皆さんは、普段、お家でお酒を飲むとき、どんな基準で選んでいますか??
ビールに限らず、世の中のスーパーにはたくさんのお酒が並んでいますよね。
ビール・・・と聞くと、透き通ったような黄金色の、液体と泡の比率が7:3くらいの、苦い、炭酸のお酒・・・という、定番な印象が脳裏に浮かぶ人も多いでしょう。それを連想して、「私、ビール苦手なんだ。」、「飲んでも、最初の一杯でいいや」なーんて思う人も少なくないでしょう。
でも、スーパーに行って、あらためてお酒のコーナーに行ってみると、ワインや日本酒がたくさんの種類があるように、ビールもたくさんの種類があります。誰もが知っているような、大手メーカーのものだけでも、実は色んな種類があるし、最近、少しずつまた広がりを見せている、クラフトビール、地ビール、なども実はたくさんあります。最近では、海外のビールもたくさん種類を置いている、品揃えの良いスーパーもありますよね。「でも、とりあえず、よくわかんないし、定番の有名なやつにしておけば間違いないか。」なんて思って、誰もが知っているビールを手に取ることも多いのではないでしょうか。
そんな選択にバリエーションを与えるべく、提案したいのが、「ジャケ買い!!」。
そう、CDなどのジャケットを見て、「カッコイイ、聞いてみよ。」なんて思って手に取る、まさにあれです。
これぞ、まさに女子的発想かもしれませんね(笑)
でもよく見てみて下さい。
世界的なたばこ離れの次に到来している、昨今の酒離れ。
各メーカーは量が売れなくなってきている今だからこそ、それぞれの一杯に、それぞれの一本に、特別な価値を見出そうとしています。そこには外見にも中身にもこだわって高級感を出そうとするもの、味や香りで季節感を出そうとするもの、誰もが想像する一般的なものではなく、特定の層にターゲットを絞ってパッケージから味から香りから全てに統一感を出しているものなど、様々です。
それらが、現れているのが、CDでいうところの“ジャケット”、つまり、“ラベル”です。さらには商品によってこだわりの形のボトルを使っているメーカーも多く、それぞれにオリジナリティが感じられます。
たとえば、コレ。
有名な大手メーカー、キリンの商品、「GRAND KIRIN」。
このラベルは2012年度、グッドデザイン賞も受賞しています。通常のキリンよりも高級感を思わせるこのラベルは、アロマホップへのこだわりや通常の2倍量の麦芽を使用するなどのリッチ感の象徴でもありますよね。
また、日本でも老舗のクラフトビールメーカー、神奈川県のサンクトガーレンの春限定商品、「さくら」。
もう、なんとも言えない、桜のラベルが可愛いすぎですよね♡
コチラはさくら名所100選にも選ばれる、長野県伊那市高遠の桜の花と葉を使った、桜餅風味のビールです。小麦麦芽を原料に使用し、ホップの苦味も控えめにしていることで、飲みやすく、優しい味わい。まさにその優しい味わいがラベルに現れた、という感じですね。
ワインやシャンパンで言えば、ロゼのような、可愛らしい飲み物です♫
そして、最近ネットメディアでもっぱら話題の、日本クラフトビールの「KAGUA」。
ボトルやラベルのビジュアルデザインは東京芸大出身のアートディレクターが担当するほどの気合の入れ方。その洗練されたラベルだけでなく、ボトルの形もオリジナリティが感じられます。
確かに、見た目だけでは味や香りは想像しかできません。でも、そのオリジナリティ溢れるラベルやボトルの裏側にはその商品にかけるメーカー、造り手の思いやこだわりを垣間見ることができます。スーパーで見かけた時、ネットサーフィンをしていてとある通販サイトで見つけた時、そのビールのラベルに何か惹かれるものを感じたら、そんな消費者としてのインスピレーションを大切に、今夜の一本を手にとってみてはどうでしょう??素敵なビールとの出会いが待っているかもしれません☆彡
2013/3/15 瀬尾裕樹子