ビール女子リポーターのなな瀬です!今回は、和のクラフトビール「馨和 KAGUA」で有名な日本クラフトビール株式会社(以下、日本クラフトビール)が『Far Yeast Tokyo Blonde (ファーイースト トーキョーブロンド)』の海外進出を決め、その試作品の醸造イベントが先日オープンしたばかりの「常陸野ブルーイング・ラボ」で行われた様子と日本クラフトビールの山田社長のインタビューをお届けします。
Far Yeast とは?
華やかで、伝統と最先端が混じりあいながら日々進化していく、“東京:Tokyo” を象徴するようなビールというコンセプトのもと誕生したビール。醸造ごとにレシピを調整していくことで、味わいが変化し、進化していくのが特徴。非加熱処理で、ビール本来のもつ「ナマ」の魅力を引き出している。「Far Yeast Tokyo Blonde」は、2014年4月13日にシリーズの第一弾として発売された商品。今回の海外版の商品名は、「Far Yeast Tokyo Blonde – Export」。(日本クラフトビール株式会社Hpより)
清潔感がありながら歴史を感じるラボでの試験醸造
「常陸野ブルーイング・ラボ」に今回私は初めてお邪魔しましたが、ここは1月27日に神田万世橋のオシャレスポット“Marchエキュート”内にオープンしたばかりの醸造所(ラボ)とビールを飲むスペース(バー)が一体化した、“ラボ・バー”なんです。中へ入ると、清潔感溢れる可愛らしい店内に、まず心が癒されます。
▼「常陸野ブルーイング・ラボ」オープン時の様子はこちら
>神田万世橋に1月27日オープンの「常陸野ブルーイング・ラボ」に行ってきた!
大正時代そのままの煉瓦をいかした壁も歴史と暖かさがあって落ち着きます。
着いたころにはちょうどできたての麦汁が次の窯に移されている頃でした。甘い香りに思わず深呼吸(笑)。外の寒さとのギャップが、効果的にこの温度と香りの癒し度を増幅させます。
できたての麦汁を私も味見させてもらいました。甘くてとろみがあって、と~っても温かいんです♪でも、思ったよりもすっきりした飲みやすい甘みでした。
常陸野ブルーイング・ラボでは、窯の操作をすべてコンピューターで制御しているそうです。モニターに糖度や温度などが表示され管理ができちゃうんですね~。ハイテクです!
まだピカピカの窯は、これから新たなビアポイントとして万世橋で歴史を刻むのを楽しみにしているように輝いていましたよ。
日本クラフトビール山田社長の挑戦と意気込み
醸造の合間に、山田社長にもお話を伺いました。はじめは職人気質のお堅い方かと思い私も緊張していましたが、話せば話すほど気さくに接してくださる優しい方でした。
なな瀬(以下、な):今回海外向け「Far Yeast Tokyo Blonde – Export」が実現できたのは、今までと何が変わったからですか?
山田社長(以下、山):ビールを造る設備ですね。木内酒造さんの協力により、今までよりも賞味期限を長く設定することができるようになります。
な:なぜ世界展開に向けて、まずアジア地域からのスタートなんですか?
山:アジアに限らず世界的にビールの好みというのは似てるとは思うんですが、やはり日本の気候にある程度似た温かい地域で、爽やかさが特徴の「Far Yeast Tokyo Blonde」の味は受けると思ったんです。個性が強くどっしりとした飲み心地のものよりも、爽やかでドリンカビリティーの高い(何杯でも飲める)グビグビいけるビールが合うかなと。そこで、まずはアジア地域から販売をすることにしました。
な:「Far Yeast」を海外展開することになったのは、どういった経緯からですか?
山:「KAGUA」でお付き合いのある現地のインポーターや海外から観光で来ている一般のお客様から、ぜひ日本以外でも飲めるようにしてほしいとリクエストがあったんです。
な:「Far Yeast Tokyo Blonde – Export」を開発するにあたり苦労したことはなんですか?
山:ビールの個性を変えずに、微妙にレシピを変えなくてはいけないことです。というのも、同じホップが安定して手に入りにくいので、レシピは変えざるを得ないときがあるんです。
な:ビールを飲む方に「Far Yeast Tokyo Blonde – Export」について伝えたいことはありますか?
山:「Far Yeast Tokyo Blonde – Export」は、今まで作ってきた様々な「Far Yeast Tokyo Blonde」の良いところを集めた、「Far Yeast」の集大成と呼べる商品になっています。海外の方だけでなく、日本でもたくさんの方に楽しんでもらいたいですね。
店内は可愛らしいカフェのよう♪
もちろんせっかくなので、生ビールも楽しんできましたよ。いつもは常陸野ネストのビールが樽生で入っているのですが、この日は特別にFar Yeastシリーズも入っていました。タップの柄が木でできていて、これまためちゃめちゃ可愛い!
ここで販売されているおつまみは、可愛らしい透明な瓶に詰められ販売されています。レイアウトが可愛いですね~。女子の心がくすぐられます。全部面白いメニューばかりで、悩みまくって決めるのにすごく時間がかかりました(笑)。
受け取るときはこんな感じ。なんだかアウトドアみたいで楽しい♪
こんな風に自分で盛り付けるんですよ~。食器も可愛い!
ホップ投入代表に抜擢していただきました!
取材を終え、ちゃっかりビールを楽しんでいたら、山田社長から「ビール女子リポーターとしてホップ投入をしてみませんか?」とお声掛けいただきました。「嬉しい~!もちろんやります!」と二つ返事で、さっそく窯のそばへ。
気がつけば、ギャラリーの方々が集まって写真を撮ってくれている~!なんだか恥ずかしくなりニヤニヤしながら、いざ投入!
窯の蓋を開けると高温の蒸気がブワっと出てきてけっこう危険なんですよね。火傷に気をつけながら慎重に、ささっとホップを流し込みました。
入れた直後には今まで漂っていた甘い香りから一変、店内はホップの芳醇な香りに包まれ、みんなで大きく息を吸い込みました(笑)。同じ場にいるみんなで体感を共有できるって、ライブならではの楽しみですね。
『Far Yeast Tokyo Blonde – Export』解禁は4月3日
一番知りたい情報はいつ飲めるか?ですよね。『Far Yeast Tokyo Blonde – Export』の本番製品は、2015 年 4 月 3 日~ 12 日まで開催される第2回「東京ビアウィーク 2015 」にてお披露目される予定です。こちらの詳細はわかり次第、またイベント情報でお知らせしますね!
私もお目にかかれる日が楽しみです。春一番に、できたてのビールを楽しみましょう♪
【商品概要】
『Far Yeast Tokyo Blonde – Export (ファー イーストトーキョー ブロンド エクスポート)』
◯販売開始日: 2015 年 4 月上旬
◯価格:オープン価格
◯原材料:麦芽、ホップ
◯アルコール度数: 5.5%
◯スタイル・特徴:洗練された香り高さと軽やかな飲み口が特徴のピルスナー
◯仕様: 330ml ボトルおよび樽