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Event 【イベントレポート】宮沢湖のほとりでオクトーバーフェスト開催!埼玉と北欧のクラフトビールが充実する施設に行ってきた

2025/10/08


ドイツ・ミュンヘン発祥の世界最大級ビール祭として知られる「オクトーバーフェスト」。日本でも風物詩として定着し、ドイツビールに限らず“ビール”そのものを楽しむイベントとして、9月から10月にかけて全国的に開催されます。

そんなオクトーバーフェストが、2025年9月13日(土)14日(日)の2日間、埼玉県飯能市にある「宮沢湖」のほとりという大自然の中でも開催されました。


その名も「森と湖のクラフトビールジャーニー  -メッツァ オクトーバーフェスト2025‐」。

開催場所は、フィンランド語で「森」を意味する「Metsä(メッツァ)」。

風が心地よく空が広い圧倒的な開放感のある空間で、どんなビールやコンテンツが楽しめるのか。その魅力に迫るため編集部メンバーが行ってきました!

イベントの様子だけでなく、メッツァで通常購入できる埼玉や北欧のクラフトビールの情報もあわせてご紹介します。



会場は、青空の下、宮沢湖のほとり


開催場所である「Metsä(メッツァ)」(以下、メッツァ)は、北欧のライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」、そしてムーミンの物語を主題としたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」と、2つのゾーンに分かれた郊外型レジャー施設。オクトーバーフェストは「メッツァビレッジ」内の広場『Metsä aukio(メッツァアウキオ)』にて開催されました。

会場までは、飯能駅、東飯能駅、高麗川駅からそれぞれバス(乗車時間約10分)が出ています。


メッツァの入り口となる緑いっぱいのメインロードを、吸い込まれるように進んでいくと…


オクトーバーフェストの会場となる「メッツァビレッジ」に到着!

青空と湖が近い開放的な広場。ここでビールが飲めるなんて…!と、足を踏み入れた瞬間から胸が高鳴ります。


会場には、メッツァ常設のテラス席だけでなく、広場にもイベント用のテントがずらりと設置されていました。子連れが多く訪れるメッツァですが、オクトーバーフェストも変わらずお子さんと一緒に楽しめます。

入場は無料。ビールやフードはそれぞれのブースで購入するスタイルです。


埼玉のローカルブルワリーが集結


ブルワリーは、メッツァのある埼玉県飯能市周辺のブルワリーを中心とした5店舗が集結。1店舗につき4〜6種類のビールを提供していたので、ビールの種類は全部で約25種類!
■ブルワリー
《埼玉県飯能市》CARVAAN BREWERY
世界最古のモルト製造所のモルトやホップをベースに、アレキサンダー大王の港町で実るライム、アンデス山麓のカカオ豆など、世界各地から直輸入する特別な原料を使い、飯能河原の渓谷にそびえ立つブルワリー&レストランでビールを醸造。

《埼玉県本庄市》本庄銀座ブルワリー
2022年に誕生したマイクロブルワリー。地元本庄市の硬水を生かした飲みごたえとキレを両立させた「また飲みたいビール」が持ち味。

《埼玉県ときがわ町》Teenage Brewing
2023年に醸造を開始した、埼玉県ときがわ町のブルワリー。10代の頃の瑞々しい情熱と感性を忘れず、自由で現代的かつ、洗練されたプロフェッショナルなクラフトビールを醸造。

《埼玉県秩父市》秩父麦酒醸造所
秩父市の市街地から車で30分ほど離れた吉田地区にある醸造所。醸造所の裏には川が流れ、周囲を山に囲まれた、ミネラル豊富な水の力を強く感じる自然豊かな土地にて、「人の癒しになれる麦酒」を目標に、飲みやすさと楽しさが伝えられるビール造りを目指して醸造。

《東京都豊島区CYCAD BREWING ※9/13のみ
メイドイン西池袋の多彩でフレッシュなクラフトビール。何杯でも飲めて最後の1滴まで美味しい「Smooth &Clean」なビールを醸造。


イベントの始まりは、各ブルワリーの代表やブルワーとの乾杯から。北欧諸語で「乾杯」を意味する「スコール(Skål)」という掛け声で乾杯し、和やかにイベントがスタートしました。

