今こそ、ポートランド Column クラシックな部屋でクラシックなビールを。「ForeLand Beer」が大切にするビールの哲学

“クラフトビールの聖地” ポートランドを知っていますか？

ビールはもちろん、広大な自然、コーヒー、自転車、そしてユニークな人々……オレゴン州ポートランドの魅力は一言では語り尽くせない！「ポートランドってどこ？」って人も、一度足を運べばその虜になるはず。いつ行こう？ きっと今がそのときです。

---

オレゴン州ポートランドの魅力を伝える特別連載『今こそポートランド』。今回は、クラシックなビールづくりを行う「ForeLand Beer（フォーランドビア）」をご紹介します！


オレゴン州ポートランド ビールフェス参加ツアーの参加者募集中！ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、ポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも！

詳細はこちら

「ただいま」と言いたくなる落ち着く空間

ビール旅の最後には、2020年10月に設立したブルワリー「ForeLand Beer」に案内してもらいました。

今回訪れたのは、ポートランドにあるサテライトパブ「The Study」。「ForeLand Beer」は醸造所がオレゴン州のマクミンヴィルにありますが、ビールの6割以上がポートランドで飲まれていることから、ポートランドにサテライトパブ「The Study」をオープン。一般のお客さんだけではなく、業界の人も訪れる、ショールームのような役割も果たしています。


扉を引くと現れたのは、クラシックな雰囲気を漂う、なんともかわいらしいお部屋！ 親戚の別荘に遊びにきたような、どこか懐かしい気持ちに。とこどころに日本を感じるようなアイテムも置いてあって、その居心地の良さに、思わず時間を忘れそうに。


この建物を選んだのは「パブのように落ち着いてクラシックなビールを飲んでほしい」という想いから。つい「ただいま〜！」と言いたくなるような、落ち着く雰囲気です。

クラシックな部屋でクラシックなビールを

おすすめを聞くと提供してくれたのが、このブルワリーの基本のピルスナーでもある『Landform Pils』（アルコール度数：4.9%）。

パシフィックノースウェストの多様な地形に敬意を示した名前で、ヨーロッパ産の麦芽に、テトナングホップ、ハラタウトラディションホップなどを使用した、とてもバランスの良いビールです。透き通った黄金色で、暖炉の前にグラスを置くとキラキラと光るのがまたきれい。


続いて『Cast Shadow』（アルコール度数：12%）。丸ごとバニラビーンズを使用し、アメリカンウイスキー樽で1年間熟成させたインペリアルスタウト。濃厚でクリーミーな口当たりで、ほろ苦さと甘みが口の中に余韻として残ります。


タップリストにクラシックスタイルのビールが多い理由を尋ねると、「ヘイジーIPAはそこまで好きじゃないから、あまりつくりたくないんだ」という、オーナーのデイビットさん。自分たちがつくりたいビールをつくることを最重視しているそうです。


中でも、クラシックスタイルのビールを、新しいテクニックを加えてつくることを得意としていて、例えば、伝統的なラガーをアメリカのホップを使って醸造したりと、常にさまざまなビールづくりに挑戦しています。

さらに「ビールはただの液体ではない。大切なのはそこから引き出されるフィーリングだ」と話すデイビットさん。

ビールをつくるとき、その季節に合うビールを考えたり、他のブルワリーが生み出すビールからインスパイアを受けて、独自の解釈を加えた新たなビールをつくったりしますが、一方でデイビットさん自身のフィーリングもとても大切にしているそう。過去に飲んだおいしいビールの記憶を再生し、それを飲んだ時の感情をビール造りに反映させる。そうして “液体以上のもの” を生み出しています。


ポートランドでの楽しみ方を聞くと、目をキラキラさせながら、5つのアドバイスをくれました。

---

1. まずは色々な醸造所のビールを取り扱うビアバーに行き、色々なビールを試してお気に入りの醸造所を探すこと。
2. とにかくダウンタウンから出ていろんなところへ足を運ぶこと。
3. 新しくて人気があるブルワリーだけではなく、昔から運営している醸造所も訪れること。
4. バーの人に「あなたはどのビールが好き？」と尋ねること。ポートランドの人々はみんなフレンドリーだから、なんでも答えてくれる！
5. 少量ずつの飲み比べセットはやめること。1パイントで飲んでほしい。

---

これらは、実際にデイビットさんも、違う国を訪れたときに実践していることだそう。

ちなみに5つ目の「飲み比べセットをやめること」を詳しく聞いてみると、パイントで飲むからこそ、そのビールの性質がよく分かるという。「飲むのに時間がかかるから、温度の変化によって味わいの感じ方が変わるのも、また面白いよね」と教えてくれました。



色々な質問に気さくに答えてくださったデイビットさん。日本人のブルワーがお店を訪れてくると、その場ですぐに「一緒に飲みに行こう！」となることが多いそう。ポートランドを訪れたなら、ぜひここに足を運んで、デイビットさんに話しかけてみて。

この夏、ポートランドへ旅に出よう！ビールフェス参加ツアー

クラフトビール好きの皆さんに朗報！

オレゴン州ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、イベント以外にもポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも！

・クラフトビールフェス「Fuji to Hood」入場チケット込み
・「Fuji to Hood」でしか飲めないコラボビールを存分に楽しめる！
・イベント以外にもポートランドのビールを堪能できるオプショナルツアーをご用意！
・ベストシーズン！夏のポートランドを訪問！
・フリータイムで魅力的なポートランドの町を自由散策！


詳細はこちら！

ちなみにこの「Fuji to Hood」には、今回取材した「Foreland Beer」も参加予定！

オーナーのデイビットさんは、日本のブルワーの魅力について「改善がとにかく早くて、彼らのビールはどんどんおいしくなっている」と語ってくれました。今回のイベントでは徳島県のブルワリー「RISE & WIN Brewing Co.」とコラボ予定とのこと。

“クラフトビールの聖地”であるポートランドをとことん感じられるビール旅に、あなたも参加しませんか？

---

■協賛：デルタ航空
■協力：Red Gillen さん