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Momokoのビールと味わう美味しい空間 Column ビールと味わう美味しい空間 vol.1 〜飴色アンティーク家具とベルギービール【Cafe Cauda】〜

2016/07/20

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初めまして。ビアライターのモモコです。
皆さん、ビールを飲む時に大事にしている事、気になる事はありますか?私の話で恐縮ですが、元インテリア業界で働いていたので気が付くと居心地のよい空間を作る椅子や照明など、インテリアにも注目しているんです。
ゆっくり味わいながら飲みたいビールに、リラックスできる空間はとても大事。そこで、気になるお店でこだわりのインテリアや、もちろんビールについてじっくり紐解いていく新連載をはじめる事になりました。その名も『Momokoのビールと味わう美味しい空間』。お付き合いいただけると嬉しいです。

 

第1回 Cafe Cauda(カフェカウダ) お話を伺った人:オーナー 植草玖実子さん


白山の住宅街を歩いていると、大きな窓に描かれたベルギービールのイラストが印象的なお店に出会いました。Cafe Cauda(カフェカウダ)は夫婦が営むビアカフェで、その空間で心地よく楽しく過ごす時間を予感させてくれます。

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店内はアンティークの椅子や照明、国内だけでなくベルギーからも買ってきたというグラスや栓抜き、醸造所の看板など、たくさんの家具や『モノ』に囲まれています。しかし、そこは不思議と落ち着くスペースで、グッズを眺めながらベルギーに想いを馳せ、ビールを飲む時間がさらに楽しくなるような空間なのです。

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店内にはベルギービールの各醸造所の専用グラスや看板などのグッズがいっぱい!


そんな暖かなお店の空間をつくる家具や照明、そしてグラスや栓抜きなどのアイテムについて、オーナーの植草玖実子さんにお話を伺いました。

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ご夫婦でお店を運営。今回インタビューでお話を伺った方は植草玖実子さん(右)

 

ベルギービールを提供する喫茶店を作りたい


もともとは喫茶店の雰囲気が好きで、いつか自分で喫茶店をやってみたいと考えていたという植草さん。ある時ベルギービール好きが高じて旅行したブリュッセル(ベルギー)で、カフェで美味しそうにビールを飲んでいる人たちの姿を街のあちらこちらで見かけ、ベルギービールを出す喫茶店=ビアカフェをやりたい! と決めたそうです。

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店内ではベルギーから持ち帰ったピンクのゾウのぬいぐるみや、ブリュッセルの町並みのオブジェが飾られています。

 

店内の家具や照明との運命的な出会い


喫茶店の居心地の良さが好きな植草さん。店内の家具にもそのこだわりを感じます。「ビアカフェをオープンすると決めた時から、思い描いていたような家具や照明と出会えるようになったんです」と植草さん。過去に自宅用の家具を探していた時は、理想のものに出会えなかったそうです。

例えば店内に佇む飴色の椅子は100年前に作られた英国製のヴィンテージ物。たまたま歩いていた街で、そこにあったアンティークショップに吸い込まれてしまい、運命的に出会ったそうです。歴史ある椅子ですが、状態が良く座り心地も快適です。

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 約100年前に作られた英国製の椅子。座り心地はもちろん佇まいの美しさにうっとり。

 

他にも映画館用の椅子を掘り出し物として発見したり、理想の照明に別のアンティークショップで出会えたそうです。

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かつては映画館で使われていた椅子。しっくりと空間になじんでいます。 

 

気持よく飲んでもらえる空間作り。テーブルの高さにもこだわりが。


店内を見ると、椅子もテーブルもそれぞれ違うデザイン。今日はどの椅子に座ろう。そんな楽しみ方も提供してくれるお店なんです。

よく見ると、椅子とテーブルの高さが各セット毎に違う事がわかります。日本製の椅子には、それに合わせてビールやフードが取りやすい高さの日本製のテーブルを別途購入。英国製も同様だそうです。

「ビールをゆっくり楽しんでもらえるために」そんな想いがこもった家具選びがされています。

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英国製、日本製。新品とアンティークがほどよくミックス。椅子の高さに合わせて使いやすい高さのテーブルでセット組になっています。

 

ボトルでもベルギービールを楽しんでもらいたい


心地よく過ごせるインテリアのポイントを聞いた後は、やっぱりビールについてのこだわりも聞きたくなります。

瓶詰めの後にも酵母が発酵して味わいの変化を楽しめるベルギービール(瓶内二次発酵)。だからこそ、ぜひボトルでも楽しんでもらいたいと語る植草さん。その為に、ビール用冷蔵庫は、それぞれビールの特徴や熟成期間に応じて温度を変えて管理しているそうです。

「注いだ瞬間の香り」を大切に、最初の香りを存分に楽しんでもらえるビールは高めの温度で、甘めで爽やかな特徴のビールは少し低めになど、8℃、10℃、12℃と各冷蔵庫の温度設定を変えています。

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ビールの特徴により、冷蔵庫の温度を変えているそうです。冷蔵庫の隣にはベルギービールの専用グラスがずらり。

 

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店内ではマルール10をいただきました。こちらは鼻を近づけた時にふわっと香りを楽しめるよう12℃に設定されていたもの。

 

家飲みをする時のポイントはグラスと温度


最近はベルギー産を含め様々なビールが買えるお店が増えてきていますが、家飲みを美味しくするポイントを教えてもらいました。

「香りを楽しむために、例えば小さめのブルゴーニュグラス(ワイングラス)を1脚用意する事をおすすめします。もう1点、ビールをボトルで買ってきたら1日冷蔵庫にたて置きして落ち着かせてから味わってみてくださいね。温度も大事なので、少し高めの温度に設定される野菜室に入れる事をおすすめします。」

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カフェカウダさんではベルギービールの醸造所名が入った多彩な栓抜きもコレクション。家飲みでもあったら楽しくなりますね!

 

ぜひ皆さんも、お店でもお家でもゆっくり楽しいビールライフを!
お店に行った際は、実は心地よい飲み時間を作ってくれる椅子やテーブル、照明などのインテリアにも注目してみてくださいね。

 

『Cafe Cauda(カフェカウダ)』

○住所:〒113-0001東京都文京区白山1-30-8Seirios白山1F(都営三田線白山駅A1出口より徒歩3分)

○電話番号:03-6801-8791

○営業時間:15:00〜23:00

○定休日:毎週日曜日・祝祭日、毎月第二月曜日

○URL:http://cafecauda.weebly.com/


 

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ライターの紹介

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福岡 桃子 ライター

元海外ツアコン(添乗員)。その後インテリア業界へ転身。 ドイツ、イギリス、チェコ、ベルギーなど海外で多種多様なビールに出会い興味津々に。7年ほど前にデンマークMikkellerのビールを味わい、ラベルデザイン、店舗の美しい内装インテリアなどにもときめき急速にビール愛に目覚める。 国内のビール醸造所をめぐり味わう旅にも喜びを見出す日々。 現在はイベントを通して北欧ビールを食やデザイン、文化とともに一緒に学んでいく会の開催を試み中。

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