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今こそ、ポートランド Column ビールとアートと犬と。“想像力”でビールを生み出す倉庫街のブルワリー「Ruse Brewing」

2024/02/07

sponsored by TRAVEL PORTLAND
/ TRAVEL OREGON

“クラフトビールの聖地” ポートランドを知っていますか?

ビールはもちろん、広大な自然、コーヒー、自転車、そしてユニークな人々……オレゴン州ポートランドの魅力は一言では語り尽くせない!「ポートランドってどこ?」って人も、一度足を運べばその虜になるはず。いつ行こう? きっと今がそのときです。



オレゴン州ポートランドの魅力を伝える特別連載『今こそポートランド』。今回は、倉庫街にある人気ブルワリー「Ruse Brewing(ルース ブリューイング)」をご紹介します!

この夏、ポートランドへ旅に出よう!

オレゴン州ポートランド ビールフェス参加ツアーの参加者募集中!ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、ポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも!

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犬が出迎えてくれる、倉庫街のブルワリー

オレゴン州ポートランドの記念すべき最初の訪問先は、ダウンタウンから車で約10分、南東の倉庫街にあるブルワリー「Ruse Brewing(ルース ブリューイング)」。


到着するなり、オーナーのショーンさんと、人懐っこいハスキー犬「ニス」が私たちを出迎えてくれました。かわいくて初っ端から大興奮!


天井が高く、広々とした店内は、どこか歴史ある雰囲気を感じます。聞いてみると、100年以上もの歴史を持つ建物で、かつてはボイラーを製造する工場だったそう。

2018年、施設の初めてのテナントとして Ruse Brewing が誕生しました。ショーンさんは今でも、出勤時にこの建物に足を踏み入れるたび、そのときのことを思い出して感動するんだとか。


今ではこの施設には、様々な小さな企業が入居しており、インテリアデザインの会社、ペットフード屋さん、蒸溜所、ロボット会社など、“ものづくり”に関連したお店が並びます。


カウンターからの景色は圧巻!大きなタンクを目の前に、実際にブルワーの皆さんがビールづくりを行う様子を眺めることができます。


キーワードは、“想像力”と“経験”


そんな Ruse Brewing、つくりだすビールが個性的でありながら、とにかくおいしい。ビール業界のアカデミー賞とも言われる「オレゴンビールアワード」でメダルを獲得するなど、実力あるブルワリーです。


店内には名だたる賞がずらりと並びます。

取材が始まって早々「ビールを飲まないことには始まらない!」と、いくつかのビールを提供してくれました。


ここに来たらまずは飲んでほしいという定番『Wolves In the Rain』。アルコール度数6.9%、ホップにネルソンソーヴィン、モザイク、シムコーを使ったウエストコーストIPAです。

一口飲むと、ホップの華やかで草々しい香りが広がり、心地よいアロマが口の中を満たします。まるで果実をかじった後のようなジューシーさで、それでいて後味はクリアで飲みやすい味わい。強烈な味わいながらも、絶妙なバランスの良さが感じられ、一切の無駄がありません。

飲んだときのインパクトに圧倒され「今、すごいものを飲んでいる…!」としばらく言葉を失ったほど。


続いて、ショーンさんおすすめのヘイジーIPA『Existential Crisis Averted』(アルコール度数:7.3%)。ワシントン州のブルワリー Structures Brewing とコラボしたビールです。

濃厚な味わいが特徴的で、ホップの強烈な余韻と甘みが口いっぱいに広がります。ホップ由来の苦味が舌の上で長く残り、それがビールの深みを感じさせているよう。後味は意外にもスッキリとして、これもまた全体のバランスがきれいにとれています。飲んだ瞬間、そのおいしさに唸ってしまったほどの一杯。



そして、せっかくならとスムージーサワー『Fluorescent Farm』(アルコール度数:6.5%)も提供してくれました。大量の小麦を使ったサワーをベースに、ラズベリーとレモンのピュレーを全体の半分以上を占める割合で(!)加えたビールです。

インパクトある見た目に驚きながら飲んでみると、柏餅のような香りと甘酸っぱさがクセになる!


このどろどろ感、伝わるだろうか…!