今回は、編集部メンバーがお伺いした9月14日(日)に出店していた4つのブルワリーについて、詳しくご紹介します。


■CARVAAN BREWERY

飯能河原の渓谷にそびえ立つブルワリー併設の地中海アラビア料理レストラン「CARVAAN BREWERY & RESTAURANT」。

運営する株式会社FAR EASTは、古来より価値のあるものや文化に根付いたものを扱いたいという思いのもと、塩の貿易から歴史が始まった貿易会社。お店の名前でもあるCARVAANとは古代ペルシャ語で隊商(キャラバン)、隊を組んで砂漠を進む商人一団を意味します。

▶︎詳細記事:飯能の自然豊かな断崖絶壁に望む妖しい異文化空間「CARVAAN BREWERY & RESTAURANT」に行ってみた


今回のイベントは、株式会社メッツァと西武鉄道株式会社が主催ですが、CARVAAN BREWERYが特別協力として主に携わっていたのだそう。


この日いただいたCARVAAN BREWERYのビールは、『飯能フレッシュホップIPA』。

縄文時代から人々が暮らし、今も古寺名刹が残り、日本の農山村の原風景を垣間見ることのできる趣が深い飯能市南高麗にて、ホップ栽培をしているCARVAAN BREWERY。「飯能フレッシュホップIPA」は、自社農園で育ったホップを使用し、夏の終わりから秋の始まりのこの時期だけ味わえる限定ビールです。毎年少しずつ変わる味わいを楽しみにするファンも多くいます。

今回も、2025年の夏に実ったばかりの新鮮なホップで醸造。朝収穫した薄黄緑色のホップをフレッシュのまま窯に入れて醸造しているのだそう。艶やかな琥珀色の液色に対し、味わいはフレッシュでグラッシーなアロマを感じられ、さらに重厚感のある奥ゆかしい苦みまで楽しむことができる1杯です。



■秩父麦酒

秩父市の市街地から車で30分ほど離れた吉田地区にある「秩父麦酒」は、2017年に誕生しました。醸造所の裏には川が流れ、周囲を山に囲まれた、ミネラル豊富な水の力を強く感じる自然豊かな土地にてビールを醸造。

「人の癒しになれる麦酒」を目標に、飲みやすさと楽しさが伝えられるビール造りを目指しています。


この日いただいた秩父麦酒のビールは、『くまりん2025 ~Brut IPA~』。

練馬区豊島園にあるダイニングバー「としまりん」の18周年を記念して醸造されたコラボビールで、ホップのフレーバーとレモングラス、バイマックルの爽やかな柑橘系の香りが楽しめます。シャンパンのような辛口で爽やかな味わいなので、超ドリンカビリティで、ごくごく飲めちゃいます。


秩父麦酒では、グッズも販売していました!グラスや保冷バッグのようなビールグッズから、クリアファイル・ハンカチと日常使いできるものまで展開している秩父麦酒。かわいい!


■Teenage Brewing

埼玉県ときがわ町のブルワリー「Teenage Brewing」は、音楽家でありながらライブハウス「NEPO」「ヒソミネ」や音楽レーベル「kilk records」を運営する、株式会社キルクの代表取締役を務める森大地さんが立ち上げたブルワリー&タップルーム。

10代の頃の瑞々しい情熱と感性を忘れず、自由で現代的かつ、洗練されたプロフェッショナルなクラフトビールを醸造し、2023年に醸造を開始してから瞬く間に人気になったブルワリーです。

▶︎詳細記事:音楽家がつくるビール!わざわざ行きたいときがわの風が通る空間Teenage Brewing / Taproom "bekkan"へ行ってきた


この日いただいたTeenage Brewingのビールは、『Tokigawa Infusion』。

2024年「世界のベスト・バー50」で第25位に選出された新宿のオーセンティックバー「Bar BenFiddich」とのコラボレーションで生まれたボタニカル・サワー・エール。オーナー・バーテンダーの鹿山博康氏が、Teenageの拠点・埼玉県ときがわ町の出身であることから生まれたコラボビールなのだとか。

