ウェンリー提督だって「鷹と雀では視点がちがう。金貨の一枚は、億万長者にとってとるにたりないが、貧乏人には生死にかかわるさ」って言ってるし。
- 銀 英 伝!!しらふちゃんの知識の守備範囲広すぎませんか?
- でも、やっぱりロイエンタール様の方がかっこいい。
- 聞いてないです!