六本木の裏通りに廃墟から作り上げたブルワリーとビアダイニングがあります。その記念すべき最初のビールが2018年3月20日ついにリリース。地下にある併設のInazuma Diningで味わえるようになりました。
Inazuma Diningは2017年4月にオープン。10タップの国産、海外ビールを美味しい料理とペアリングを楽しみながらいただけます。そして同年10月25日にオリジナルクラフトビールを造るブルワリーInazuma Beerが始動し、今回自家醸造ビールが飲めるようになりました。
Inazuma Beerのブルワー、稲津尚美さん
ブルワーの感謝が詰まったIPA「今日という日に」
Inazuma Beerのコンセプトは “For All Smart Fools” 。
スマートでかっこよく、けれどもたまに突拍子もない行動をする。そんな生き方をしているカッコイイ人たちに捧げるビール。
完成した初醸造のビールは、カスケードというホップをふんだんに使用した『今日という日に IPA』(Alc.5.2% IBU54)。シングルホップなのでカスケードのアロマを存分に楽しめます。IBU(国際苦味単位)はあまり高くせずにドリンカブルなビールを目指したそうです。
稲津さんがブルワーになった経緯を聞いてみました。
元々ビール好きが高じて「ビールが造りたい!」と漠然と思っていたそうですが、その当時これからの自分の未来について考えた時に「5年後にブルワーになる! 」と決意したそう。なぜなら当時保育園に通うお子さんも5年後には大きくなり少し自立するタイミング。そのタイミングなら修行をしてブルワーを目指せるから、と。
ブルワーになる決意をしたその2年後に現オーナーと出会い、昨年品川某所のブルワリーで修行。目標としていた5年後の今年に夢は現実となりInazuma Beerのブルワーとなったそうです。
念願のブルワーになった稲津さんですが、ビール造りにはやはり苦労もあったようです。
“全てが初めてで、緊張のしっぱなしでした。仕込みの際はガスの警報が鳴ったり、発酵の温度が思うように上がらなかったりと冷や冷やする事もありました。そういう事があった分、できた時の感動が半端なかった。かわいい我が子のようです(笑)”
と、稲津さん。
今回1st バッチを造るにあたって先輩ブルワーからも惜しみなくアドバイスをもらい、たくさんの方に応援してもらったそうで、
「ありがとうをたくさん込めた1st ビールです。今日という日をありがとう。今日という日に乾杯!」と話しています。
『今日という日にIPA』という名前の由来にもなっている稲津さんの感謝の気持ちがいっぱい詰まったビールなんですね。ビール事業関係者との人脈が広くしっかりとつながっている様子が話しの節々からも感じます。
こだわりのビールは、こだわりの料理とともに
『今日という日に IPA』を同ビル地下1FにあるInazuma Diningでランチとともにいただきました。
シェフの椎原さん
IPAの苦味がしっかりしているので、シェフとも相談して負けないぐらいしっかりした味わいの「ラム肉のトマト煮込みハンバーグ ライス付き (1,000円)」をチョイス。
『今日という日にIPA』にラム肉のジューシーな旨味とトマトのさわやかな酸味が三位一体となり口に広がります。おすすめのペアリングです!
ちなみにランチは+200円で彩りサラダとソフトドリンク付き。+300円で前菜3種類とソフトドリンク付きとなり、良心的価格。
今後は1周年記念に向けてペールエールとスタウトを醸造するそうで、こちらはシェフがビールに合わせたペアリングも考案する予定だとか。今後の展開が楽しみなブルワリーです。
Inazuma Dining / Inazuma Beer
〇住所:東京都港区六本木3-6-9 イチベエビルアパートメント
〇電話:03-6441-2802
〇営業時間:月-金 11:30~15:00 18:00~23:00 土・祝日 11:30~23:00
〇定休日:日曜日
〇URL:http://inazumabeer.com/
〇URL(facebook):https://www.facebook.com/INAZUMABEER/