テーマは「ときがわ町の原風景」。目を閉じてビールの香りをかげば、自然あふれる風景が心に広がる1杯を目指して醸造。鹿山氏の庭に植えられたカキドオシ、ニガヨモギ、スイバ、ドクダミなどの野草に、ジュニパーベリーやヒノキの実、さらにカルダモン、コリアンダーシード、アンゼリカなどを加えた、オリジナリティあふれる香り豊かなサワーエールです。


■本庄銀座ブルワリー

2022年、埼玉県本庄市に誕生したマイクロブルワリー「本庄銀座ブルワリー」。地元の硬水を使用し、「また飲みたいビール」をコンセプトに、飲みごたえとキレを両立させたビールを醸造しています。

本庄駅前にある、レトロな街並みとアットホームな商店が軒を連ねる「本庄銀座通り」の一角に醸造所併設のタップルームを構えていて、店内ではできたてのビールを楽しめます。


この日いただいた本庄銀座ブルワリーのビールは、『2杯目のIPA』。

“2杯目”ということは、ゴクゴク飲めるような清涼感はありつつ、飲みごたえも持ち合わせたビールなのかな?と思いながら口に運んでみると、ホップ由来の柑橘感やアロマをしっかり感じつつも爽やかに喉を通っていき、存在感はしっかり感じながらもグイグイ飲んでしまう…という、やはり“2杯目”なビールでした。

「また飲みたいビール」というコンセプト通り、2杯目どころか3杯目、4杯目と飲みたくなるほど美味しい。



ビールと一緒に楽しめるフードも盛りだくさん!イベント限定で出店していたキッチンカーは2台。


また、メッツァ内で販売されているフードも購入可能!

店内利用限定のレストランも数多くありますが、広場前にある建物「Market hall」の1階には、テイクアウト可能なフード専門店が点在しています。
埼玉県が誇るブランド豚「SAIBOKU」のスペアリブ
広場前にある地元埼玉の新鮮な野菜、武州和牛やSAIBOKUの豚肉を使用した料理を提供する「うでっこき」や、本場北欧の味を楽しめる、北欧ミートボール専門店「toroli」など、埼玉と北欧で彩られたメッツァらしいフードを多く提供。

オクトーバーフェスト限定で出店しているキッチンカーとクラフトビール以外は、普段からメッツァで楽しむことができます。

ミュージックライブや花火大会も開催

森と湖のクラフトビールジャーニー  -メッツァ オクトーバーフェスト2025‐」の魅力は、ビールを楽しめるだけではありません。

イベント中に行われた4つのコンテンツを全てご紹介します。


〈1〉各ブルワリー代表によるクロストーク

乾杯だけでなく、トークセッションでもそれぞれのブルワリーのことやビールに関する話を聞ける機会が。

14:00〜14:45とちょうどお腹も落ち着いてきて心地よい幸せなタイミングで、ブルワーさんのお話に耳を傾ける幸せな時間でした。


〈2〉湖畔のミュージックライブ

ビール愛好家ミュージシャンが、湖の目の前で演奏してくれるミュージックライブ。

ジプシー音楽とスイングジャズが融合したヨーロッパの「Gypsy Swing」を日本で演奏する数少ないバンド「YAMAMOTO yoshifumi TRIO」は、ライブの時間外も客席の真横で演奏してくれる粋な演出も。Gipsy Swingとは、哀愁溢れる音色と強烈にスイングする演奏が特徴的。「YAMAMOTO yoshifumi TRIO」の超絶的なギターの技巧と世界屈指の演奏は、海外からも注目されているのだそう。


また、北欧スウェーデンから来日した笛の魔術師であるヨーラン・モンソン氏の演奏も行われました。全長1.6メートルの巨大笛「コントラバス・ブロックフルーテ」はじめ、8種類以上のリコーダー、フルート、ホイッスルなどを使いこなし、ベースの様に低い音から鳥の声のような高い音まで、笛という概念を超える演奏スタイルが魅力。北欧特有のリズムを巧みに奏でるパーカッショニスト・渡辺庸介との共演しました。