さて、どうやってこんなにおいしいビールをつくり出しているのか聞くと、「とにかく想像から始めるんだ」と回答が。まずは「こんな味を実現したい!」という明確なイメージを持ち、その味をどうやってつくるか、どの素材でどういう組み合わせにするかを深く考えるとのこと。


「何年もビールをつくっているから、その経験で、さまざまな素材や組み合わせがどのような味わいを生み出すのか想像できるんだ」とショーンさん。

たとえば、先ほど飲んだ『Wolves In the Rain』をつくる際には、モルト感をほとんど排除し、ドライでホップの華やかな香りを前面に出すことを目指したとのこと。さらにフルーツが熟して腐る直前の味わいの状態を想像しながら、その独特の風味をビールに反映させたんだとか。


単にレシピに従ってビールを醸造するのではなく、想像力を駆使して独自の味わいを生み出すプロセス。なかなか真似できない職人技です。

ちなみに週末には、デトロイトスタイルのピザがオーブンで焼かれるとのことで(これがめちゃくちゃおいしいらしい!)いつかビールと共に楽しみたいです。

アートで埋め尽くされたタップルーム


Ruse Brewing を知る上で欠かせないもう一つの要素が「アート」。ショーンさんはアートが大好きで、その情熱が店内にも色濃く反映されています。


壁一面に描かれたイラストや、天井から吊り下げられた照明など、店内の装飾はほとんど地元のアーティストたちの手によるもの。


店内で目を引く、カウンターの金色のテーブルは、なんと大きな一枚板でつくられているとのこと!「運ぶのが大変だったよ」と笑顔で教えてくれました。


なかでも特に注目すべきは、缶のパッケージデザイン。

眺めるだけでわくわくするデザインを手がけるのも、地元のアーティスト。偶然街中で壁画を描いていた作品にショーンさんが心を奪われ、その場で声をかけたことから、それ以来デザインを依頼する仲に。

普段、パッケージデザインを依頼する際は「こんな感じで作ってください」とイメージを伝えるのではなく、ビールの名前をただ伝えるだけ。デザインの内容はアーティストに全て任せているそう! ショーンさんがアーティストを深くリスペクトしているからこそできることです。


愛犬「ニス」をイメージにつくられたパッケージ。かわいい。


Ruse Brewing が地元に愛される理由。


最後にショーンさんに、ポートランドの楽しみ方を聞くと「ポートランドはクラフトビールの聖地だよ。どこも個性が強いので、多くの醸造所を巡ってみてほしい。例えば同じIPAでも、僕らのIPAと、隣のブルワリーのIPAでは全く味わいが異なるんだ」と教えてくれました。

想像力と創造性が融合した、まるで一つのアート作品のようなビールを生み出す Ruse Brewing。ショーンさんはじめブルワリーの皆さんからは、お忙しいにも関わらずフランクにお話をしてくださったり、醸造所の中を案内してくれたりと、随所でたくさんのおもてなしを感じました。

おいしいビールはもちろん、それを生み出すショーンさんやスタッフの皆さんの人柄が、地元に愛されている理由なのかもしれません。

 Ruse Brewing

〇住所:4784 SE 17th Ave, Portland, OR 97202 アメリカ合衆国
〇HP:https://www.rusebrewing.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/rusebrewing/


この夏、ポートランドへ旅に出よう!ビールフェス参加ツアー


クラフトビール好きの皆さんに朗報!

オレゴン州ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、イベント以外にもポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも!

\ ツアーの見どころ /
・クラフトビールフェス「Fuji to Hood」入場チケット込み
・「Fuji to Hood」でしか飲めないコラボビールを存分に楽しめる!
・イベント以外にもポートランドのビールを堪能できるオプショナルツアーをご用意!
・ベストシーズン!夏のポートランドを訪問!
・フリータイムで魅力的なポートランドの町を自由散策!


詳細はこちら!

ちなみにこの「Fuji to Hood」には、今回取材した「Ruse Brewing」も参加予定!

オーナーのショーンさんは「Fuji to Hood」の魅力について、「一番良いことはビール好きの友達と繋がれること!日本のコラボ相手や友達は、一度会ったら忘れないよ」と語ってくれました。

“クラフトビールの聖地”であるポートランドをとことん感じられるビール旅に、あなたも参加しませんか?


■協賛:デルタ航空
■協力:Red Gillen さん

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93年三重県生まれのビアソムリエ。大学ではビールの嗜好とマッチョカルチャー(男性的概念)の因果関係について研究。「ビール女子」を運営する株式会社マイシェの代表として、ビールの多様性を世の中に伝えるべく日々活動しています。酸っぱいビールに目がありません。

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