こんにちは、KitchHike 編集部ユリアです。ビール女子連載第 9 弾!お届けするのは、東洋と西洋の融合地点トルコからです。
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オリエンタルの異国情緒あふれるこの街も、実は隠れ街中ビール天国!インスタンブールや、イズミール、アンカラなど主要都市を中心に日本同様、ビールの呑める居酒屋が軒を連ねているのです。金曜日の夜は、仕事帰りのお父さんたちで賑わい、大盛り上がりするんだとか。
ビールが広まった理由には、「黄金の飲み物」「高貴」「栄養がある」「あると楽しく見える」「縁起が良い」と様々な説があるらしいですが、このエフェス、まさに金塊と言わんばかりの黄金色。ライムグリーンの注ぎ口からコポコポとこぼれ落ちる黄金の雫が、ふわっとしたホップの芳香を振りまき、酔っぱらい達を誘惑します。
エフェスの華やぐ香りにほだされ、飲む勢いは止まらず、すぐに楽しくなってしまいそう。ほろ酔い気分で考え事するのも幸せなひととき。何を隠そう、このビールの冠「エフェス」は、かの有名な哲学者ヘラクレイトスの生まれた土地を語源にしているのだとか!そんなビールトリビアを語りながら、飲むとよりいっそう風情を感じるというもの。
エフェス(エフェソス)は、トルコ西部の古代都市。世界遺産にもなっているアルテミス神殿は、ローマ時代に建造され、当時最大とされた劇場は5万人を収容し、図書館を併設するほどの巨大施設。
古代ローマ帝国の東地中海交易の中心地ともなり、イエス・キリストの母マリアは、使徒ヨハネと共に、余生を此の地で過ごしたともされている、史実上重要なランドマークなんだとか。
まさに世界史の生き字引とも言える土地トルコ。ビールを飲んで、その歴史に想いを馳せてみたいですね。
KitchHikeの人気トルコ人COOK オズギュさんに聞いてみました!
オズギュさんのコメント「Efesは1969にトルコで生産され、以来世界でも有名なトルコを代表するビールなんです。しっかりした味わいで、男性が飲んでるイメージですが、女性も好きですね!日本のビールで言うと、キリンが一番近いような気がします。
トルコはイスラム教徒が大半を占める国ですが、18歳以上の誰でもビールが飲めます。残念ながら最近の政府の方針で、22時以降はお酒を買うことができないようになりました。でも売る店の側はあまり守っていない所も多く、こっそり売ってくれたりしますね(笑)」
「ちなみに、トルコの飲み会はほとんどビールから始まります。これは日本と同じですね。他には『ラク』という葡萄から作られる伝統的な蒸留酒が人気ですが、ラクを飲む時はビールは飲まず、反対にビール飲むときはあまりラクは飲みません。日本の皆さんには是非ラクも飲んでみてほしいですね!」
オズギュさんが作るトルコ家庭料理!
中央アジアでよく食べられている「ドルマ」
はるばる海を超えて、トルコにも辿り着いたもの。豚肉やお米を蒸して、葡萄の葉っぱで捲いたおかず料理。アゼルバイジャンでは、キャベツを使ったりとバリエーションが地域色が豊か。
羊肉をパンと一緒に炒めた「イスカンダル」
トマトペーストとヨーグルトをかけてさっぱりといただく一品。マケドニアの英雄として名高く、どんな功績を残したかは「はてな?」の方も一度は聴いたことがあるであろうアレクサンダー大王。そのトルコ名がこの料理の由来でもあり、この料理の発明した同名シェフにも由来しているのだとか。
デザートの「モザイクパスタ」
トルコ語のパスタは、いわゆる「ケーキ」や「クッキー」と言った小麦粉の焼き菓子を指すのだそう。クッキーを織り交ぜたチョコ生地の切り口がモザイク模様ということから、名付けられています。
実際に食べてみた感想!
トルコ料理といえば、中華料理・フランス料理と並んで世界三大料理。その中でも、特に有名なのはまるっとした巨大な肉を少しずつ削ってピタパンに挟んで食べるケバブですが、ケバブ以外のトルコ料理を紹介いただきました!
イスカンダルは、ドネルケバブ(一般的なケバブ。羊肉や牛肉など特製調味料につけ込んだ薄切り肉をケバブの成形器にいれて、巨大な肉片にしたもの)を使った嗜好品なんだとか。値段もすこし張るので、学生時代のオズギュさんもなかなか食べられなかったとのこと。
今回は、大人になったオズギュさんがそんな思い出話を振り返りながら贅沢な食卓を用意してくださいました。オズギュさん、ごちぞうさまでした!
Infomation
オズギュさんの家庭料理を食べに行ってみよう!
- この記事のメニュー:ターキッシュ・ミール
- COOKプロフィール:トルコ人のオズギュさん
- 値段:約6,000円 ($32877