〈3〉メッツァの北欧花火2025

北欧の国旗をイメージした色鮮やかな花火が、北欧8か国の大使館からのおすすめの選曲に合わせて打ち上がるイベントも。ビールを片手に、幻想的な光と音の共演に酔いしれることができる、最高のエンディングとなりました。


〈4〉特急ラビューのイベントコラボ特別車両の運行

会場を飛び出して、「LIVE&BEER!Laviewジャーニー」でメッツァへの旅をはじめるイベントも開催。


西武鉄道の特急ラビューにて、出演アーティストによる生演奏とクラフトビール1本、おつまみのスパイス・ナッツが付いた特別車両の運行、1日1両限定で運行されるという企画が行われました。



オクトーバーフェストは9月13日14日で終了しましたが、メッツァでは日頃から様々なイベントが行われているので、今後も埼玉や北欧に関連するビールイベントが行われるかもしれません。引き続き、イベント情報をチェックしてみてくださいね。

メッツァのお土産コーナーには豊富なクラフトビールが


ちなみに、広場前にある建物「Market hall」では、普段から北欧や埼玉のお土産が数多く販売されていますが、実はビールのラインナップもかなり充実しているんです。


北欧の食品を中心にコスメや日用品、雑貨小物を販売するライフスタイルショップ「LAAVU」では、デンマークのMikkellerや、ノルウェーのOSLO BREWINGをはじめとした海外のビールたちが陳列されています!


フィンランドを代表する航空会社「フィンエアー」の機内食でも楽しめるという「サンデスビール」も。


また、地元と共に歩んできた丸広百貨店がプロデュースする埼玉県産品による“食”のセレクトショップ「Moi saitama」では、オクトーバーフェストの出店者である「CAARVAN BREWERY」をはじめとした、埼玉のローカルビールが販売されています。


ラベルデザインも可愛く、メッツァビレッジのお土産にぴったり。車で来る方も多いと思うので、泣く泣く現地では飲めなかったビール好きの運転手も、ここでお土産ビールを購入し自宅で楽しむことができます。


その他にも埼玉のローカル食品が売っていたり。


隣のムーミンバレーパークでも人気のグッズを集めたショップも、「Market hall」に入っていたり。

全て回って見ているだけで日が暮れてきそうなくらい、お土産ショップが充実しています。


もちろん、メッツァビレッジと合わせてムーミンバレーパークを訪れるのもおすすめです!
カフェレストラン「nordics」
その他にも、北欧を代表するフィンランドの陶磁器ブランド「ARABIA」の食器で提供される料理とドリンクを、「森と湖の国」と呼ばれるフィンランドのような景色と一緒に楽しめるカフェレストラン「nordics」や、北欧雑貨屋、催事ホールなど、とにかく遊べる・買える・お腹いっぱいになれる施設がたくさん。


ムーミンバレーパークへの注目度が高いメッツァですが、ぜひビール好きの皆さんは「ビールを楽しむ」というメッツァビレッジの楽しみ方に注目してみてください。

オクトーバーフェストをはじめとしたメッツァで開かれるイベント情報や、メッツァで販売されているビール、要チェックです!

■メッツァ公式HP:https://metsa-hanno.com/metsa/

森と湖のクラフトビールジャーニー  -メッツァ オクトーバーフェスト2025‐

○日時:2025年9月13日(土)14日(日)
○場所:メッツァビレッジ 〒357-0001 埼玉県飯能市宮沢327-6(Googleマップ
○入場料:無料
○公式HP:https://metsa-hanno.com/metsa/

\続々開催!/
【2025年】全国のオクトーバーフェスト開催情報まとめ<東京・横浜・仙台・大阪ほか>

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さっこ 編集長

「ビール女子」編集長。記事の企画・編集やイベントの運営を担当。小さい頃から、両親が毎日ひたすらビールを楽しそうに飲む姿を見てきたため、「私もきっとビール好きなのだろう」という根拠のない自信と、「大人になったらおいしく楽しくビールを飲みたい」という夢を抱いて育つ。そして、20歳の誕生日を迎えてすぐベルギービールの店で働きはじめたところ、案の定魅了されてビールの世界に溺れ、今に至る。

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