こんばんは! 編集部の福岡です。
先日、熊本へ丸2日間、クラフトビール巡りやブルワリー訪問、美味しい名産「くまもとの赤」を求めてビール旅へ出かけてきました。旅の様子や情報を
の、3本立てでご紹介いたします。今回のテーマは「ブルワリー訪問」!熊本クラフトビールを訪れました。
20年以上続く熊本のブルワリー
熊本クラフトビールは1997年創業。代表の鳥井さんのお父様が立ち上げたブルワリーです。
元々友人がビール造りをする予定で、勉強を兼ねたヨーロッパの旅へお供する形で行ったものの、巡り巡ってお父様ご本人がはじめることになったんだとか。
熊本クラフトビールは現在兄弟3人で醸造所と直営店を運営しています。鳥井さんはブルワー兼代表。
チェコ醸造家から直伝のビール造り
ブルワリーを作るにあたり、ヨーロッパの旅の中で美味しくて一番印象に残っていた、知る人ぞ知るチェコのブルワリー「U Fleku(ウ フレクー)」から醸造家を呼び寄せてビール造りを教えてもらったそうです。
「ウ フレクー」は創業1499年、その歴史は500年以上と長く、お店唯一のビールである黒ビールを求めて地元民はもちろん、世界中から観光客が訪れるほど有名な醸造所兼ビアレストランです。
熊本クラフトビールを立ち上げるにあたりチェコから来日した「ウ フレクー」のブルワーにレシピを組み立ててもらい醸造を開始。
ところが、当初のレシピの黒ビールの味わいが濃厚すぎて、日本ではなかなか受け入れらなかったのだとか。その際にレシピを少し変えて出来上がったビールが、熊本クラフトビールの定番の1つ「ダークラガー」です。以前よりライトな仕上がりとなり徐々に売れ始めたそうです。
地元や近所の農家さんとシーズナブルビールに挑戦
現在醸造しているのは、定番4種類「ピルスナー」「ダークラガー」「ヴァイツェン」「ペールエール」。ほとんどのビールがチェコのザーツホップを使用して造られています。(※ペールエールのみアメリカンホップのカスケードを使用)
今後は4月からの酒税法改正にともない数量限定でシーズナルビール造りを予定しています。地元の特産品である柑橘類や近くの農家が栽培しているレモングラスを使ったビールなどを造っていくそうです。
定番のラガービールを丁寧に造る。
熊本クラフトビールが造るビールは無濾過。タンクからタンクに移動させ、さらに樽詰め、瓶詰めさせていく工程で酵母を鎮めて上澄みを移動させていきます。ピルスナーの口当たりがクリアに感じるのはこの工程も関係しているようです。
水は地下水を使用。熊本市はほぼ100%地下水で「蛇口をひねればミネラルウォーター」が水道局のキャッチフレーズとなっています。
チェコの醸造家から当初学んだ事もあり、鳥井さんはピルスナーなどのラガービールへの思い入れが強いんだとか。
「王道のピルスナーはシンプルな分、うまくいったか失敗したのかが味にすぐ出てしまう。王道だからこそ難しいということをよくわかっているので、定番として丁寧に造り続けています」と鳥井さん。
そして、言葉を続けます。
「やはりラガーへのこだわりがありますね。熟成させていく内に味がととのってくるのを感じています。昨日飲んだ時より今日はおいしい、と」。
日々味わいの変化を感じ取り、「ここだ!」というほどよいタイミングでビールは樽や瓶詰めされて出荷されていきます。
現在は、熊本県以外ではなかなか飲める機会はありませんが、今後は提供範囲を拡大したいとのこと。東京などの県外でも飲める日は近いのかもしれませんが、やはり旅をして現地のビールを現地で味わってみるのもビアトリップの醍醐味ではないでしょうか。
熊本クラフトビール直営店OISEAU(オアゾー)
さて、熊本クラフトビールの定番ビールは「OISEAU(オアゾ)」というお店で全種類味わえます。オアゾーは鳥井さんの弟さんが経営している熊本クラフトビールの直営店です。
定番4種類の熊本クラフトビールをソーセージやベーコンステーキなどの料理とともに味わえます。
直営店は市街中心部にあるので交通の便もよく、お店は春から秋にかけてテラス席も用意。気持ち良い春風に吹かれながら熊本のクラフトビールを味わいに行ってみてくださいね。
さて、次回は2日間で巡った熊本のビアバーをご紹介します!
熊本クラフトビール
OISEAU(オアゾー)
〇住所:熊本県熊本市中央区下通2-1-20ホンダビル1F
〇電話:050-5827-6566
〇営業時間:18:00~23:00 (L.O. 23:00)
〇定休日:火曜日
〇URL:https://www.facebook.com/craftbeeroiseau/